33 / 58
33
しおりを挟む「気をつけてくださいね。かなり血の気の多い国王ですからね。」
「はい。それにしても、すごい街並みですね。」
「確かにアルマッド領よりは豪華ですね。」
王都はまるで貴族通りのような感じ周りの建物も全て高級感が溢れていた。
「それはこの王都では奴隷制が積極的に行われているからですよ。この国が強いのもそれが理由です。私は奴隷制なんてクソ喰らえなんですよ。」
「だからアルマッドさんの領地にいたんですか。」
「まあ、そうですね。あの人は友情!努力!勝利!みたいな人なので割と気に入っているんですよ。」
サッ
話していると馬車が止まった。
「ついたようですね。」
馬車をおりるとそこには先程見えていた大きな城が目の前にあった。
「これは圧巻ですね。」
「そうですね。アキラ殿、一つ忠告しておきます。ここの国王サリバン・アルデンドはスキル「王者の威厳」を使ってくるのでお気をつけてください。」
「(スキル図鑑、検索、王者の威厳)」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「王者の威厳」
スキル評価︰SS
希少性︰S
取得者︰506人(現在80人)
・国王やそれに類するもののみが取得することが出来るスキル。相手に圧をかけ跪かせることが出来、スキル保持者の技量によっては言うことを聞かせることも出来る。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「これは厄介ですね。どうにかする方法はないんですか?」
「そうですね、能力がかなり高いものにはそもそも効きませんし、能力以外で言うと称号「下克上」を持っているものは効きません。」
「そういえば、称号ってどうやって使うんですか?」
「称号というのは永続発動のスキルという認識で大丈夫です。アキラ殿もたくさんのスキルをもっていますね。しかし、「王者の威厳」を抑えられるものは........。持っているんですね「下克上」......。」
「はい、これは「ネットショッピング」の「デイリーショップ」という機能がありまして、そこで売っていたところを買ってしまいました。白金貨1枚とかなり高かったですけど歴史好きには抑えきれない衝動でしたね!!」
「なるほど、やはり面白いですねあなたは。下克上とは本来は「弱者が強者を倒す」という特別条件で手に入る称号です。ですので、取得することがほぼ不可能なのです。」
167
あなたにおすすめの小説
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
宮廷から追放された聖女の回復魔法は最強でした。後から戻って来いと言われても今更遅いです
ダイナイ
ファンタジー
「お前が聖女だな、お前はいらないからクビだ」
宮廷に派遣されていた聖女メアリーは、お金の無駄だお前の代わりはいくらでもいるから、と宮廷を追放されてしまった。
聖国から王国に派遣されていた聖女は、この先どうしようか迷ってしまう。とりあえず、冒険者が集まる都市に行って仕事をしようと考えた。
しかし聖女は自分の回復魔法が異常であることを知らなかった。
冒険者都市に行った聖女は、自分の回復魔法が周囲に知られて大変なことになってしまう。
二度目の勇者は救わない
銀猫
ファンタジー
異世界に呼び出された勇者星谷瞬は死闘の果てに世界を救い、召喚した王国に裏切られ殺された。
しかし、殺されたはずの殺されたはずの星谷瞬は、何故か元の世界の自室で目が覚める。
それから一年。人を信じられなくなり、クラスから浮いていた瞬はクラスメイトごと異世界に飛ばされる。飛ばされた先は、かつて瞬が救った200年後の世界だった。
復讐相手もいない世界で思わぬ二度目を得た瞬は、この世界で何を見て何を成すのか?
昔なろうで投稿していたものになります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる