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4話 料理の効果
しおりを挟む「さぁ、食ってくれ。」
「これが『料理人』の料理か…。すんげぇいい匂いするぜ。」
セルスは男の料理の嗅いだこともない食欲をかき立てる匂いに興奮していた。
ガツガツガツガツ
「にゃーん」
「お前も食うか?でも、猫だし塩分が多いからダメじゃないか…」
「にゃーん」
「少しだけだぞ。」
男は猫に甘かった。
「うんっめぇぇぇ。」
「なんだこれは。今まで食ってきたものがゴミみたいに思える美味しさだ。」
「あたい、今日死んでも悔いはないよ……。」
「これが『料理人』の力か。恐ろしいのぉ。」
『聖なる狼』の反応は見ての通りだ。
「まっ、これでも俺はまだ納得いってないけどな。この料理は40点ってところだな。」
「これで40点ってどんだけだよ!!!これより美味いもんなんてあるのか?!」
「あるよ。またいつでも振舞ってやるよ。」
「喋るは後だ!おかわりもらっていいか!」
こうして、しばらくは料理を貪る音だけが森の中に響いていた。
「はぁ、食った食った。まさか、D級の依頼受けたらこんな最高なものに出会えるなんてな。」
『聖なる狼』は冒険者たちが集まったギルドであり、ギルドランクはBである。
ギルドランクとは、そのギルドの力であり、ランクはS~Fの7段階ある。
以来はギルドランクの1つ上のものまで受けることが出来るため、『聖なる狼』はAランクの依頼も受けることが出来る。
「それで、能力は上がってるか?」
「ああ、料理が美味すぎて目的を忘れていたな。グルムンド、『鑑定』を頼む。」
「『鑑定』」
魔法系統の職業には『鑑定』といって、対象についての詳細を見ることができるスキルを覚えることができる。スキルのレベルによって、見れる情報が異なる。
「これはなんということだ……全員の『力』が2割上がっている。」
「本当か?!?!」
グルムンドの報告にごライズは驚いていた。
「そんなにすごいことなのか?」
「すごいなんてもんじゃない。『力』を2割上昇させようと思ったら、国でトップの補助魔法を使うやつを呼んでこなきゃいけないレベルだ。」
「それは、すごそうだな。」
後に『聖なる狼』の全員はこの時の心情をこう語った。
"とんでもないやつに出会ってしまった"
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