テンプレを無視する異世界生活

魔族編

421話 時間稼ぎ

だが、それでも"暗黒"で足止めができるのも数秒程度だ。


それに多分コークを倒すためには本気を出してもギリギリといったところだ。

でも、それはあくまでKOする場合の話だ。ギブアップと言わせるのなら割と簡単かもしれない。

もう一度、同じ場所に同じ一撃をくらわせてダウンさせれば前回と同じ場所をやられたという屈辱とダメージでギブアップするだろう。

そのためには手に魔力を溜めよう。それも前よりも大量の魔力を.....。

だから、俺が今するべきことは一つ。「時間稼ぎ」これだけだ！


"電縛"


電気がコークの手足を縛り身動きを取れなくした。だが、これも気休め程度だろう。

必要な時間は約二分。俺はただひたすらにコークを俺に近づけさせないだけだ。


それから翔は相手の動きを制限したり、トラップを駆使したり、影を利用したりしコークを近づけさせなかった。


「捉えました。」


ドン


コークは翔との距離を詰め、翔に一撃をくらわせた。