酔夢

黄婦人

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酔夢-2- 午後

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その日の午後の事、
同居中の娘さん達が夏の装いを話している。
聞こえない風を装い、パソコンに集中ていると、とあるホームページに大きな紫陽花を配した画面。
デジャヴに似た感覚を覚え首を捻っていると、娘さんらが声を掛けて来た、出掛けたいとの事。
「先生、今年は新しい浴衣が欲しいんです」と
同じ顔に左右から言われますが、この娘らに同行しますと後が怖い。
何が怖いって、払いはこちらなのが明白、ですが先生としてのプライドも有りますが、
懐が心許ない為に打撃は確実。

頭痛をネタに辞退を申し上げると、二人は怖さを含んだ満面の笑みで言ってきた。
「先生嘘はダメですよ」と、袂からハガキを出してきた、馴染みの呉服屋からのお知らせである。

文面には「当店は、今夏に浴衣をお勧めします。新柄を多数用意しております。お気軽にご来店下さい」

との事、こんな時はあの丸顔の店主の顔が憎くなる。
小一時間行きたい、欲しいと駄々を捏ねる姿に根負けし、呉服屋へ向かう事にしました。
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みんなの感想(1件)

いのうえもろ

金魚と紫陽花の夢と双子?の娘さん達が、どうつながっていくのか。
続きが気になります!

解除

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