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希望
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「さて、昨夜伝えてなかった事を教えようかの。テェイヤードガーデンにお主を渡らせる理由じゃがこれは教えられん、悪いの。この世界に帰る事も基本出来ん。その代わりにこの家ごと彼方に渡らせる事にした。
少しはホームシックを慰められる筈じゃ。この家…敷地内を丸ごと送るから必要なものはこの敷地内に有れば総て持って行かせるようにする。」
彼方の世界ではこの敷地内のものは神域となり存在自体が僕以外に確認出来ないという。僕は出入り自由だから知らない世界で馴れるまで落ち着いて居られる場所があるのはありがたいと思う。
昨日に続いて夢に出てきた神様は僕に会うなり家を丸ごと持っていくと言った。まぁ嬉しいよね?荷造りの手間がないから。そしてさっそく僕が書いた希望するスキル等を考えているみたいだ。
・言語理解…言わずとしれた読み書き会話に困らないため
・空間収納…持ち歩き荷物は少なくしたい
・調理…好き嫌いはあまりないが、美味しいもの食べたい。ゲテモノなんて嫌だし、内臓系のモツとかレバーも苦手だし自分で作れるなら安心
・鑑定…何も知らない世界だから必要だよね?
・頑健…元々、あまり強くない僕は熱を出しやすいから絶対必要
この5個をお願いした。それにしても神様がくれたこの帳面、本当になんの変哲もない普通の帳面でした。ただ忘れ事防止にくれただけらしい。僕はこの帳面に書いてあれば神様と意思疏通が可能になる不思議道具の一つじゃないのかと期待したのに。
「う…むぅ…。ちと難しいのがあるの。言語理解は承知した。空間収納はお主の持ち歩き用の鞄と家を繋げるから家に置ける範囲になる。調理か…まぁ良かろう、ついでに手先を器用にしてやろう。鑑定とはちと違うが…代わりにシステム案内というものになるの。疑問に声で答えてくれるので便利じゃ。頑健…むぅ。僅かに丈夫になるくらいしかできぬのぅ…その代わり、素材収集の時などに身を守るの僕に便利なユニークスキルをやろう。」
ユニークスキル!!凄い!なんだろう?ユニークスキルはその人独特のスキルと聞いているからどのようなものかわかりにくいが期待している。
「ついでに、彼方は剣と魔法の世界何ですよね?…だから魔法が少しで良いので使えるようになりたいです。」
「魔法か…とりあえずは生活魔法が使えるように火・水・風・土じゃの。1つの種類だけ大きな魔法が使えるように特性をつけよう。何が良い?」
「なら…風魔法をお願いします!」
「良いじゃろう。次に…ああ、ユニークスキルは彼方に渡った時にランダムでつくから今は解らんぞ?」
「あの、家ごと転移という話ですが…家にはコタロ-
という犬もいます。連れて行けますか?」
一瞬考え込んだ神様は条件を付けた。この世界そのものの動物は向こうで生きてはいけない。だから一度神様が預かり向こうの生物と融合させることを了承すれば許可するという。
(因みに、此方の生物全てということは畑にいる害虫も、土の中に潜むモグラも家の中にいると困るGから始まるやつも居なくなるそうだ。)
融合となれば危険は無いのか、化け物のようになったりしないのかを心配したが、お爺ちゃんの愛犬で自分にも凄くなついてるだけに手放したくない。
それに、甲斐犬というちょっと難しい犬種だ。次の飼い主が見つけられる時間は残ってない。
「お願いします!…でも、あんまり…」
「わかっておる。あまり姿が代わらぬようにしておく。幸い、彼方にも犬はおるのじゃ。彼方の犬も飼い主に忠実で人気じゃぞ。」
良かった~。あと気になってるのは何だろう?
「そうじゃな…。ああ、家の中の時間を止めるようにしてある。それから生活が困らぬように電気ガス上下水道は使える。」
…じゃあ、お風呂も、トイレも冷蔵庫もコンロも
使えるんだ!
「ああ、オーブンも掃除機も洗濯機もな。壊れる事もないから安心して使える。時間の流れを止めてあるからお菓子や野菜を買い溜めしても腐らんぞ。じゃが、庭は別じゃの。気候も天気も変わるから美しい景色が見られるからのぉ。庭の紅葉や桜の花見にはぜひお邪魔したいからのぉ。」
なぜ、庭だけと思うとこんな答えだった。お母さんが好きでガーデニングをしていた。純和風の家に畑はともかくバラ園やガセホはどうなんだと思った事も多いけどお母さんの思い出を無くしたくないので良かった。そして神様は遊びには来てくれるらしい。
「さて、もうそろそろ起きる様じゃの。買い出しに行くのじゃろ?気をつけての。」
苦笑しながら消えて行く神様を見て、“そうだ思ったことはダイレクトに伝わってるのだ”と思い出した。時間停止の話題あたりで大好きなお菓子やおかずの買い出しを思っていたのだ。今更ながら、“やってしまった”と思うがそれも一瞬で、まぁ悪い事じゃないから良いかと思い直した。
さぁ、今日から出かける所が多いぞ!
先ずは、銀行に行ってお金を降ろさないといけないね。
少しはホームシックを慰められる筈じゃ。この家…敷地内を丸ごと送るから必要なものはこの敷地内に有れば総て持って行かせるようにする。」
彼方の世界ではこの敷地内のものは神域となり存在自体が僕以外に確認出来ないという。僕は出入り自由だから知らない世界で馴れるまで落ち着いて居られる場所があるのはありがたいと思う。
昨日に続いて夢に出てきた神様は僕に会うなり家を丸ごと持っていくと言った。まぁ嬉しいよね?荷造りの手間がないから。そしてさっそく僕が書いた希望するスキル等を考えているみたいだ。
・言語理解…言わずとしれた読み書き会話に困らないため
・空間収納…持ち歩き荷物は少なくしたい
・調理…好き嫌いはあまりないが、美味しいもの食べたい。ゲテモノなんて嫌だし、内臓系のモツとかレバーも苦手だし自分で作れるなら安心
・鑑定…何も知らない世界だから必要だよね?
・頑健…元々、あまり強くない僕は熱を出しやすいから絶対必要
この5個をお願いした。それにしても神様がくれたこの帳面、本当になんの変哲もない普通の帳面でした。ただ忘れ事防止にくれただけらしい。僕はこの帳面に書いてあれば神様と意思疏通が可能になる不思議道具の一つじゃないのかと期待したのに。
「う…むぅ…。ちと難しいのがあるの。言語理解は承知した。空間収納はお主の持ち歩き用の鞄と家を繋げるから家に置ける範囲になる。調理か…まぁ良かろう、ついでに手先を器用にしてやろう。鑑定とはちと違うが…代わりにシステム案内というものになるの。疑問に声で答えてくれるので便利じゃ。頑健…むぅ。僅かに丈夫になるくらいしかできぬのぅ…その代わり、素材収集の時などに身を守るの僕に便利なユニークスキルをやろう。」
ユニークスキル!!凄い!なんだろう?ユニークスキルはその人独特のスキルと聞いているからどのようなものかわかりにくいが期待している。
「ついでに、彼方は剣と魔法の世界何ですよね?…だから魔法が少しで良いので使えるようになりたいです。」
「魔法か…とりあえずは生活魔法が使えるように火・水・風・土じゃの。1つの種類だけ大きな魔法が使えるように特性をつけよう。何が良い?」
「なら…風魔法をお願いします!」
「良いじゃろう。次に…ああ、ユニークスキルは彼方に渡った時にランダムでつくから今は解らんぞ?」
「あの、家ごと転移という話ですが…家にはコタロ-
という犬もいます。連れて行けますか?」
一瞬考え込んだ神様は条件を付けた。この世界そのものの動物は向こうで生きてはいけない。だから一度神様が預かり向こうの生物と融合させることを了承すれば許可するという。
(因みに、此方の生物全てということは畑にいる害虫も、土の中に潜むモグラも家の中にいると困るGから始まるやつも居なくなるそうだ。)
融合となれば危険は無いのか、化け物のようになったりしないのかを心配したが、お爺ちゃんの愛犬で自分にも凄くなついてるだけに手放したくない。
それに、甲斐犬というちょっと難しい犬種だ。次の飼い主が見つけられる時間は残ってない。
「お願いします!…でも、あんまり…」
「わかっておる。あまり姿が代わらぬようにしておく。幸い、彼方にも犬はおるのじゃ。彼方の犬も飼い主に忠実で人気じゃぞ。」
良かった~。あと気になってるのは何だろう?
「そうじゃな…。ああ、家の中の時間を止めるようにしてある。それから生活が困らぬように電気ガス上下水道は使える。」
…じゃあ、お風呂も、トイレも冷蔵庫もコンロも
使えるんだ!
「ああ、オーブンも掃除機も洗濯機もな。壊れる事もないから安心して使える。時間の流れを止めてあるからお菓子や野菜を買い溜めしても腐らんぞ。じゃが、庭は別じゃの。気候も天気も変わるから美しい景色が見られるからのぉ。庭の紅葉や桜の花見にはぜひお邪魔したいからのぉ。」
なぜ、庭だけと思うとこんな答えだった。お母さんが好きでガーデニングをしていた。純和風の家に畑はともかくバラ園やガセホはどうなんだと思った事も多いけどお母さんの思い出を無くしたくないので良かった。そして神様は遊びには来てくれるらしい。
「さて、もうそろそろ起きる様じゃの。買い出しに行くのじゃろ?気をつけての。」
苦笑しながら消えて行く神様を見て、“そうだ思ったことはダイレクトに伝わってるのだ”と思い出した。時間停止の話題あたりで大好きなお菓子やおかずの買い出しを思っていたのだ。今更ながら、“やってしまった”と思うがそれも一瞬で、まぁ悪い事じゃないから良いかと思い直した。
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先ずは、銀行に行ってお金を降ろさないといけないね。
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