スーパー忍者・タカシの大冒険

Selfish

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第17話:カレー精霊に敗北!辛さに沈む忍者たち…

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タカシとユウジは、カレーの精霊との戦いで必死に辛さに耐えながら、スプーンを握りしめてカレーを食べ続けていた。しかし、次第に二人の顔は真っ赤になり、額には大粒の汗が流れ、息が荒くなってきた。

「う…うおおお!これ、ただのカレーじゃない!スパイスが命を狙ってる!」タカシは苦しげに叫んだ。

ユウジも顔をしかめながら、「このカレー、ただ辛いだけじゃなく、精神攻撃までしてきてる!舌が、舌が…!」と耐えきれずに言った。

「二人とも、まだまだだな!」カレー精霊は楽しそうに笑っていた。「カレーの試練は、ただ辛いだけじゃない。お前たちがどれだけ耐えられるか、それが試されているのだ!」

タカシとユウジは、目の前の巨大なカレー鍋から立ち上る煙と香りに完全に圧倒され、もはや何をしているのかもわからない状態だった。目玉焼きのように何かを食べているのに、進んでいる気が全くしない。

「ダメだ…これ以上は無理だ…!」タカシは膝から崩れ落ち、スプーンを握りしめたままうなだれた。

ユウジもその後に続いて、「俺もだ…スーパー忍者への道なんて、カレーには勝てないよ…」と目に涙を浮かべながら言った。

カレー精霊は満足げにニヤリと笑い、「ふふふ、いいぞ。お前たちは、まだまだ修行が足りないようだな。さあ、次の試練を受けるがいい!」と告げた。

カレー精霊の罠、敗北の先に待ち受けるのは…?

タカシとユウジは、ついに完全に敗北してしまった。二人はカレーの精霊の辛さ攻撃に負け、地面にへたり込んだままだ。

「もう無理だ…カレーは忍者の試練じゃなかったよ…」タカシは弱音を吐きながら、顔を砂に埋めた。

ユウジも「俺、焼肉のほうが向いてるかも…」と呟いた。

だが、そんな二人を見てカレー精霊はふと考え込む。しばらくして、カレー精霊は突然声をかけた。

「待て、君たち。実はこの試練、少し過酷すぎたかもしれないな。少しだけ、助けを与えよう」と言って、カレー精霊はひょいっと手を振った。

すると、カレー鍋から一つの瓶が浮かび上がり、その中からちょっとした「カレーポーション」が現れた。



「これを飲んで、もう少し頑張ってみろ」とカレー精霊は言った。

タカシとユウジは目を丸くしながら瓶を見つめ、「なにそれ…?」と困惑した。

「これは、カレーエネルギーを一時的に補充するポーションだ。これを飲むと、少しだけ辛さを和らげることができる。お前たちが忍者になるための手助けにはなるだろう…」とカレー精霊は説明した。

タカシとユウジはお互いに顔を見合わせ、無言で瓶を受け取る。

「せっかくだし、飲んでみるか…」タカシが言った。

「いや、でも、カレーがそんな甘いわけないだろ?」ユウジは不安そうに答えた。

「大丈夫だ!だって、もうここまで来たんだろう?もう引き返せない!」タカシは瓶を開け、恐る恐る飲んでみた。

ユウジも続けて飲むと、二人は一斉に「う…うわっ!?」と顔をしかめた。

瓶の中身は確かに辛くなかったが、代わりに物凄い「甘さ」が襲い掛かってきた。それはまるで、口の中でデザートを食べているかのような甘さで、二人の舌が一気にびっくりしてしまった。

「甘っ!これ、カレーじゃないじゃん!」タカシはびっくりして叫んだ。

ユウジも苦しそうに言う。「これ、舌がカレーからチョコレートの世界にワープした感じだ…!」

その瞬間、カレー精霊が再び笑った。「ふふふ、試練を少しだけ楽にしてやった。だが、これでお前たちも少しは忍者として耐える力をつけたはずだ!」

敗北と甘いポーションの中で一息ついたタカシとユウジ。しかし、カレーの国の本当の試練がまだ待っている!?
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