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しおりを挟む「アリサ、俺も手伝おう。ベン、少しロンの手伝いをしてきてくれないか!」
「わかりました!」
開店して1時間、とてつもないほどの人が来た。
「いやぁ、オリオンさんが絶賛してたからなここは。」
「あの武器にうるさいオリオンさんがいうなら間違いねぇんだろうな。」
オリオンの効果によって、冒険者の人達がたくさん入店した。
武器はどんどんと飛ぶように売れた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「はぁ、今日はお疲れ。」
開店初日は10時~15時という短い時間て行った。
「いやぁ、アキラさん!今日は沢山売れましたね!」
「そうだね。だけど、このままじゃまずいな。」
「そうだぞ、アリサ。これは結構な問題だ。」
初日の売上は金貨65枚ほどの売上だ。それのほとんどが銀貨50枚の短剣だ。
「短剣というのは消耗品ではあるが、あまり頻繁に変えに来るものでは無い。」
「そっか。じゃあ、売れるのは最初だけで後からは売れ行きが悪くなっちゃうのかぁ......。」
「僕が見た限りでも冒険者が多くて、一般市民の人は少なかった。貴族なんて足すら運んでる様子がなかった。」
ロンの言う通り、貴族の人はほとんどが来なかった。
「やっぱり、貴族の専門は別で作るべきだったか。」
「そうですね。貴族の人はプライドが高いイメージもありますし、特別感に浸りたい方も多い気がします。私の意見としてはここを完全に冒険者特化型にする方がよろしいかと思います。」
ロンとベンも同じような意見だった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「すみません、お時間取らせてしまって。」
「いや、私もアキラ殿と話したいことがあったのでな。」
アキラはアルマッドのところを訪ねた。
「話したいことですか?」
「あぁ。お主の店調子が悪いのじゃろ?」
「やはり、バレていましたか.......。」
「以前に使いをやったことがあってな。そやつらの報告を聞いた感じではお主のやり方では成功はしないと思っとったわ。」
「(それは開店前に行って欲しかった。)」
「とりあえず、私の知っている最も優秀の商人を紹介しよう。少々厄介だがアキラ殿なら何とかなるだろう。それと、商品をこちらにも少し卸してくれ。貴族たちに配って宣伝しよう。質がいい分、それが知られないというのは何とも見てられんでな。」
アルマッドは子どもを見るような暖かい目でアキラを見た。
その視線と言葉がアキラの心に少し刺さっていたのであった。
「わかりました。今は責任のある立場なのでたくさん甘えさせていただきます!」
「ハッハッハ!やっぱり清々しくてアキラ殿は見ていて気持ちい男よ!!」
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