夏の夜の恐怖な物語 ~九割ほど実話な件~

ShingChang

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~後編…上~

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 物語は急展開を迎えます

 有り得ない状況だらけの205号室を
 探索するところから話は続きます


 友達と205号室に向いドアを開ける…

 今度は堂々と…
 と言うか確認の為、ある意味急いで


 まず目に入ったのは前回同様
 綺麗に揃った二組のスリッパ…

 更に奥へ向かう…ソファーやテーブル
 使用感は無く綺麗だ…灯りも機械の誤作動?

 全ては誤作動で起こりうる結果と強引に
 ねじ伏せよかと思った矢先…


 そんな期待は秒で裏切られた

 最初に来た時は確認しなかった
 バスルームの扉を開けた

 なぜ?床が水びたしで濡れてるのか…
 なぜ?浴槽にお湯が残っているのか…
 なぜ?バスタオルが散乱してるのか…

 こんな状況でも友達から見れば
 まだ救いのある状況だ…


 シンプルに風呂を使った結果こうなる
 と考えれば何も不思議では無いだろうから

 機械的な現象は友達にわかるハズも無く
 結果として人が風呂を使った。で片付く

 だが問題はここから…

 用意されたバスタオルは大小2組全てが
 バスルームで使用されている

 一旦部屋に戻るとテーブルやスリッパが
 綺麗だったので気付かなかったが

 ベットの掛布団が少し乱れていた…
 綺麗な状態のベットに腰を下ろした程度の乱れだ
 俺達は掛布団を半分ほどめくった

【どうすればこんな状態に出来るのか】

 掛布団をめくると敷布団のシーツがある
 そこには…ハッキリと【人の形】でびっしょり
 濡れた跡があった…一人分だけ

 もはや人の仕業じゃ説明が出来ない状況が3点…

 ①枕と掛布団が全く濡れていない…背中やお尻
   後ろ側だけ濡れてた?有り得ない…

 ②その濡れた状況でバスルームからベットまでの
   道のりに濡れた痕跡が見当たらない…

 ③掛布団を全部めくった結果、膝から下が
   濡れてない…足の無い魚拓を見てる感じだ…


 この状況は友達にも説明が出来なかった

 謎に包まれた不可解な現象は更に人を巻き込み
 波紋が広がっていくのだった…

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 昼間に交通量の多い交差点に立つ
 車の騒音や遠くから聞こえる工場の作業音…

 例え掻き消されても【音】は空気の振動によって
 確実に耳に届いている…昼間ってそういうモノ…

 結局の所、足音と表現するのが妥当なその【音】は
 昼間にも聞こえているのかもしれない…

 俺はスタッフに一連の話を伝えていた

 その夜、話を聞いたスタッフの一人が興味本位で
 残ってくれた。もはや普通に聞こえる205号室からの音
 …勿論、無人の時だ彼も『本当に何の音だろうね…』

 音の認識はしたものの何処か他人事の様に見えた

 俺達は実験をした…彼をフロントに残し俺は205号室に
 そして軽く走ってみる…

 そして205号室からフロントに電話をし【音】が
 聞こえたか?確認する実験だ

 結論としては【聞こえない】と言う事だ
 今度は意識してドカドカと歩く…

 再びフロントに電話で確認【聞こえる】と言う事
 だが相当小さい音でそれ以上の音を出す歩き方だと
 俺のかかとが痛くなり連続して音を出すのは困難だ

 結局の所、彼も俺も定期的に音は聞くのだが【何か】
 を見る訳でも無くただ【音】がするだけ

 と言う結果だけで身が凍る程の恐怖!には至らず
『不思議だね』だけの事だった…


 俺の仕事はフロント業務と掃除以外、他にもある
 カメラで監視で出来ない箇所の見廻りや退室後の
 部屋の確認などがある…

 退室後の部屋はロックが掛らず誰でも出入り
 出来る状態になっている

 稀に新規の客が空き部屋が無い時、勝手にうろつき
 入っている事がある…
 この時に鉢合わせると俺も客もビックリだ!

 話は戻り俺達は二手に分かれ見廻りをする事にした
 彼は屋外へ…俺はホテル内を巡回した

 俺はまず階段から各フロアへ移動する

 10数段上ると踊り場があり折り返して同じく
 10数段上ると2階…学校とかデパートによくある
 タイプの階段だと言えば分かりやすいか?

 とにかく階段を上る…2階、3階…そして普段は
 使用しない屋上へと続く最後の階段…

 この最後の階段は折り返しが無く上らなくても
 見ればわかる行き止まり構造…その先の屋上に出る
 ドアの鍵はフロントにあるので目視で確認済とする

 この後、俺が見たモノの説明は非常に難しく
 自分でも幻??と思う程あやふや感覚だった

 なので見たままを説明すると

 最後の階段を目視で確認し今度は下りる為振り返る
 距離にして3m程?大きさは60cmくらい…

 地面から1m位の高さにぼんやり浮いてる

             【白い影】

 影なのに白と表現するのは不思議な話だが光や人魂
 だとは思わなかった…ただ【影】って直感で思った

 時間にして一瞬…だから0.5秒にも満たないと思う
 フッと折り返し階段の裏に消えた…

 今思えば不思議だが【怖い】とか【恐怖】と言う
 感覚は一切なかった

『なんだアレ?』と興味が勝り追い駆けたくなる
 衝動に駆られ急いで後を追い折り返し地点へ…

 すると今度は3階の踊り場の折り返し地点で同じく
 フッと2階に向う折り返し地点で裏に消えた…

 三度追い駆ける…するとまたまた白い影は
 折り返し地点から姿を消す…

 更に追い駆けると1階には下りずに2階の
 フロアに向ってスーっと移動していった…
 追い駆けたが見つからなかった

 白い影…発光体じゃ無いし暗いと見えないだろうし
 煙にも似た感じだったので消滅した?と解釈した…

 もうそれ以上は詮索するのを止めた…何故なら
 気付くと目の前に205号室があったからだ…

 そして数日が経った頃【音】はハッキリと…
 そして【姿】として近づいて来ていた

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 噂とは尾ひれが付いて大袈裟になったりする…
 そんな噂が膨らむ様子を目の当りにした

 発端は【階段を上る音】それがいつの間にか
 夜のスタッフから昼のスタッフに伝わり

【ここには化け物がいる】となっていたwww

 まぁスタッフ内の面白おかしく誇張した話だけど

 この時点では…


 噂は支配人の耳にも入り深夜勤務の俺に

『本当なの?』と尋ねられる始末…

 実際、うそでは無いのでありのままを説明した
 とは言えこの手の話は自分で体験しないと
 信じないし恐怖心すら覚えないだろう


 当の本人である俺も『辞めたい』とか全く思わないし
 恐怖心が欠落してるのか?実際怖いとも思ってない
 しいて言うなら【化け物】でも見れば別だろうが

 不確かな【音】は憶測の域を脱しない
 それは何かにかこつけて話をすり替え
 誤魔化してしまうから…

 決定的な【化け物】を見た訳じゃ無いので
 完全な恐怖を体験してはいないのだ…

 俺は誇張せず感じたままを支配人に伝えたところ
 一時的に深夜の勤務を交代してみよう。となった

 翌日から俺は【夜勤務】で支配人が【深夜勤務】
 と言う状態になった。

 そして後日、支配人が体験した
 一部始終を聞く事となった

 その後日談の内容とは【階段の音】は
 一度も聞く事は無かったそうだ…

 しかし俺でも聞いた事が無いソレ以上の
【何か】を聞いてしまったらしい

 もし俺がソレを聞いていたら…
 そう思うとゾッとした


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