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愛してほしいだけなのに04~歪んだ愛~

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僕の大人テストを兼ねたアルバイトが始まって2週間が経過した。

健二さんは毎日違うお友達を連れてきて、たくさんのお金が入ってきているらしい。

「宏隆のおかげでだいぶお金も助かってるよ。ここの家賃もちゃんと払えたし、俺の仕事もまた順調になってきたし、ありがとう」

そう言われると、僕も嬉しかった。

「宏隆も疲れてるだろうから、今日はアルバイトお休みにしようか」

健二さんは僕のことを気遣ってくれている。

「大丈夫だよ。疲れてない。それよりも健二さんが嬉しいと僕も嬉しい」

「宏隆……、お前は本当に優しくていい子だな……」

頭をかき混ぜるようにくしゃくしゃと撫でられると少し恥ずかしかった。

健二さんは僕を抱き寄せ、膝に座らせると話を続けた。

「俺はね、宏隆がすぐにアルバイトをやめたいって言い出すと思ってたんだ」

「なんで?」

「そりゃさ、俺と違う人に毎日抱かれちゃうんだからイヤになると思ったんだよ」

「ん……最初は少し怖かったけど、いつも健二さんが横にいてくれたし大丈夫だよ。それに、苦しいときは助け合うのがいいって学園の授業で習ったよ」

「そうか……。でもね、俺はテストを出し続けたけど、数日前からちょっと複雑な気持ちになってるんだ」

「ふくざつな、きもち?」

健二さんの顔が曇っていく。いつものようにエッチな手つきで僕を触ることもない。

「そう。だってさ、宏隆はアルバイトを始めてから俺に一度も抱かれてないし、抱いて欲しいとも言ってこなかったよね?」
「うん。だってお仕事も忙しそうだったし、僕からは言わないようにしてた」

「そうか、お前なりに気を遣ってくれてたんだな……。お義父さんとのセックスはまだ思い出すことはある?」

「ううん。最近は全然思い出さなくなった。お義父さんがしたみたいに縛られても、相手が健二さんだから安心できるし……それよりも毎日テストがあるから、そっちで頭がいっぱいだし、……僕は健二さんが大好きだから……」

健二さんは僕を強く抱き締めながら頭を撫でてくれた。

「アルバイトは続けたい?」

僕はどの言葉を選べば健二さんが嬉しいのか少し考えた。健二さんがお金的に助かるなら続けていきたいし、ただ、できればもう少し二人の時間も欲しかった。僕は考えて、それを正直に伝えることにした。

「お金いっぱい集まったら健二さんが楽になるでしょう? だから僕は、アルバイトして健二さんを助けていきたい。……でも、もう少しだけでもいいから、健二さんとの時間も欲しいし、健二さんとエッチなこともしたい……」

「さっきも言ったけど、宏隆は本当にいい子だな……。俺の複雑な気持ちっていうのはね、宏隆がもう俺を求めていないんじゃないかっていう不安だったんだよ」

そう言われて僕は驚いた。僕はいつだって健二さんしか見えていなかったし、他の人とセックスするのだって、健二さんを助けるアルバイトとして割り切っていたつもりだったから、求めていないなんて言われるとちょっと寂しい気持ちがあった。

「僕は健二さんが大好きだから、アルバイト中でも少し辛いときは、健二さんに抱かれてるのを想像しながらセックスしてたよ。健二さんが見てくれてるから安心してアルバイトもできてたし、僕なりに頑張ってた……」

「俺のことをそんなに考えてくれていたなんて嬉しいよ。最近の宏隆は、もう大人テストしなくてもいいくらいに大人になったと俺は思ってる」

「本当……?」

僕はその言葉に喜んだ。でも、大人テストがなくなるのはちょっと寂しい気もした。

「じゃあ、大人テストはもうしないの?」

「宏隆はどう思ってる? テストは続けてほしい?」

その言葉と同時に、健二さんはいつもみたいにエッチな手つきで僕のお尻を撫で始めた。

「うん……。やっぱりちゃんと健二さんに大人テストしてもらわないと不安……」

「そうか。じゃあ、今日は久しぶりのテストをしようか……」

だんだん健二さんの声音が熱くなって、興奮してきたのが分かる。

「でも、今からテストしちゃうとアルバイトの時間になっちゃう気がする……」

時計をちらっと見ると、もう夕方の6時だった。一応、毎日決められていた時間は夜7~8時から始まって90分と決まっていたから、あと1時間程度しかない。

「あはは。宏隆は実はエッチなアルバイト好きなんじゃないか? そうだな……じゃあ、今日は棒を挿れてイかないようにしてアルバイトすれば、後で俺がしっかりテストして精液の量もチェックしてあげる」

健二さんが服の上から僕のペニスを撫でると、僕はすぐ勃起してしまった。

「アル、バイト……嫌いじゃないよ……健二さんが見てくれるから好き……」

「今日は友達に手伝ってもらって棒を挿れてみようか……」

健二さんはそう熱っぽく言うと、興奮した手つきで僕の躯体を撫で、糸を引くほどエッチなキスをした。いっぱい舌を絡めて、舌先で歯の裏側を探るように舐める。

「ぁ……っ、ん……」

健二さんは僕を一旦立たせると、僕のズボンと下着を膝まで下げて机に座らせた。そしてそのまま僕のペニスを口に含み、ぬぽっぬぽっという音を立てながらしゃぶる。

「あっ……ぁあん……あっ……」

僕は前屈みになってしまい、健二さんの肩に掴まってされるがままになった。そのまま10分くらいしゃぶられていると、僕は堪らなくなってお尻に挿れてほしい欲求が湧く。

「けん、じさ……ほし、い……」

そんなとき、健二さんの携帯が鳴った。健二さんはペニスから口を離し、何事もなかったようにお友達と話をしている。

僕は中途半端なままお客さんを待つことになった。

暫くするとチャイムが鳴り、今日のお友達が来た。

健二さんはお茶を出し、今日のアルバイト内容を話しているらしい。

「今日は少しハードなプレイをしませんか?」

健二さんが提案している。

「ほう? どんなことをするんだ?」

お客さんは興味津々といった感じだ。

「尿道にブジーを挿れてドライ絶頂を連続させるのはどうでしょう」

「それは面白そうだ。いつもの金額より高くなるのか?」

「そうですね……ブジーの挿入も愉しまれたいのでしたら、プラス2万でいかがですか?」

「合計5万か。少し多めに持ってきて正解だったな。じゃあ、今回の分、これで……」

お友達との話は簡単に終わったみたいだし、健二さんはいつもよりもお金が入ってくるみたいだし、僕は部屋で会話を聞いていたけどなんとなく嬉しくなった。

健二さんにお金がいっぱい入って僕も気持ち良くなるし、今日はなんといってもアルバイトが終わったら健二さんに直接大人テストしてもらえるから今からどきどきする。

健二さんとお友達が僕の部屋に入ってきた。

今日のお友達は会うのは2回目の人だった。前回はすごくエッチな手つきで乳首を舐めたり摘んだりしながら、僕のお尻の孔を慣れさせてくれた。それからいっぱいペニスで突かれて、僕はすぐにイってしまったのを覚えてる。

ふと前回を思い出したら、健二さんにさっきまでしゃぶられていたペニスはすぐに勃起してしまった。

「ははは、会っただけで勃ってしまうなんて、だいぶ開発されてきたな」

お友達は笑いながら僕を抱き締める。
「宏隆、今日はこの人にいっぱい気持ちよくさせてもらいなさい」

健二さんは微笑んで僕にそう言った。

「はい……」

僕はどきどきしながらお友達に躯体を撫でられていた。そして、お友達は僕にお義父さんと同じようなことをしようとしていた。手に赤い紐を持っている……。

僕はその紐を見ただけで、お義父さんとの初めてのときを鮮明に思い出してしまって頭の中がいっぱいになってしまった。健二さんに同じことをされても少ししか思い出さなかったし、少しだぶるくらいでそこまでじゃなかったのに、何故か急に思い出した。だけど、健二さんがお義父さんを忘れて欲しいと願っているのを思い出して、言わないようにした。

お友達は僕を裸にして後ろ手に縛ると、ベッドの上に正座させてから後ろに倒した。こうするのも、お義父さんと同じだった。すっかり忘れていた筈のお義父さんにこれから抱かれるような気分になり、僕はそれで冷めるどころかものすごく興奮している自分に気付く。

僕は目を瞑ってお義父さんのことを考えないようにしたけど、逆効果だった。目を瞑ればお義父さんにされているような気分にしかならない。僕は慌てて健二さんを見た。

健二さんは微笑んでくれていた。でも僕は健二さんの顔を見ても、お義父さんにされている気分は抜けなかった。むしろ、今までは健二さんがしてくれていたから、そこまで思い出さなかったけど、今は別だ。

お友達は僕に覆い被さって乳首をレロレロと舐める。

「ん……っ、ぁあん……んぁっ」

僕は舐められるだけでいつもよりゾクゾクしていた。お友達はしばらく乳首を摘んだりグリグリしてきたけど、僕は腰が浮くほど感じていた。健二さんに1時間くらい前にしゃぶられて中途半端になっていた僕のペニスが、早く触って欲しくてピクピクしてるけど、お友達はなかなか触ってくれなかった。

これでもかというほどエッチなキスを重ねられ、僕はもう堪らなかった。躯体全体がトロトロになったと思えるほど感じているし、ペニスもいつもよりジンジンしている。

「そろそろいいかな……」

お友達がそう言うと、健二さんが箱からぷつぷつの付いている長い棒を出して、お友達に手渡した。それを受け取ると、お友達はやっと僕のペニスを握る。

「ぁあああっ!」

信じられないほどの快感で僕は仰け反った。
お友達がペニスを少し扱いて、何度もイきそうになったけど、僕はなんとか我慢した。

「ん……、ぁあ……んあっ」

僕はいつもよりも感じていて喘ぐしかできない。そしてそこからお友達は、お義父さんがしたことがない棒をペニスに挿し込んでくる。ズルズルとゆっくり挿入ってくる棒は、ぷつぷつが尿道の中を擦り、膝がガクガクするほど気持ちがいい。

「……ぁあ……あああ……っ」

でも、どうしても僕の頭の中では、お義父さんが棒を挿れているところを想像してしまっていた。少し忘れかけていた筈のお義父さんとの思い出が、勝手に頭に浮かんでは消える。

最初に健二さんに挿れられたときは痛みで叫んだけど。今は棒がズズッと挿入ってくる感じが堪らなく気持ちいい。

「あ、あ、ぁあ……あああっ」

棒が奥に挿れられるほど、僕は喘いだ。

「だいぶ気持ち良さそうだね」

お友達は僕にそう声をかけると、また圧をかけて一気に棒を奥まで押し込んだ。

「んゃああっ……ぁあああああっ!」

僕は堪らなくなって叫んだ。お義父さんに棒を挿れられているのを健二さんが見ていると想像してしまい、躯体中がビクビクして敏感になっている。

「おちんちんが震えているよ、もっと可愛がってあげよう……」

お友達はそう言うと、楽しそうに僕に挿入っている棒を出し挿れし始めた。出したり入れたりは最初少し動かす程度だったけど、僕はその度に背中が反るほど感じてしまう。

「もっと刺激が欲しいんだと思いますよ」

健二さんが横でお友達に声をかけた。

お友達は頷くと、グチュッグチュッと音をさせながら、棒をすごく大きく出し挿れする。僕はそれだけでもうイきそうだった。何度もイくのを我慢したからフラフラする。お義父さんが棒を挿れて、健二さんが見ているんだと頭が勝手に想像していると、僕は全身が震えてきて、ビクンと躯体が反った。

「ぁっ、あああああああああああっ!」

イってしまったみたいだけど、いつもの精子の逆流を感じない。全身がガクガクして目がチカチカする。結局僕は、お義父さんを忘れていないんだとハッキリここで自覚した。

「ドライでイったね」

お友達は嬉しそうに僕の頭を撫でた。

「あっ、ぁああ……」

またお友達が棒を大きく出し挿れしてくる。もう僕は訳が分からなくなって、もっと気持ち良くなりたくて、喘ぎながら腰が勝手に動いてしまう。

「さて、それじゃ愉しませてもらおうか……」

お友達が僕の体制を変えてお尻に手をかけると、僕にはお友達の顔が見えなくなる。僕は手を縛られたまま、お義父さんと初めてしたときのポーズで指を挿れられ、少し慣れたところでペニスを挿入された。

「んあっ! ぁああんっ」

パンパンと肌がぶつかる音がして僕は何度も突き上げられ、何度も何度も躯体が痺れてビクン! と仰け反った。

「あっ、あ、あ、あ、あ、ぁあああっ」

この日、何度も突き上げられる度にお義父さんの顔が心に浮かびながら、僕は何度も何度もドライでイってしまった。

お友達が帰り、僕はいつもよりもグッタリした状態でベッドに横になっていた。この後に健二さんに大人テストされるという、ワクワク感さえも消え去ってしまっている。

「宏隆……、いや、なんでもない」

健二さんは何かを言いかけたけど言わなくて「大丈夫か?」と聞かれた。

「つ、疲れた……」

僕は満身創痍状態になりながら、健二さんの問いかけにやっと言葉を返した。

「まぁ、あの人はセックスがすごいからね。今日の大人テストはやめよう」

「ごめんなさい……」

この「ごめんなさい」は僕の中では二つの意味を持っていた。

大人テストを受けられないこと、もう一つはお義父さんとセックスしたような気持ちになっていることだった。


~つづく~
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