テンプレを無視する異世界生活

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魔族編

254話 第15回闘技大会⑤

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「これはなかなか面倒くさいですね。」

そういって、リルはロイに近づこうとした。


ピヒュン

リルの目の前に矢が飛んできた。


ドン、シュタ

リルは後ろに下がった。

「言っただろ、君は俺の近くにはこれないんだよ。僕は武闘家の君には最悪な相手だったな。」


ロイは戦い方がうまいな。前回は俺がいたから霞んで見えたが、こいつは一応上
位の冒険者だ。

くぐった修羅場の数がリルとは違いすぎる。

それに弓使いが中距離も出来るというのは弓にもかなり可能性を感じるな。

ここからリルがどう動くか見ものだな。


リルはまたロイに近づいた。

「何度やっても同じことだ。」

水の矢がリルに向かって飛んでいった。

「我の体に力を与えよ」

少し速くなり矢をかわした。

「少しは考えたようだけど、一本かわしたところで意味がない。」

そうロイが言うと、リルに向かって8本の矢が飛んできた。


やり方がうまいな。逃げ道が全くないな。

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