最強魔術師が転生したら魔力0の女の子になりました

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14話 4対1

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「うりゃあ!!Cクラスが調子に乗るなよ!!」


「"森の精霊よ、力を貸し与えたまえ、そして敵を無力化せよ。"」



「うぐわぁぁ!!」

「助かったわ、ミスト。」

 ミストは左側の支援を行い、Aクラスの生徒を木の枝を伸ばす魔法を使い拘束し、戦闘不能にした。


「これで、最後かしら?」

「そうだぜ、こいつらは全員俺がやっちまったよ。」

 そう勢い旺盛なのはイーグである。イーグはこう見えて魔法師であり、得意魔法は土魔法と水魔法である。



「こっちはアリアの作戦通りだが、あいつこそ本当に大丈夫なのか??」

「イーグ、彼女なら大丈夫よ。アリアが大丈夫と言ったのだから、私たちは彼女を信じるだけよ。」

「けっ、気に食わねぇぜ。まあ、あいつが1年、いや、この国の中でもトップクラスに近いことは模擬戦で思い知らされたのは事実だけどな。」

「イーグは200戦して白星はなかったのだったかしら?」

「ちげぇよ!194戦だ、だほ!!」

「変わらないわよ、それ。」





┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈




「ほぉ、お前らもやるようになったのぉ。わしと真正面からやり合おうなんて。」


 他の生徒が戦闘をしているさなか、リュー、スイ、ノブ、レオンの4人とアリアが中央の開けている場所で対面した。


「まっ、というかこれが一番勝ち筋があるって分かってるんでしょ、姉ちゃん!」

「姉御に勝つために色々考えましたぞ。」

「その結果が"4人で力を合わせて真っ向勝負で勝つ"だったんですよね。絶望ですよ、本当に。」

「師匠に小細工なんて効かないことくらい俺ら全員知ってっからな!」


 4人の目の色は輝いていた。



「確かに、最後に4対1でやったのは1年ほど前かのぉ。少しはお前ら強くなったんじゃろうなぁ??」

「もちろん!」


ドンッ


 そう言ったととも、先陣を切ったのはレオンだった。剣を魔法で創り出し、アリアへと向かっていった。


「("加速")」

「お、スピードが上がったのぉ、無詠唱が出来るようになったのか。その歳で無詠唱が出来るとは姉として嬉しいぞ。じゃが……」


 加速してくるレオンにアリアは焦る様子もなく、ニヤリと笑った。


「(改良魔術 "増強 アップ")」


シュンッ


 笑った瞬間にアリアは一瞬にしてレオンの目の前に移動していた。


ガンッ


 そして、アリアは無慈悲のエルボーを顔面に決めた。



「グハァッッ」


タンッタッ


「さすが、我が弟よ。切り替えはよしじゃ。」

「俺に何が起こったんだ……。」

「至極簡単な話じゃよ。魔法陣を書き換えて、魔力消費量を上げ、スピードを上げた。」

「ていうことが、姉ちゃんが俺の前に現れたんじゃなくて、俺が姉ちゃんの前にとんでもない速度で移動したっていうことなのか……。」

「そういうことじゃ。まだまだ主らが見たことの無い技は沢山あるぞ。」


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