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5話 入学試験
しおりを挟む「転移魔術"瞬間移動"」
シュンッ
「うわっ、魔力がごそっと持ってかれた。というか、本当にもう着いてる。姉ちゃんに前から聞かされてたけど、本当に瞬間移動出来るんだね。」
「疑っておったのかレオン?わしに出来ないことはないぞ。」
「さすが姉ちゃん!!」
レオンとアリアは一瞬にして魔術学校がある街「ゴルドー」に着いた。
そして、その1時間後にノブ、リュー、スイの順で到着した。
「おう、最下位はスイか。こりゃあ、鍛え方が足りんかったかのぉ。また、明日から鍛錬量を増やすかのぉ。」
「そりゃあ、酷いですよアリアちゃん……。」
「というか、師匠はやっぱりえげつないんだぞ、スイ。転移してここまで一瞬で来たんだってよ!」
「本当ですか……アリアちゃんが前に言っていた転移魔術ってやつですか、さすがですね。」
「俺らも負けてはいられませんぞ。」
5人は魔術学校へと向かった。
「やっぱり、都市はひっろいなぁ。」
「そうじゃな。わしらが住んでる村とは大違いじゃな。」
「それより、姉ちゃん。杞憂だと思うんだけど、入学試験は大丈夫なの?」
魔術学校に入るためには、入学試験があり、入学試験をクリアしなければ入学は出来ないのである。
「まあ、なんとかなるじゃろ。さすがに魔力測定だけだったら詰んじゃうんじゃがな。まさか、そんな訳…………」
「あった………………」
「師匠、どうするんだ?」
「姉御、これは由々しき問題でございます。」
「アリアちゃん、どうしますか?」
「姉ちゃん……」
4人はアリアを大いに心配した。
「まっ、仕方あるまい。ルールがこう言っているのじゃ……。」
「まさか、諦め…」
「ルールは絶対的力の前では無力じゃ!ここのやつら全員をのしてわしの実力を是が非でも認めさせるんじゃ!!」
「やっぱりか……。姉ちゃんは本当に実力至上主義だよね。」
「さすが俺らの師匠だ!」
「アリアちゃんは元気ですね。」
「一生ついて行きやす姉御。」
こうして、5人の前途多難な入学試験が始まった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「私がこの魔術学校"セントラル"の入学試験の試験官をするリア=サルジュです。」
試験会場は建物の中でそこには試験官と呼ばれる女のリア=サルジュと入学試験受験者200人ほどがいた。
「ほう、家名持ちか。ってことはここの学校は相当な高等技術を教えているのかもしれんのぉ。」
ゼロの時代には世界は完全実力主義で国や領地の頭は必ずその場所での実力者出なければならなかった。
そのため、貴族や王族は人一倍に腕を磨き続けていたのである。
「けどよ、師匠。あの人からは魔力をあんまり感じないぜ?一番魔力量が少ないノブの3%にも満たないんじゃないか?」
「自分の実力を隠せるのは強者がなせる技じゃ。あまり、目に見える魔力量で測るものじゃないぞリュー。」
「そうか!確かに脳あるカラスはなんとやらってな。」
「能ある鷹は爪を隠すだよ、リューくん。」
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