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オークション編
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しおりを挟む「それはどういう事だ?」
「アキラ殿が店舗に顔を出すと貴族が来て、彼を気に入り大きな契約をしたり、街で助けた冒険者が顔が広くて商品の宣伝を大々的にしてくれたりと彼が行うことが全て商売へと結びついていたのですよ。」
「偶然ではないのか?」
「私もそう思いましたよ。ですが、隣国の王が来た時に確信に変わりました。」
「なんだと!!ジル共和国のセル王が来たのか!!」
ジル共和国とは南に位置する同盟国の一つである。
「いえ、ルーカス王がやってきたのですよ。」
「嘘......だろ.....。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「ほぉ、何やら面白そうな物が売っておるな。」
「(おぉ、なんか貴族っぽい身なりだ。どこかのお金持ちか。)」
新しく開いたジュエリー店に貴族のような男が入店した。その時はちょうど用があり、アキラが店に顔を出していたのである。そのため、アキラが接客をした。
「こちらは私たちの商会のみでしか取り扱うことの出来ないここだけの希少なものです。」
「なるほど。近くで見せてもらってもよろしいかな?」
「どうぞ。」
男はゲージの近くに顔を近づけた。貴族を対象とした店のため、しっかりとしたセキュリティにしたのである。
「ふむ。一つ聞きたいのだが、この宝石に付与は出来るのかね?」
「付与ですか?多分、出来ますけどかなりお金かかるのであまりオススメはしませんよ?」
「出来る.....といったのかね?」
「はい、恐らく出来ますよ。しかし、希望の特定のものを付与は出来ないと思います。」
「それでもいいやってみてくれ。金はいくらでも払う。」
「分かりました。」
アキラは指定された宝石を裏へと持っていった。
「(合成エメラルド、ストレージ。付与屋)」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
付与できるスキル一覧
・ランダム 10億円
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以前、追加された付与屋をアキラは初めて使った。
「やっぱり高いな。10億円も取るのにランダムって......。ギャンブルも程々にしてほしいな。」
追加された当初にこの画面をみてアキラは「自分には縁がないもの」と思い今の今まで触りもしていなかった。
タッタッタッ
「ご確認なのですが、付与には白金貨10枚かかりますが本当によろしいですか?」
「あぁ、それでいい。」
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