スーパー忍者・タカシの大冒険

Selfish

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第35話:伝説の忍具爆誕!

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タカシたちは三大将の試練をすべて終え、ズール族長の前に立っていた。疲れ果てたユウジがため息をつきながら言う。

「なあ、タカシ、これで俺たちもしかして…スーパー忍者に近づけたのか?」

「うーん、たぶん近づいてるはずだよ!俺たち、ハゲの心も学んだし!」タカシが胸を張って答えるが、ユウジは納得いかない顔だ。

ズール族長はそんな二人を見て、神妙な面持ちで語り始めた。

「お前たち、よくぞここまでたどり着いた。ハゲの心を理解した者にのみ与えられる、伝説の忍具がある。それが…ズラだ!」

伝説のズラ、登場

ズール族長が大きな木箱を持ってきた。その表面には「極上ズラ」と金文字で書かれており、きらきらと輝いている。

「これが我が一族に代々伝わる、最強の忍具『ズラ』だ!」ズール族長が厳かに蓋を開けると、中には見事な黒光りするカツラが鎮座していた。

「えっ…カツラ?それ、忍具なの?」ユウジが思わずツッコミを入れる。

「ただのカツラではない!」ズール族長が指をピンと立てて力説する。



「このズラには3つのすごい能力がある!まずは変身能力。これをかぶればどんな人物にも変身できる!」

「ほう、それは便利だな。」タカシが興味津々でズラを見つめる。

「次に、ハゲ反射能力。光を反射して相手を目くらましにすることができる!」

「それって、ただ眩しいだけじゃ…?」ユウジがぼそっとつぶやく。

「そして最後に…風圧カツラボム!ズラを投げつけると爆風が起きる!」ズール族長が得意げに語る。

「爆風ってどういうこと!?それもうカツラじゃなくて武器じゃないか!」ユウジのツッコミが止まらない。

ズラ試用開始!

タカシは早速ズラをかぶってみることにした。頭にぴったりとフィットし、なんとも言えない安定感がある。

「おお、これが伝説のズラか!なんか…頭が涼しい!」タカシが感動しながら叫ぶ。

「いや、涼しいって感想でいいのかよ?」ユウジが呆れ顔でツッコむ。

ズール族長が笑顔で言う。「さあ、そのズラの力を試してみるがよい!」

タカシは試しにズラを軽く触ると、突然ズラが青く光り始めた。

「えっ、なになに!?なんか光ってる!」タカシが焦る中、ズラがタカシの顔を変形させた。なんとタカシはズール族長そっくりになっていた。

「おおお!これが変身能力か!」タカシが鏡を見て驚く。

「おい、それズール族長そっくりじゃないか!なんか気まずいぞ!」ユウジが慌てる。

ズール族長はそれを見て大笑いした。「よいではないか!これでお前たちもハゲ一族の一員だ!」

「いやいや、俺たちはハゲになりに来たわけじゃないから!」ユウジが即座に否定する。

ズラの力、炸裂

次に、タカシは「ハゲ反射能力」を試してみた。ズラを少し角度をつけて光に当てると、見事な反射光が放たれた。

「うわっ、まぶしい!」ユウジが思わず目を閉じる。

「これ、意外と実用的かもしれない!」タカシが興奮する。

「いや、実用的って…相手を眩ませるだけだろ!」ユウジが目をこすりながらツッコむ。

最後に、ズラを取り外して「風圧カツラボム」を試すことにした。ズラを思い切り投げると、空中で回転しながら爆風を巻き起こし、周囲の木々が倒れた。

「おおお!すごい威力だ!」タカシが目を輝かせる。

「ちょっと待て、それもうズラじゃなくて武器だろ!?」ユウジが倒れた木を見て叫ぶ。

「どうだ!これでお前たちもズラの真の力を知ったな!」ズール族長が満足げに言った。

別れのとき

ズール族長と三大将はタカシたちを見送る準備をしていた。

「さあ、次はどこへ向かうのだ?」ズール族長が尋ねると、タカシは力強く答えた。

「スーパー忍者を目指して、さらに遠くへ!ズラを活用して、どんな困難も乗り越えてみせます!」

「頼もしいな!お前たちなら必ずやスーパー忍者になれるだろう。」ズール族長が頷いた。

その後、ズラノリーヌがタカシに近づき、小声で言った。

「そのズラ、定期的にシャンプーしないとニオイがすごいことになるから、気をつけろよ。」

「えっ、そこは伝説のズラでも普通なんだ!」タカシは思わず笑ってしまった。

こうしてタカシたちは新たな伝説の忍具「ズラ」を手に入れ、次の冒険へと旅立つのだった。忍具ズラの力が次にどのような活躍を見せるのか、タカシたちの旅はますます面白くなりそうだ!
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