異世界でネットショッピングをして商いをしました。

ホビットエルフ編

45

｢なるほど、それはいい買い物をしたじゃないですか。白金貨3枚で世界の99%を知れるんです。安いものですよ。｣

｢確かに！そう言われれば安いかも！｣

｢単純ね。｣

｢アンは冷たいなぁ。シンとリンもいいと思うだろ？｣

｢うん。｣

フン

｢あんたたちね！お菓子のために姉を裏切る気！｣

｢モグモグ｣

｢って聞きなさいよ！！｣

 アンの言うことを聞かずに二人はお菓子に夢中だった。


バッ


 アンとキラーは急に臨戦態勢へと入った。さっきまでお菓子を食べていた二人も気づけば構えていた。

｢え？どうしたんですか(小声)｣

｢(敵襲だ。3人はアキラを守れ。私はやつらの気を追う。)｣

｢(わかったわ。任せなさい。)｣

｢(うん。わかった。)｣

｢(フンフン)｣


 4人の統率力は高かった。アキラが｢検索｣を買っている間に緊急事態の動きをシュミレーションしていたのである。


｢(敵って強いんですか？)｣

｢(あぁ、恐らく王都のものだ。精鋭が3人だ。内功はかなり高い。まあ、私の敵ではないがね。油断はならないよ。)｣


シュン


｢ンッン。｣

｢どうしたの？｣

｢こっち。隠れて。｣

 シンがアキラを引っ張って洞窟の奥に行くように言われた。


｢こんなちっちゃい子に.......。俺も強くなろうかな.....。｣


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｢ここらに居るとの情報だが、魔力や内功は感じ取れないな。｣

｢恐らく、｢探知｣を阻害するスキルなんかが張られてるんだろう。油断はするなよ、私たちの命をかけてやつを倒さねば。｣

｢発見した。南方向に子ども3人と暗殺対象だ。｣

｢さすがだNo.4。お前の｢操然術｣は森の中では強いな。｣

｢おい！ちょっと待て！子ども3人だと？｣

｢えぇ。しかし、かなり強い立ち振る舞いをしているので特殊な民族や種族などだと思われます。｣

｢違う、そうではない！奇妙な男はどうした？｣

｢そんな男はいません。｣

｢なんだと！？あの男が超危険人物だ。暗殺最優先候補だ！！さっさと見つk..｣


ザシュッ


｢おい！No.006！！｣


ザシュッ


｢ヒィィィ｣


ゴキッ




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｢出ても大丈夫。｣

｢シン、もう出ていいの？｣

｢うん。｣

｢どうやら、終わったみたいね。やっぱり師匠は強いわね.....。｣

 アンは照れるようにそう言った。

｢え？もしかしてアンはキラーさんのこと好きなの？｣

｢何馬鹿なこと言ってんのよ！！｣

ゴンゴンッ

｢ずびばぜん....。｣


トントン


 肩を叩いてくれたリンとシンの温かさがアキラの身体に染みた。

 そして、二度と乙女心をいじらないことを心に誓った。