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神族編
716話 小さき女王
しおりを挟むジルコがユユに攻撃を仕掛けた。
「ウオオオォォォ」
低い声で雄叫びを上げながら、ユユに近づいて行った。
「大きい男の人は嫌いじゃないけど、あなたはデカすぎるわ。」
"重力の枷"
ゴゴゴゴゴ
ジバゴがユユの2m手前で止まり、地面が沈んでいった。
「ユユは翔も使う重力魔法のスペシャリストだ。恐らく、ジバゴには通常の200倍の重力はかかっているだろうな。」
「彼女の前では誰も立つことすらできないず、その様子がひれ伏しているように見えるから"小さき女王"なんだな。」
「まさにその通りで、ユユの重力魔法を受け立ち上がるのは六閇でも難しいって話したことがある。」
「じゃあ、十呉のジバゴに勝機はないんじゃないか?」
「それはどうだろうな。」
"成長促進"
ニョキニョキ
ユユの足元から植物が生えてきた。
その植物のツルがユユの足に絡みついた。
「何よこれ!」
思わずユユは重力魔法をほんの少しの間だけ緩めてしまった。
その隙をジバゴは見逃さなかった。
シュタ
あっという間に距離をとり、体勢を立て直した。
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