集団転移ですよ。

白いモフモフ

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至れり尽くせり

 2人がコタツでまったりとしているとウルフが声だけで風呂の用意しろと伝えてきた。コタツの天板から顔をあげたジュンがこのテントのクオリティから風呂も期待出来るとにっこりするとナオも同意する。リビングのすみに置いてあった自分達の荷物を開けてお風呂セットを取り出しているとウルフが肩を回しながら帰ってきた。

「どうしたのウルフ?肩凝ってるの?」

 ナオが珍しいねと聞くとウルフは「あいつ等堅くてな」と意味不明な返事が返ってきた。

「気にするな、それより風呂の用意は出来たか?できたら……ジュン、それはなんだ?」

 ソレとはコレの事でしょうか?と手に持ってたものを見せるとウルフはそうだと頷いた。

「これはアヒルですね。」

「なんですそんなものがあるんだ?」

「このアヒル、お湯に浮かべるとアヒルが光るんですよ。」

「え~、いいーなぁジュン貸して?」

「じゃあ1セットあげる。」

 リュックから網に入ったままの5羽をあげるとウルフからため息がもれたが2人はアヒルに夢中で気がつかなかった。

「……用意できたか?じゃあジュンはウルと、ナオはオレと入るぞ。」

 ウルフの言葉に?となってしまった。1人1人じゃなくて?と言おうとも思ったが場所が場所だ。たぶん安全の為なのだろうと思い直しているとナオもそう思ったらしく「ああ…うん、わかった。」と頷いた。

「じゃあ、お先に~。」と荷物をもって教えられた隣のテントに向かう。
 隣のテントは真っ白で汚れ易そうなのに汚れ一つない小さなテントだった。

 ……ここもどうせ魔法テントなんでしょ、驚かないぞ!と覚悟して入ったのにジュンはその場で固まってしまった。なぜなら入って直ぐのソファーに半裸のウルがいたからだ。
 会ったらこの至れり尽くせりの用意にお礼をと思っていたのに裸の上半身に目がいって離せない。

「どうしたのジュン、そんな入り口にいないでこっちにおいで?ちょうど準備ができたから入ろうか。」

 ソファーの奥の衝立、たぶんその奥に風呂桶があるんだろうけど……。一緒にお風呂という事態に今さらだがちょっと抵抗が出てきた。

「あ、あのね、その……僕1人で入りタイなぁ…なんて……いや、一緒が嫌なんじゃなくて……その…」

 ウルの引き締まった腰や意外に大きい手、厚い胸板……なのに真っ白で透明感のある肌がなんだか意識しちゃって照れてしまうのだ。1人で入りタイなぁと言った辺りで悲しそうになったウルに慌てて嫌じゃ無いんだよ、照れるんだと弁解すると……後ろにいたサイールにあっという間に裸にされてしまった。

「ごちゃごちゃ言ってないで慣れろ。ジュンはこれからずっと俺達と居るんだから。……もっと照れる事もするぞ?」

 覚悟しろ、と目で語られてしまえば、ぼぉっとしてしまいあれよあれよという間にウルによって体を洗われていた。
 
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