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ぶっ壊してやる!
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何か思い出したく無かった、、。勇者とか王様だったとかだったらすごく嬉しかったのに。何で悪役なんだよ!
「そして、目の前にいるこのお方こそ、ルシュカ様のお母様のアンネリア・ガーネット様です。」
この世界の事を考えていたせいか、すっかり自分以外に人がいるのを忘れてた。考えるのはとりあえず、ひとりになってからにするか。えーと、目の前の綺麗な女性が俺のお母様んと。へーなるほど。
「……ほんとに?!」
と驚きから思わず声が出てしまった。さっきから心配されてる感じはあったし、おかしくはない事なんだけど……俺のお母様美人すぎる!こんな美人が俺のお母様でいいのかってレベル。頭が理解するのが遅かったせいか、少し遅れて反応した。
「そうよ。記憶が曖昧な時に急に貴方のお母様よ、と言われても混乱するわよね。」
と悲しそうな表情を浮かべながら言った。
いやまって違う、混乱していった訳じゃない。そうじゃなくて
「違う。違うんです。混乱して言ったのではなくて、こんな綺麗な方が僕のお母様なのかと、嬉しかったんです。」
これは紛れもない本心だ。まだ会ったばかりで、よく分からないけどこれだけは間違いなく言える。
「まぁ、、ありがとうね。そう言って貰えてすごく嬉しいわ。」
とお母様がとても美しく笑った。本当に綺麗な人だな、と感じるのと同時にその中に母親としての深い愛情を感じられた。
その愛が自分に向けられていたのが、嬉しかった。
前世と言っていいのか分からないが、俺の両親はまだ意識が曖昧な子供の時に、交通事故で亡くなった。だからか親の愛を受けたことがあまりなかった。
まぁ、本来向けられるべきは俺じゃないけどな…
いやいや、こんなしんみり考えるのは今では無いな。
でも、悪役は物語では、嫌われるべき存在として描かれているけど愛してくれる人がちゃんといるんだな。
「ああ、後メイドの事を紹介してなかったわね。彼女は…」
とお母様は照れくさかったのか、意識をメイドに向けた。
「男爵家からやって来ました、メイドのメイラと申します。何かありましたら、なんでもお申しつけください。」
「えっと、よろしくおねがいします!」
ちょっと淀んだ気持ちを吹き飛ばすかのように笑った。
ようやくメイドさんの名前を知れたな。何かちょっと嬉しい。でもやっぱりメイドさんは見た目通りメイドだったな。
ーーーーーーーーーーーー
「他にも何か気になることはありますか?」
と医者の人が聞いてくれた。
んー気になることか……ってあれ、俺って何今歳なんだ?確か転生する前は20歳前半辺りだったはず。今の年齢が分かれば、物語がどれくらい進んでいるのか分かりそうだ。
あと自分の見た目も気になるなぁ。ゲームでルシュカを見たことはあっても、随分前だしな。あとメインキャラならまだしも悪役の見た目なんて詳しく覚えてないし。後で鏡を見てくるか。鏡があるのか分かんないけど。とりあえず…
「おr、僕って何歳ですか?」
まずい、俺って言いかけた。確か俺の地位は侯爵家だったはずだし、あんま貴族が漫画で俺って言ってるのを見かけたことが無いから、俺ってダメな感じがする!!そう思って無難な僕にした。
「ルシュカちゃんなら、丁度先月に7歳になったのよ!なんか、本当に記憶が無い事を実感してしまうわね…」
と残念な顔を見せながらも、俺にお母様が歳を教えてくれた。
確かキミツグ世界は、15歳になると魔法を使えるものは学園に通わないといけない無かったはず。キミツグは、主人公が入学すると同時にストーリーが始まる。
ということは、物語が始まるまで後8年もあるのか。良かった!
これなら転生した瞬間から、断罪直前!みたいなどうしようもない展開の可能性は無いな。悪役になる運命を変えられるチャンスが沢山あるって訳か。と考えていると……
「ここら辺にしましょうか。まだ病み上がりや記憶喪失などでルシュカ様も大変な事ばかりでしょう。」
と医者が言った。
「そうだわね。一人にしてあげましょう。ルシュカちゃん、困ったら何でも相談するのよ!」
とお母様の言葉を合図に、俺は部屋に一人になった。
うーんと少し背伸びをした。まあ一人になったしまず状況を整理するか……
――――――――――――――――――
ここは君と僕が紡ぐ運命、通称キミツグの世界だったはず。俺はルシュカ・ガーネット、ガーネリアン王国の侯爵家の子息。まだ会っていないけど上に歳がちょっと離れた兄がいたはず。
世界観としては、先程言った通り15歳になると身分関係なく、魔法が使えるものは学園に入る事が決まりとされている。身分は関係ないと言っても、魔法を使える人はほぼ貴族な為、必然的に学園に通うのは貴族ばかりだ。そんな中でヒロインは、珍しく平民の身で学園に通っている。
と言うか色々あって忘れてたけど、この世界魔法が使えるんだった!
ゲームの中だと、ヒロインは光魔法、攻略対象の王子は、火風水の三つの魔法が使えたはずだ。俺は何魔法を使っていたっけな…。もしかして悪役特有の闇魔法だったりする?
なんかとっても嫌な予感しかしないぞ。
魔法については、一旦忘れよう……
んー後は、通うのが男子校だった事だっけ。確かキミツグは、BLという男と男の恋愛ものだった。初めてのジャンルだったけど、面白かった記憶がある。友達に教えてもらわなかったら一生見てなかった気がする。
キミツグの世界では男性も妊娠できたはずだから、同性婚も認められている。
えーとで、俺なんで悪役だったんだっけな。確か親同士の縁で婚約した誰だっけな………思い出せない。とにかくに婚約者に一目惚れして、引くぐらいストーカーをして、周りに迷惑をかけまくってた。学園に入ってからは、主人公と婚約者がちょっと仲良くなり、嫉妬により暴走して、あまりに度を超え過ぎて断罪されたはず!
「こうはなりたくないな……」
絶対に漫画のルシュカみたいになりたく無い!
俺は昔からなりたいと言えば絶対正義側だったし、ましてや悪役側になんて憧れなかった。だって勇者とか、魔王とかにかっこいい攻撃して倒して、皆を救う。そんなん勇者に憧れるだろ!
だから俺の中に、決めているとこがある。悪役の運命なんてて……
「そんなのぶち壊してやる!」
――――――――――――――――――
※キミツグは漫画設定でしたが、話の都合上によりゲーム設定に変更しました
主人公の性格がぶれぶれで申し訳ないです。
誤字・変な所がありましたら教えて欲しいです。
「そして、目の前にいるこのお方こそ、ルシュカ様のお母様のアンネリア・ガーネット様です。」
この世界の事を考えていたせいか、すっかり自分以外に人がいるのを忘れてた。考えるのはとりあえず、ひとりになってからにするか。えーと、目の前の綺麗な女性が俺のお母様んと。へーなるほど。
「……ほんとに?!」
と驚きから思わず声が出てしまった。さっきから心配されてる感じはあったし、おかしくはない事なんだけど……俺のお母様美人すぎる!こんな美人が俺のお母様でいいのかってレベル。頭が理解するのが遅かったせいか、少し遅れて反応した。
「そうよ。記憶が曖昧な時に急に貴方のお母様よ、と言われても混乱するわよね。」
と悲しそうな表情を浮かべながら言った。
いやまって違う、混乱していった訳じゃない。そうじゃなくて
「違う。違うんです。混乱して言ったのではなくて、こんな綺麗な方が僕のお母様なのかと、嬉しかったんです。」
これは紛れもない本心だ。まだ会ったばかりで、よく分からないけどこれだけは間違いなく言える。
「まぁ、、ありがとうね。そう言って貰えてすごく嬉しいわ。」
とお母様がとても美しく笑った。本当に綺麗な人だな、と感じるのと同時にその中に母親としての深い愛情を感じられた。
その愛が自分に向けられていたのが、嬉しかった。
前世と言っていいのか分からないが、俺の両親はまだ意識が曖昧な子供の時に、交通事故で亡くなった。だからか親の愛を受けたことがあまりなかった。
まぁ、本来向けられるべきは俺じゃないけどな…
いやいや、こんなしんみり考えるのは今では無いな。
でも、悪役は物語では、嫌われるべき存在として描かれているけど愛してくれる人がちゃんといるんだな。
「ああ、後メイドの事を紹介してなかったわね。彼女は…」
とお母様は照れくさかったのか、意識をメイドに向けた。
「男爵家からやって来ました、メイドのメイラと申します。何かありましたら、なんでもお申しつけください。」
「えっと、よろしくおねがいします!」
ちょっと淀んだ気持ちを吹き飛ばすかのように笑った。
ようやくメイドさんの名前を知れたな。何かちょっと嬉しい。でもやっぱりメイドさんは見た目通りメイドだったな。
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「他にも何か気になることはありますか?」
と医者の人が聞いてくれた。
んー気になることか……ってあれ、俺って何今歳なんだ?確か転生する前は20歳前半辺りだったはず。今の年齢が分かれば、物語がどれくらい進んでいるのか分かりそうだ。
あと自分の見た目も気になるなぁ。ゲームでルシュカを見たことはあっても、随分前だしな。あとメインキャラならまだしも悪役の見た目なんて詳しく覚えてないし。後で鏡を見てくるか。鏡があるのか分かんないけど。とりあえず…
「おr、僕って何歳ですか?」
まずい、俺って言いかけた。確か俺の地位は侯爵家だったはずだし、あんま貴族が漫画で俺って言ってるのを見かけたことが無いから、俺ってダメな感じがする!!そう思って無難な僕にした。
「ルシュカちゃんなら、丁度先月に7歳になったのよ!なんか、本当に記憶が無い事を実感してしまうわね…」
と残念な顔を見せながらも、俺にお母様が歳を教えてくれた。
確かキミツグ世界は、15歳になると魔法を使えるものは学園に通わないといけない無かったはず。キミツグは、主人公が入学すると同時にストーリーが始まる。
ということは、物語が始まるまで後8年もあるのか。良かった!
これなら転生した瞬間から、断罪直前!みたいなどうしようもない展開の可能性は無いな。悪役になる運命を変えられるチャンスが沢山あるって訳か。と考えていると……
「ここら辺にしましょうか。まだ病み上がりや記憶喪失などでルシュカ様も大変な事ばかりでしょう。」
と医者が言った。
「そうだわね。一人にしてあげましょう。ルシュカちゃん、困ったら何でも相談するのよ!」
とお母様の言葉を合図に、俺は部屋に一人になった。
うーんと少し背伸びをした。まあ一人になったしまず状況を整理するか……
――――――――――――――――――
ここは君と僕が紡ぐ運命、通称キミツグの世界だったはず。俺はルシュカ・ガーネット、ガーネリアン王国の侯爵家の子息。まだ会っていないけど上に歳がちょっと離れた兄がいたはず。
世界観としては、先程言った通り15歳になると身分関係なく、魔法が使えるものは学園に入る事が決まりとされている。身分は関係ないと言っても、魔法を使える人はほぼ貴族な為、必然的に学園に通うのは貴族ばかりだ。そんな中でヒロインは、珍しく平民の身で学園に通っている。
と言うか色々あって忘れてたけど、この世界魔法が使えるんだった!
ゲームの中だと、ヒロインは光魔法、攻略対象の王子は、火風水の三つの魔法が使えたはずだ。俺は何魔法を使っていたっけな…。もしかして悪役特有の闇魔法だったりする?
なんかとっても嫌な予感しかしないぞ。
魔法については、一旦忘れよう……
んー後は、通うのが男子校だった事だっけ。確かキミツグは、BLという男と男の恋愛ものだった。初めてのジャンルだったけど、面白かった記憶がある。友達に教えてもらわなかったら一生見てなかった気がする。
キミツグの世界では男性も妊娠できたはずだから、同性婚も認められている。
えーとで、俺なんで悪役だったんだっけな。確か親同士の縁で婚約した誰だっけな………思い出せない。とにかくに婚約者に一目惚れして、引くぐらいストーカーをして、周りに迷惑をかけまくってた。学園に入ってからは、主人公と婚約者がちょっと仲良くなり、嫉妬により暴走して、あまりに度を超え過ぎて断罪されたはず!
「こうはなりたくないな……」
絶対に漫画のルシュカみたいになりたく無い!
俺は昔からなりたいと言えば絶対正義側だったし、ましてや悪役側になんて憧れなかった。だって勇者とか、魔王とかにかっこいい攻撃して倒して、皆を救う。そんなん勇者に憧れるだろ!
だから俺の中に、決めているとこがある。悪役の運命なんてて……
「そんなのぶち壊してやる!」
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※キミツグは漫画設定でしたが、話の都合上によりゲーム設定に変更しました
主人公の性格がぶれぶれで申し訳ないです。
誤字・変な所がありましたら教えて欲しいです。
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