スーパー忍者・タカシの大冒険

第18話：カレーおじさんの修行と新たな仲間の登場！

カレー精霊の試練をなんとか辛さで乗り越えたタカシとユウジ。二人は少しだけ回復したものの、カレーの後遺症で完全にフラフラだった。目の前には、まだまだ続く冒険が待っている。

「まさか、カレーでこんなにヘトヘトになるとは…」ユウジは膝をつきながら言った。

タカシも顔をしかめながら、「もう、カレーはしばらく食べたくないな…」と呟いた。

その時、突如として現れたのは、まるでカレーの匂いを背負ったような不思議な人物だった。登場したのは、汚れた白いシャツにカレーのシミがついた、いかにも「カレー愛好者」といった風貌の中年男性だ。

「おい、君たち！ちょっと待て！」その男が声をかけてきた。

タカシとユウジはびっくりして振り向いた。「うわっ！誰だこいつ？」タカシは驚きながら言った。

「いや、これもまた運命だ。オレはカレーおじさんだ！」とその男は胸を張って名乗った。

「カレーおじさん？」ユウジは眉をひそめて言った。「それ、職業名か何かか？」

「いや、まあ、そういう感じだな。でも、カレーの国で生きる者として、君たちに教えてやらなければならないことがある。」カレーおじさんは真剣な顔をして言った。

カレーおじさんの修行開始！

カレーおじさんは、腰からぶら下げた巨大なスプーンを取り出すと、タカシとユウジに向かってこう言った。

「お前たち、カレーの真髄を知りたければ、オレの修行を受けろ！」

「修行？俺たちはもう充分修行したし…」タカシは嫌な予感がした。

「そうだそうだ…これ以上、カレーの辛さを味わうのは勘弁してほしい！」ユウジも顔をしかめながら言った。

「いや、ちょっと待ってくれ。オレの修行はそんなに辛くないぞ。むしろ、カレーの愛を知る修行だ。」カレーおじさんはにやりと笑った。

タカシとユウジはお互いに目を合わせ、少しだけ安心した。「それならまあ…」タカシは少しだけ納得した。

「じゃあ、修行第一弾だ！まずは、カレーを作るところから始めるぞ！」カレーおじさんは、急に真顔になり、あっという間にカレーの材料を取り出した。

「カレーを作る？でも、それってただの料理じゃないか？」ユウジは首をかしげた。

「違う！カレーはただの料理じゃない。カレーは魂を込めて作るものだ！君たち、カレーの作り方を知ることで、忍者としての心も鍛えられるんだ！」カレーおじさんは真剣な目で二人を見つめた。

カレーおじさんの修行、カレー愛を試せ！

まずは、カレーおじさんが鍋に油をひき、玉ねぎを炒め始めた。「いいか、最初のポイントは、玉ねぎを焦がさないようにじっくりと炒めることだ。この一手間が、カレーの味を決めるんだ！」カレーおじさんは熱弁をふるいながら玉ねぎをかき混ぜている。

タカシは半信半疑で見ていた。「うーん、玉ねぎってそんなに重要なのか？」

ユウジも横から、「じゃあ、次はどうするんだ？」と聞いた。

「次は、スパイスを投入だ！君たち、このスパイスの調合を間違えると、大変なことになるぞ。お前たちのカレーは、味が足りなかったり、逆に辛すぎて忍者にとって致命的になるかもしれん！」カレーおじさんはカレー粉、クミン、ターメリックなどを小皿に並べながら、慎重にスパイスを混ぜ合わせた。

タカシは少し不安そうに言った。「えっ、スパイスってそんなに難しいのか…？」

「もちろんだ！カレーの本当の力は、スパイスの使い方にかかっているんだ。これがわかるようになると、お前たちはもうカレーの達人だ！」カレーおじさんはカレーをかき混ぜながら、ニヤリと笑った。

その時、突然、地面が揺れ、異常な音が響いた。タカシとユウジは驚いて周りを見回した。「な、何だ今の音は！？」

「おおっと、予想通り…！あれが来るぞ！」カレーおじさんは急に警戒態勢になり、スプーンを構えた。

新たな仲間登場！カレードラゴン、出現！？

その時、カレーの国の空から、巨大な影が現れた。空に浮かぶその影は、まるで巨大な龍のような形をしていて、カレーの香りが漂う煙を吐きながら近づいてきた。

「な、何だあれは！？」ユウジは目を見開いて叫んだ。

「カレードラゴンだ！こいつはカレーの国に住む伝説のドラゴンで、カレーのエネルギーを吸い取る力を持っている！」カレーおじさんは怒りの表情を浮かべた。

タカシは興奮しながら、「カレードラゴン！？こんな巨大なものがいたのか！」と驚きの声をあげた。

ユウジは冷静に、「でも、このカレードラゴンを倒せば、新たな仲間が加わるかもしれないってことだな？」とにやりと笑った。

「そうだ！あれを倒せば、君たちの修行も一段と進むぞ！」カレーおじさんは覚悟を決めた。

その瞬間、カレードラゴンが大きく口を開け、熱いカレーフレーバーの炎を吐き出した！