恵まれすぎてハードモード

想磨

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1-11 初めての共闘とファンタジー

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 湖底を走って近付いて、改めて見ると……大きい。

 水中からは熊の下半身しか見えなくて、つまりこんな深い湖にも拘らず上半身が出てしまう訳で……。
 あらゆる意味であれは化け物だった。

 でもそれを何とかしないとリンが十八禁になってしまう。吐き気を催す方で。

「全くっ。何で考えなしにぶつかりに行くかなっ」

 先ずは注意を引かない事には始まらない。熊の足の毛を捕まえる。
 膝から足までが僕の身長よりもあるような奴を、これから相手取るのか。

「うん。これもファンタジーだ。ワクワクしてくる」

 と、喜んでいる場合でなかった。毛を掴んで体を支えつつ、熊に有効な一撃が行きそうな場所を探してみる。
 ……熊の弱点ってどこだろう。頭とか鼻っ柱なら分かるけど、僕の手が届く範囲でなんて心当たりがない。

 仕方ないから脛とか足の甲とかを狙ってみるか。

 尖った木の棒をザクザクと刺してみて、その皮の厚さと筋肉の硬さに驚かされた。
 魔物の毛皮が硬いという事は知っていたけど、まるでゴムの塊を突いているみたいだ

 この槍では、どうやっても怪我を負わせるのは無理だろう。
 それでも同じところをやり続けたら痛いに違いない、と足の甲を何回も何回も突き刺していく。

 僕のその判断は間違っていなかった。
 水中からでも聞こえてくる熊の咆哮がその有効性を教えてくれた

 と同時に水中に爪が入って来て、湖を掻き回し始める。僕を捕まえようとしているらしい。
 このまま張り付いていてもいずれ爪に引っかかってしまう。

 足から離れて流れに任せて、近くまで泳いでいた木衛門と合流する。

 そしてこちらに来る爪に、杖でつっかえ棒をして回避し、その頭を軽く叩く。

「今度こそ、魔法弾の杖だよ」

「シャア」

 木衛門は今度こそ魔法弾の杖を出した。
 この木目。間違いない。

 これを使えばどれだけ巨大だろうとかなりのダメージを与えられる。それだけのレベルがある。
 問題があるとすれば、リンと名乗ったあの人が一体どこにいるか分からなくて、最悪巻き込むことになるという一点だけだ。

「まあ、当たらない限りは平気か」

 それにあの人は、陸地ならあの熊を倒せると豪語するくらいの人間だ。もしかしたら全く効かないという事だってあり得る。

 心配するだけ無駄だろう。遠慮なく水中でそれを放つ。
 人の頭くらいの魔法弾が水面から飛び出して、熊の腹部に当たった。

 熊にしてみれば自分の手よりも小さい魔法弾だ。全く問題ない様に感じただろう。
 でもその魔法弾はレベル三十六。

 水面を波立たせる爆風が起きた時は、流石の熊もその大きな目を更に見開いただろう。

 強烈な爆発で熊が押されて仰け反って、湖面を背中で乱した。

 かなり強い水流で流される。余りの乱流で、体のバランスが取れない。
 でも相手は今抵抗が出来ない状態だ。まだまだ攻撃の手を緩めたくない。

 流されながらも、追い打ちを続ける。
 水中で流されながらどんどん球を放っていく。

 勿論、狂った水の流れに振り回されているから狙いは定まらない。
 だけど的があれだけ大きいお陰で七割は当たっただろう。

「ぬわああっ!?」

 リンさんにも牙を剥いてるみたいだけど。
 あの絶叫ぶりだと当たると不味いのか。ならもっと安定した場所で撃たないと。

 一旦撃つのを止めて、岸の方に泳ぐ。
 でもそれは少し悪い手だったらしい。

「うわっ」

 体が爪の間で挟まれて、水中から引きずり出された。
 あの一瞬で直ぐに腕を伸ばしたのか。鈍重だと思ったのに。

 僕と一緒に熊も水から立ち上がって、熊の怖い顔と対面する。
 頬の一部が焼けていて、とてもご立腹の様だ。

「いやあ。初めまして?」

 と、あざとく首を傾げて見せたけど、顔が良くなかったからか種族が違うからか、落ちないみたいだ。
 寧ろ怒ったみたいで、熊の口が迫ってくる。

 でも、そんなに僕に時間を使っていられないと思うのだけど。

「隙ありいいい!」

 何せ、リンさんが大きな流木を手に崖を登っていたのだから。

 熊の後ろで崖を登る彼女は、まさしく野生児だった。
 片手で自分より大きい木の塊を掴んで、もう片方の手で自身とその木を引っ張り上げていた。

 そしてかなりの高度に達した時、それを持ったまま熊の脳天に飛び掛かったのだ。

 それは多分、男十数人くらいが引っ張っても動きそうにない、巨大な流木だった。
 なのに彼女はそれを、指を食いこませ片手で振り下ろしていた。

 全身の筋肉を使い、重力も利用して繰り出された一撃は、大熊の脳天をかち割った。

 結果として熊は大木に押しつぶされるように沈んでいった。


 摘ままれた僕も一緒に沈みかけて、何とか脱出する。
 と、リンが湖に沈むそれを見下ろしていた。

 そして、いきなり拳を振り上げたと思ったら、吠えた。

「勝ったああああああ!」

 彼女は雄たけびを上げるけれども、喜びの最中だけれども、僕は一つ疑問を投げかけたい。
 それは勝利の余韻に水を差す質問だろう。だけど聞かないわけにはいかないのだ。

「僕が参戦した意味、あったかな?」

 一応、囮として十分な働きは出来ただろう。それなりにダメージを与えられたのも間違いはない。
 でも、あの腕力があれば、普通に殴り合って勝てたような気がする。

「シャアア」

 そんな気持ちをおもんばかってか、避難していた木衛門が慰めるように僕の頭の上に乗った。 






「いやあ助かったよ。私、ディ、リン。旅をしてる」

 湖にわずかにある岸へと移動して、リンさんが防寒具のフードを外して絞った。

 結構ボーイッシュな口調だったからてっきり短い髪かと思ったのだけど、意外にも出てきたのは長い灰色の髪だった。
 肩甲骨まで伸びた、癖のない髪だ。

 しかも顔立ちも女らしい感じで、正直言って美人だった。

「よし、熊を焼こう!」

 その美人さんがこんなことを言うのだ。違和感が凄い。
 清楚系の女優が猟銃で鹿を撃ち殺すくらいの違和感がある。

 そもそも例の巨大な熊を引きずって泳いでいる時点で、彼女の質などお察しなんだけど。

 そして、その質のせいか僕の自己紹介は要らないらしい。
 木衛門を頭に乗せるという独特のファッションをしているのに、全く興味が湧かないのは凄い。

「というか寒いな。あれだけ動いたってのに」

「……あ、水に浸かったからだよ!」

 忘れていた。普通の人間がこんな極寒の地でずぶ濡れになったら、芯まで凍えて冷凍食品になってしまう。

「火を付けよう! 今すぐに!」

「え? あ、うん。いいよ」

 僕の勢いに押されたらしい。
 言うと、少し戸惑いながらも彼女がそこらの木めがけて、口から火を吐いた。

 …………!?

「……口から火を吐いた!?」

「あ、そっか。これ普通じゃなかった」

 直ぐに彼女は火を止めて、そっぽを向く。
 リンさんが付けた火がちゃんとあるのに、それでごまかせると思ったらしい。

 火を見るより明らかな事実、というか火を見てわかる事実だというのに。

 いや、それよりも、そんな事よりも。

「か、かっこいい!」

 生まれて初めて真っ当にファンタジーしてくれる人に巡り合えた。

 そもそも皆どこかファンタジー的にずれていたのだ。
 シュリの剣術は確かに凄い。でも結局魔法要素は皆無だ。
 ゲイルのスキルと魔法も凄い。スキルは派手じゃないし、魔法に関しては風だから目に見えない。

 それに対して、リンさんの口から火を吐く、というこの分かりやすさ。
 昔からある異能の一つでもあり、これほどあからさまなファンタジーもない。

「え、ほんと?」

「うん! 凄い! ファンタジーだ! どうやったの!?」

 僕がよっぽど目を輝かせていたのか、リンが自慢げに胸を張った。

「ふふん。それは私のスキル『竜の血』の効果なのさ。これは最も竜の神に近いってことでもあるんだ。勿論火を噴くだけじゃないぜ」

「竜!? ドラゴン! ついに出た!」

 ドラゴン。ここに来てドラゴン。ついに来たよドラゴン。
 血が湧きたつほど興奮する響き。

 ついに、ついに僕は出会ってしまった。

 竜に。竜の血を受け継ぐ人間に。

「さ、サインください!!」

「サイン? いやあ仕方ないなあ。どこに書く?」

「えーと、えーと。この木に! お気に入りなんだ!」

 魔法弾の杖を差し出すと、リンがにやけ顔で木を受け取る。
 どうやら爪で掘っているらしい。指の先に至るまで竜の影響を受けているのだ。

「えーと、ありがとう! ディートリンデ!」

「どういたしま……あああ! 言っちゃった!」

 急に素に戻って、うずくまるリン。正しく言うなら書いちゃった、だけど。
 それにしてもディートリンデか。余り聞いたことがない響きだ。どこ出身だろうか。

 少し気になったけど、でも逃亡仲間のよしみだ。そんな突っ込んだ質問をするつもりはないし、当然これも秘密にしてあげよう。

「名前間違えてるよ。リンでしょ」

「ん? お、おおそうだ! 私リン! ……いやあよかったあ。餓鬼で」

「おい、聞こえてるんだけど」

 嫌がらせにディートリンデと連呼してやろうか。いやそこまでひどい仕打ちは出来ないけど。

「でも竜の血かあ。凄いなあ」

「だろう?……うああ! スキルも言っちゃった!」

 それも秘密だったのか。
 どれだけうっかりさんなのだろうか。もうさん付け出来ない。リンさんって器じゃない。

 ……というか、僕は彼女と別れるまで延々とフォローすることになるのだろうか。
 もうこの時点で疲れているのにそれは無理な話だ。

 正直に言ってしまった方が楽かもしれない。
 そもそも僕達は互いの立場上、通報することもないだろう。

 それに、そんなの僕の性格に合わない。

「竜の血ってスキルのせいで追われているディートリンデだね。僕はレベルディーラーってスキルで追われている身になったクロウ。今はレイブンって名前でも手配されているからレイって名乗ってるんだ」

 だから、特大の爆弾を投下してみた。

「いいいや、私追われてないし!? ってレイも追われてるの!? いやレイもって私は追われてないよ! って本名がクロウ!? レイブン!?」

 面白いくらい動揺している。爆弾の威力はかなりのものだったらしい。
 色々と混乱して、諸々の尻尾を出してしまっている。

 よく今まで逃げきれていたなあ。

「とにかく、火を大きくしよう。温まるのが先決でしょ」

「そうだな! 竜の血で今は平気だけど、多分もう直ぐ凍え死ぬし」

「早く! 大きくしよう!」

 なんで凍え死ぬような状況でそんなに明るく笑えるのか、僕にはさっぱり分からない。
 当事者の彼女が平然と笑って、そうでない僕が大慌て。この状況を彼女は変だと思わないのだろうか。

 そこらの木を拾い、火を大きくして当たる。

 リンがその火に当たって人心地着くと、彼女は僕に尋ねてきた。

「つまり、私たちは追われている者同士?」

「どんな理由で追われているかは分からないけど、特殊なスキルが関係しているっていうのも同じだね」

「そっか……。じゃあ一緒に逃げようぜ!」

 なんて安直な勧誘だろうか。

「いいね!」

 安直に返したくなる。

 何故なら、考える余地なんていらないくらい素敵な提案だったからだ。

 だって考えてほしい。リンと一緒に旅ができる。
 つまり竜族の美人な女性と一緒に旅ができる。

 これは間違いなく冒険だ。

 これこそが転生だ。

 これこそがファンタジーなのだ。

「よろしく! リン!」

「おう! レイ!」

 こうして、全く相談もすり合わせもなかったけど、僕達は一緒に旅をすることにした。
 と言っても僕達の一番の目的は『逃亡』であり、そこさえ間違わなければ何とかなるはずだ。……多分。

「僕は王国から逃げてるんだ」

「王国? てことはディーン王国か。私は竜一族から逃げてるんだ」

 ああ、確か僕が居た所ってそんな名前だった……って

「竜一族!? 竜っていっぱいいるんだ!?」

「いるいる。いなかったら私逃げてないよ」

 なんで逃げているか、という突っ込んだお話は無しにして、つまりこの二つの魔の手が届かない場所こそ僕達の目的地である。

「僕は一応ダンジョン内なら大丈夫かなって思ってここに居たんだけど」

「おお。頭いいな。確かにこの穴って結構高い山の中腹に空いてるしいいんじゃないか? 私はそんなの全然考えないで歩いてたなあ」

「なんで今まで逃げきれてたんだよ」

「追手に追いつかれたら頭ぶん殴って気絶させた」

「竜を?」

「竜の使いを、だな。流石に竜は殴れないさ。頭まで手が届かないじゃん」

 つまり拳が届けば気絶させることができるのか。凄いなあ。
 竜の血というスキルは、金剛力の魔石に類似した能力も持っているのかも知れない。 

「くぁー。久々に話したら眠くなってきた。ご飯は仮眠してからにするかな」

 リンが豪快に背伸びして大あくびをする。
 きっと一仕事が終わって、落ち着いたのだろう。

 でもそんなリンに僕は悲しいお知らせをしなければならなかった。

「寝たら死ぬよ」

「だよなあ」

 ここは極寒の地。普通に生活しているだけでも凍え死ぬような世界だ。
 こんな所で寝るなんて、人生を諦めた人しかしないだろう。

 そこで、リンがふと気づく。

「ん? 寝たら死ぬ場所でどうやって生きてきたんだ? まさか幽霊」

「じゃないよ。水の中が快適になる道具を持ってるんだよ。それで水中に入ってぬくぬくと寝てた」

「へえ。じゃあ今から寝るからくれ」

「ダメ。一つしかないもの」

「じゃあ同じの作れ!」

「そんな簡単に作れるものじゃないよ」

 ……まあもしものこともあるし、心当たりもある。というかそれを狙って回収してたのもある。確認してみよう。

 ポケットの中、取り出したるは木っ端の山。
 どれだけ収納出来るかという実験の時に木衛門がかみ砕いて、邪魔だからとポケットに入れたものだ。

 あの戦いの最中でもそれはそこにあって、僕はあの大熊を退治した時の経験値を僅かながら得ているはずで。

「うん。レベルが上がってる」

 大量の木っ端のレベルが一つずつだけど上がっていた。これなら彼女の納得するものがあるかも知れない。

 一つ一つ並べて、眼鏡越しにそれを見つめる。

「毎日麦を一つ落とす、熱のない火を灯す、経験値を木の実に変える。氷の礫を生み出す。うーん、良いのがないなあ」

「何やってるんだ? 占いか?」

「僕のスキルはね。どんなものでもレベルを上げる事ができるって能力なんだよ。レベルを上げると特殊な効果がついて、レベルが上がればその効果が強くなる」

「へえ、じゃあそのゴミも、実は宝の山ってわけか」

「うん。いい効果が着くと、だけどね」

 例えば、この防虫の木片なんてジャングルに行ったときに重宝するだろう。
 そしてこの毒液の木片もつかえそうだ。常にねばねばとした液体を纏っていて、あまり触りたくないけど。

 で、彼女が望むような効果は……これかな。

「防寒の木片。寒さをしのげるって。はい」

「やった! ありがとう!」

 そういってリンが喜色満面に木片を受け取る。……けど、その表情は徐々に曇った。

「何か、変わらない」

「そりゃレベル一だもの。効果なんてそんなものだよ」

「……今すぐ上げよう。レベル」

「経験値の元の魔物が居ないじゃん」

「うーん。でも、眠い。……こうしてみるか」

 リンが急に僕を抱えた。
 全然ドキドキしないのは、女性というより憧れの対象だからだろうか。

 それとも彼女の質を知ってしまったからだろうか。

 うん。間違いなく後者だ。もう女性と見れない。大型犬にしか見えない。

「……要は一つの効果を二人で分け合うつもりだね」

「おう!」

「うーん。出来るかなあ?」

 僕が大型犬みたいなリンに抱きかかえられているというこの状況はさて置いて。

 確かにレベルが高いからそれだけ効果範囲は広いのかも知れない。
 けれど、実際には試したことがないし、もしそうなら少し不都合なことも起こるかもしれない。
 今の内にこれは確認しておいた方がいいだろう。 

 そんな事を考える僕を背中に回しておぶって、彼女が水に触れる。

「おお、あったかい。すげえ」

「へえ。密着してたら効果が伝わるんだ」

 だとすると、別の効果も及んでいるはずだ。
 少し脅かしてみたくなって、僕は近くの岩を指差した。

「ねえねえ。リン。あそこの岩、持ってみて」

 僕が指差したのは、横が大の大人が寝たくらい、高さがリンの腰辺りまである大きな岩だ。
 確かこの程度で一トンはあったはずだ。

「流石に無理だろ。あれは」

「まあまあ、やってみてよ」

「まあ、やるだけやるけどさ」

 疑問を残したようだけどリンは素直にそれを掴んで持ち上げる。

 そこそこ重そうな様子だったけど、それは普通に持ち上がった。しかも片手で。

「……なんだこれ」

「僕の持ってる魔石で、金剛力ってものがあるんだ。レベル一の子供でも鎧を着こんだ大人を軽々と振り回せるくらいの力をくれるんだけど、リンが使ったらそうなるみたいだね」

 石を持ち上げる女性。ファンタジーだ。憧れてしまう。

「かっこいいなあ」

「そうか。私はなんか自分でやってて不気味だな。石を叩き割るってのは聞いたことあるけど、持ち上げるなんて聞いたことがない」

「因みに僕は普通の馬と同じくらいの速さで走れるけど、それも魔石の力だからリンはそれ以上の速さで走れるね」

「うへ、それはそれで疲れそうだなあ」

「それもないね。延命の魔石でカバーしてる。一日走ったくらいじゃ全然平気だよ」

「……お前が何で追われているか、分かった気がする」

「逃げたくなる理由もわかるでしょ?」

「まあな。じゃあ逃げるためにも一眠りしようか」

 確かにもう夜が更けているし、リン自体がそろそろ限界なようだ。

「いいけど……見張りは?」

「要らねえよ。魔物が来たら目が覚める」

「じゃあいっか」

 僕達は久々に誰かの近くで眠った。
 僕が寝返りを打って少し離れたら、リンが死にかけた、というハプニングがあったものの、それ以外は平穏な夜だった。

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