異世界でネットショッピングをして商いをしました。

ss

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「ちょっ、ちょっと待ってください。頭の処理が追いついていません。」

「まあ、簡単に言えばこれからの人生は酔狂な老人として生きていこうとしているので安心してください。」


 この後、キラーとアキラは王都に着くまで沢山話した。アキラが慣れるまでは少し時間がかかったが、着く頃には既に慣れて互いに新鮮な会話を交わしていた。


「心の声を聞くのは「読心」というスキルですよ。そして、この格好は「変化」のスキルで他にも「瞬間移動」や「念動力」など沢山のスキブがあります。」

「今言ったスキル全部評価がS以上なんですけど......。」

「まあ、1万8000年も生きていればそんなものです。」

「本当に驚かされることばかりです。」

「それは、こちらのセリフですよ。異世界人になどあったことなどありませんし、「ネットショッピング」も「スキル図鑑」も私の知らないスキルを2個も持っているなんて。」

「スキル図鑑もないんですか?」

「えぇ、初めて聞きましたね。それより「ネットショッピング」ってなんですか?」


 アキラはネットショッピングについての説明をした。


「なるほど、合点がいきましたよ。アキラ殿の商品の出処を探しても出てこないわけです。」

「いやぁ、俺の商品の出処探されすぎじゃないですか......」

「それはそうですよ。荷物を仕入れている様子もないのに、在庫を切らしたことの無い商店など不思議でなりませんからね。他のところでも探り入れられていると思いますよ。別の領地だと難癖つけて密輸などと嵌められることもあるやもしれないのでお気をつけてください。」

「はい。」

 リスクを想像してアキラは今後は荷物を乗せた馬車などをとりあえず店の近くに止めるなどして匂わせることにした。



「そうこう話している間につきますね。」

ファサッ

 馬車のカーテンを開けるとそこにはランドマークとなるような明らかに大きな城が1つあり、その下にはたくさんの住居があった。


「この坂を下り、数キロ走ればつきます。」

「すごいですね。あの城の大きさは圧巻です。」

「あれは白金貨1000枚で作られたと言われている王城ですからね。」

「1000枚!!(てことは1000億円!!)」

「まあ、隣国に舐められないようにと多少見栄を張っていますが、この国は他国と比べても強国ですよ。それも今の王になってから強くなりましたからね。」

「そんな王に俺は呼ばれたんですね.....。」
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