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サンデウロ大陸編
1023話 感動
しおりを挟む「そんな気持ちで見られているとは思わなかったな。」
「確かにこの本を読めば、魔法の本質というか、魔法の根本を理解できるように書いた。」
「だけど、俺は魔法を伝えたいって気持ちでは書かなかった。」
「え?」
「だって、普通に考えてみれば、この内容自体は本当にくだらない魔法の使い方だ。そうでしょ?」
「確かに汎用性は高くないですね.....。」
「普通なら使えない魔法を覚えようと知識を高めようとは思わないだろ。」
「だけど、俺みたいな本大好きバカはやっちゃうんだよな。」
「俺はそんな本バカがいるといいな、面白がってくれるといいな って気持ちで書いたんだよ。」
「まさか会うとは思わなかったけどな。」
「本を読み切ってくれてありがとう。会えて光栄だよ。」
「はぁぁぁ.....勿体なきお言葉です!!!」
パーズは嬉しさのあまりに涙を流した。
「パーズが泣いたり笑ったりしてるぞ.....ありえねぇ。」
「わしもパーズが泣いているのは赤子の時以来見てはいないな。」
「パーズの件といい、エメ兄弟の件といい、あなた様は只者ではないのですね。」
「あんた達、翔様に何したの!」
「返り討ちにあったのじゃよ。ほっほっほ。」
「はっ、そりゃあそうじゃない!翔様に勝とうなんて千年、いや、一生無理な話よ!」
パーズが何故か自慢げにそう言った。
「うるせぇよ!!」
「なによ!」
「それで、何故あなたのような方がここに?まさか、強いもの達を倒そうと旅をしているので?」
「それなら、この里にはいませんが.....」
「一人いますよね?この2人でも勝てないリザードマンが。」
「..........」
長老は黙ってしまった。
「いやいや、そんな倒そうなんて思ってもないですよ。俺はただあなた方の歴史を知りたいのです。」
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