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魔族編
282話 竜殺しの英雄
しおりを挟む「この国にはSSランクの冒険者はいるのか?」
「はい、5人ほどいらっしゃいます。」
そんなにいるのか。俺が知る限りでは3人だったんだけどな.....。
「その中に3年以内に昇格してSSになった人はいるのだろうか?」
「いえ、皆さんは3年以上前にSSランクになっております。」
SSランクがこの国に集まったってわけか。
「おい、そこのお前。SSランクの俺になんか用か?」
翔に話しかけてきたのは両手は女で埋まっている、いかにもクズそうなやつだ。
「あんたは"竜殺しの英雄"バルムスか。」
「ガキの割にはよく知ってるじゃねぇか。俺が有名なだけか。ハッハッハ。」
「"竜殺しの英雄"。その称号を授かったのは5年前。その時にSSランクに昇格したあんただが、それ以降一度も依頼をこなしていないSSランクとは名ばかりのニート冒険者ってことくらいは知ってるさ、英雄さん。」
「てめぇ、喧嘩売っているのか!ガキだからってなんでも許されると思うなよ。」
「そんなつもりは無かったんだけどな。先輩に胸を借りようと思ったんだが、右半身が使い物にならないじゃな。」
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