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~中編~
しおりを挟む俺の支配していたホテルのシステム
来客から退出まで一連の流れを説明すると…
ホテル全体…つまり敷地の境界を一周囲う壁がある
壁の切れ目は一か所のみ、そこが出入り口となり
客やスタッフ含めた唯一の出入り口であった
出入り口には赤外線がⅩ状に交差していて中心点に
車や人が入るとセンサーが感知しスタッフルームに
『ピーピーピー』と通知音が鳴り
同時にカメラで記録される…それを確認し
車のナンバーを犯罪防止の為に記録する
それが一定期間保存される
(実際事件があり警察に提出し役にたった)
この時点で一組が来客した事を把握する
その後車から降りた客は部屋を選ぶ為
ロビーにやって来る(カメラで確認)
①客は好みの部屋を選びボタンを押す
②スタッフルームに設置されたモニターパネルから
選ばれた部屋のボタンが点灯し把握
③部屋のロックが解除され入室可能の状態になる
④ドアの開閉の度にコンピューターのモニターに
●号室:00時00分00秒 入室と秒単位で表示される
⑤入室後に電話をし【休憩か宿泊か】の確認を取る
⑥既にドアはロックされ精算しないと解除されない
⑦エッチが終わると精算しロック解除でドアを開け
退室する(これまたモニターで確認)
⑧赤外線が『ピーピーピー』反応。確認すると
今度はカメラに逆向きで帰る客の車が映る
こんな流れだ…
前回こう書き残して終わった
モニターに映る映像に固まった…と
ドッ、ドッ、ドッ、ドッ、
ドッ、ドッ、ドッ、ドッ、
ドッ、ドッ、ドッ、ドッ……
階段を駆け上る音を聞いた時、反射的に外を
監視するモニターを確認その時に目にした映像は…
ゆらゆら…時に早く…時にゆっくり…
浮遊する拳ほどの大きさの白い物体だった
有り得ない動きを目の当りにしても
夏だったので虫(大きな蛾)などがライトで
反射してモノクロのカメラに映っただけ
そう解釈し人魂や火の玉と言う可能性を
封印してしまった…
目撃したのは後にも先にも一度きりだったが
本当の恐怖は【階段の音】以上にハッキリ明確に…
やがては俺以外の人間をも巻き込む
恐怖体験に発展する事になる…
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
仮にサブタイトルを付けたとするなら
【招かれざる来客】
週末は忙しく部屋を空けるのが大変だ
その夜も幾つか空き部屋を作った
若かった俺は当然、遊びたい盛り…その夜
俺は友達を誘って夜な夜なカラオケをしていた
もちろん業務に差支え無い様
電話を子機に切り替えて…
酒を呑んでは歌い【夜の支配者】を満喫していた
そんな中、子機の電話の着信音がなった
即座にカラオケを止めスタッフとして対応
俺『はいフロンです』
客『ちょっと隣の部屋がうるさいんですけど…』
当然クレーム処理もこなす偉い俺
俺『すぐ対処しますのでご安心ください』
客『お願いします…ガチャ!』
子機では着信がどの部屋からか分からないので
フロントに戻り着信の有った部屋を確認
106号室からのクレーム…105号室は空き部屋なので
うるさい部屋は107号室だとすぐに判明…
俺達がカラオケをしてた部屋だったwww
カラオケを止めて対処完了…
今度は静かに楽しめる【命がけの覗き】を敢行
やがてソレにも飽きてスタッフルームに戻り
2人で談笑をしていた
ピーピーピー
赤外線センサーが反応。ナンバー確認の為モニターを
見るが車はおろか何も映っていない…
友達と盛り上がっていたので誤作動だろうと決めつけ
談笑を続けた…その数分後だった
部屋番号が配列されたモニターパネルが点灯
205号室
俺『徒歩の客だったか?』205号室なので
2階エレベーター前のモニターを確認
数秒後、エレベーターのドアが開いたが
誰も降りずにドアが閉まった
俺『車に忘れ物?でも徒歩だよな…』
1階に下りるだろうエレベータ前のモニターを監視
一向にエレベーターのドアが開かない…
というか2階で止まったままだった
次の瞬間PCのモニターが作動…
205号室:02時13分24秒 入室
俺『えぇ!!?』
急いで205号室に電話をかけた
何度鳴らしても電話に出ない…俺は少し怖くなり
今までの経緯を友達に説明し2人で205号室へ向かった
部屋の自動ロックはフロントからの操作で解除できる
一時的に解除しこっそり部屋を確認する事にした
恐る恐る部屋の前に行き音を立てずに
そ~っと205号室のドアを開けた…
真っ暗で物音ひとつも無い…それどころか
スリッパも綺麗に並んだままだ
少し様子を見たが話し声、シャワーの音も無く
灯りも点いてない真っ暗なまま
無人だ!…そう確信した俺は部屋に入って灯りを点けた
隅々までチェックしたが綺麗に片付いた客を迎え入れる
状態の部屋だった…人の気配はまるで感じられ無かった
人の気配は…
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
人の気配が無い205号室を後にして
俺達はスタッフルームに戻った
防犯システムや監視体制…
全てが機械と言う事もあり【誤作動】で
片付ける事は出来る
そもそも!この手の話は世間でよく聞く話だ…
UFO同様、自分で見ないと信じる事が出来ない
そう考えると友達はラッキーだったかもしれない
今回の出来事、信じるのは時間の問題だった
部屋は無人で綺麗だったので空室状態にリセット
この忙しい週末の真夜中…それにも関わらずその夜
205号室に客が入る事は無く朝になった
なぜなら…
部屋が掃除されていなかったからだ…
ん??と思いの方、正しい解釈です
無人で綺麗なはずの205号室…そう綺麗なのに
どうして掃除しなければならないのか?
少し時間を遡ります
ドッ、ドッ、ドッ、ドッ、
ドッ、ドッ、ドッ、ドッ、
突然音が…いつもより短く響いた
空耳じゃ無い事は一緒に聞いた友達により立証できる
ただ、いつもと違うのは階段から聞こえてくる
音では無かったと言う事
俺達がいたスタッフルーム真上から聞こえてきたのだ
真上には2階3階とあるが
3階の305号室は空き部屋だった
ちなみに2階も空き部屋だ…
そう後に数時間前に確認した205号室だ
その約2時間後モニターが作動
205号室:04時10分35秒 退室
勿論、空室状態にリセットした為、料金は発生しない
つまりドアは開く事はない中からも外からも
ロックが解除される事はないのだ…
開くはずのない扉…
この機械のシステム内容は友達は知らない
俺だけが呆然とする…しばらくして
ピーピーピー
赤外線センサーが反応した
数時間前同様、何も映っていない…
こうなると不自然だが一番自然な解釈はこうなる
①一番最初に見えない車が来店した
②そして見えない人が205号室を選び部屋に向う
③更に2階に着きエレベーターのドアが開く
④見えない人が2階のフロアに降りてきた
⑤間もなく205号室に入室し事を済ませ退室
⑥最後に車に乗って赤外線に反応して帰宅…
この解釈を済ませた後それこそ階段を駆け上がり
躊躇なく205号室に入り部屋をチェック
本来、真っ先に驚く事なのだが
部屋のチェックを始めて間もなく
なんで灯りが点いてるんだ!?
全てを見渡せるほど明るい部屋で最初に
目に飛び込んできた光景とは…
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