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サンデウロ大陸編
1024話 罪滅ぼし
しおりを挟む「歴史?」
「あぁ。」
「あまり情報がなかったんだ。だから、こちらのリザードマンに聞く方が早いと思ったんだ。」
「そうなんですか。すごい行動力ですね。」
「少し暇になったもので、気になったものは全て足を運ぼうと思ってな。」
「では、私が説明させていただきます。」
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翔はパーズから話を聞いた。
翔が予想していた通り、人語が話せるのはあまりいい理由ではなかった。
500年前ほどに人間に狩猟されたり、奴隷にされたりされていたそうだ。
リザードマンの皮と鱗は裏では高く取引がされているらしい。
そして、そこから逃げ出した人語を話せるようになった個体がここで繁栄し、独自の武術や文化などを取り入れ、1つの里になったそうだ。
「なるほど。予想はしていたが、とても興味深い話が聞けたよ。ありがとう。」
「いえいえ。」
「それで、俺が何かしてやれることは無いか?」
「はい?」
「まあ、なんだ。同じ種族のやつが犯した罪を少しでも償わせてほしい。人間にも良い奴がいるんだぞ っていうことを少しは知っていて欲しいんだ。」
「そんなわけにはいきません!被害を受けたのは先祖であり、私たちに何か実害があったわけではありませんので!」
「だが、この里を見て見ても、人間には抵抗があるように見受けられた。それに、これから迷った人間が理不尽にこの兄弟に倒されてしまうのは気が引けるのでな。」
「俺らはあんただからやったんだぜ!!」
「明らかに常人のオーラではありませんでしたからね。」
「それに、もうここの里の者は知っていますよ。」
「そんな所で聞き耳を立ててないで、出てきたらどうですか?」
ドサッ
部屋の周りにはたくさんのリザードマンが囲って話を聞いていた。
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