勘違い令嬢の日常

アヤト

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【5】誕生日の大事件

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私の名前は、クラーク・ルイス侯爵家当主だ。
侯爵家はそれなりの地位にあり、毎日の仕事の量も多い。しかし、私は最近とても元気なのだ。

その理由は私の愛娘…シェリー・ルイスである。

明日は我が娘の1歳の誕生日である。とてもめでたい。それと同時に、娘が領地に行かなければならない日がもうすぐだと考えると寂しい気持ちになる。

私の娘は、とても可愛らしい。親バカ発言などではない。100人いたら100人が可愛いと叫ぶであろう。
そして、娘は可愛いだけでなく頭も良い。
もうすでに字が読めるのだ。まだ、難しい本は無理であるが、絵本より少し字が多いぐらいのものであればスラスラと読んでいく。天才だ!

そして何よりも、私の娘として誇らしいところは、魔力量である。自分で言うのもあれだが、私と妻は優秀な魔術師である。今は、外交などを手伝っているが若い頃は魔術師として活躍していた。

息子も、魔力量平均以上あるが母親に似て魔力操作が得意なのだ。

この子たち2人の未来がとても楽しみだ。






なんて、思っていたところだった。

突然、真夜中に、執事が入ってきて
「クラーク様。お客様が!」と慌てて言うので、急いで客室に駆け込んだら、そこには血まみれの親友とその腕に抱かれた赤子がいた。
私よりも少し先に来ていた妻も驚いている。

親友は、「突然来てすまない。」

「謝罪はあとだ。とりあえず怪我を…」

妻が直ぐに魔術で治す。

私は訪ねた。「今までどこにいたんだ?その腕に抱かれている赤子はなんだ?」と

「すまない…何も聞かないでこの子を、この子を預かってくれないか!必ず戻ってくる!頼む!」
私は、正直驚いた。私の親友は、いつもヘラヘラっとしていてこんなにシャキッとしている姿を見たのは初めてだった。
妻もそう思ったのか、
「あなた、ここは何も聞かずに引き受けましょう。
(*^-^*)」

妻からも了承を得た私は、親友に尋ねた。
「この子の名は?」

「…エレナ」

「そうか。今日からこの子はエレナ・ルイスだ!
いつか、お前が迎えに来る日を待っている…」

「あぁ。迎えに来るまでは、できるだけエレナに内緒にしておいてくれ。頼む。」

そして、親友はを開け飛び降りた。多分、もう窓の外を見てもいないだろう。

私は、明日、この子…エレナについてどう説明するかを考えなければならないな。



この預けられた子どもが、姉妹の妹エレナ・ルイスである。
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