スーパー忍者・タカシの大冒険

第36話：伝説の忍具を求めて、モッコリ山脈での出会い

タカシとユウジは、ズラを手に入れたことでますます意気揚々と冒険を続けていた。次に目指すは「伝説の忍具」を求めて、モッコリ山脈に向かうことに決めた。その名の通り、山脈の頂上に伝説的な忍具が眠っているという噂が広まっており、タカシたちはそれを追い求めていた。

「モッコリ山脈か…なんか不安だな。」ユウジが不安そうに辺りを見回す。

「不安？大丈夫だよ、俺たちにはズラがあるじゃないか！」タカシはズラを自信満々にポンポンと叩きながら言った。

「いや、ズラに頼ってばかりじゃ忍者として成長できないだろ…」ユウジがため息をつく。

「ほら、あれだ！試練に立ち向かうことで、俺たちはもっと強くなるんだ！モッコリ山脈もきっと俺たちに新たな力を与えてくれるさ！」タカシが前向きに言うと、ユウジもやや気を取り直して頷いた。

そして二人はモッコリ山脈の険しい道を進み始めた。

モッコリ山脈の頂上で出会ったのは…

モッコリ山脈のふもとを歩き続けて数日。ついに二人は山脈の頂上近くに到達した。すると、突然、どこからともなく大きな声が響いた。

「お前たち、ここに来るのは初めてか！？」

タカシとユウジは驚き、周囲を見渡すが、誰も見当たらない。

「だ、誰だ！？」ユウジが叫ぶ。

「私はこの山脈の守護者、モッコリ族の長！名前を名乗れ、若者たち！」声の主は、空から降り立った一人の男だった。彼は、全身が毛むくじゃらで、目がぎょろっとしていて、全身を奇妙な装飾で飾っていた。

「お、お前は…？」タカシが目を丸くして尋ねる。

「私はモッコリ族の長、モッコリ・ドン！世界一のモッコリ使いだ！」男が胸を張りながら言った。

「モッコリ使い…？」ユウジが首をかしげる。

「その名の通り、モッコリ族は『モッコリ力』を使いこなすことができるんだ！私もその使い手の一人！」モッコリ・ドンは得意げに言った。

「モッコリ力って…どういうことだ？」タカシがしばらく考え込む。

「それは…」モッコリ・ドンが不敵な笑みを浮かべながら言った。「今からお前たちに教えてやる！モッコリ力は、あらゆるものを膨らませる能力！例えば…」モッコリ・ドンは手をかざすと、突然、目の前にあった岩がみるみるうちに膨らみ始めた。

「うおおおお！岩が膨らんでる！」タカシとユウジが驚いて声を上げる。

「これがモッコリ力の力だ！あらゆる物を膨らませることができるんだ！」モッコリ・ドンは誇らしげに言う。

「じゃあ、その能力で何をするんだ？」ユウジが疑問をぶつける。

「もちろん、冒険の途中で役立つことはたくさんある！例えば、お前たちが食べ物を膨らませれば、空腹に困らないし…」モッコリ・ドンが力強く言ったが、ユウジが手を振りながら反論する。

「いや、それ、ちょっとダメじゃないか？食べ物膨らませたら逆にお腹いっぱいになっちゃうだろ？」

「まあ、そうだな…それはそれで面白いけど。」タカシが考え込む。

「でも、モッコリ力には他にもすごい使い道があるんだ！」モッコリ・ドンがにやりと笑いながら言った。「例えば、敵の顔を膨らませて目くらましすることだってできる！」

「それ、完全に悪用じゃないか！」ユウジが突っ込む。

「まあ、悪用かもしれないけど、それでも便利だろ？」モッコリ・ドンがにやりと笑う。

モッコリ族長からの試練

モッコリ・ドンは、タカシとユウジにモッコリ力を試す試練を与えることにした。

「お前たち、この試練を乗り越えられれば、モッコリ力の使い方を伝授してやろう！」モッコリ・ドンが言うと、突然、巨大なモッコリ岩が二人の前に現れた。

「このモッコリ岩を膨らませてみろ！それができたら、モッコリ力を使えるということだ！」モッコリ・ドンが指示した。

「うおおお！これを膨らませるのか…？」タカシはズラをしっかりと押さえながら、力を込めて手をかざした。

「うーん、膨らまない…！」タカシが力を入れ続けるが、岩は全く膨らまない。

「ダメか…」タカシが悔しそうに呟いたその時、ユウジが横から「こうだ！」と叫んで手をかざした。

すると、岩はみるみるうちに膨らみ始め、巨大なモッコリ岩がタカシの目の前でふわふわと浮き上がった。

「うおおお！すごい！」タカシが叫んだ。

「どうだ、モッコリ力の使い手になれるだろう！」モッコリ・ドンがにやりと笑う。

「これで俺たちもモッコリ族の一員だ！」タカシは胸を張って言った。

「いや、俺たちはあくまで忍者だから…」ユウジが苦笑いしながら答える。

「まあ、モッコリ力を使えば、いろんな冒険がもっと面白くなるに違いない！」タカシが自信満々に言った。

モッコリ山脈の伝説

モッコリ族の長からモッコリ力を学んだタカシとユウジは、再び冒険の旅に出発することにした。

「さあ、次の目的地はどこだ？」ユウジが尋ねると、タカシはズラをポンと叩きながら言った。

「もちろん、伝説の忍具を求めてだ！モッコリ力とズラの力を合わせれば、どんな困難も乗り越えられる！」

「お前のズラとモッコリ力って、完全に組み合わせ悪いだろ！」ユウジがツッコミを入れたが、タカシは笑いながら進んで行った。

モッコリ山脈で新たな力を得たタカシとユウジ、果たして次に待ち受ける冒険とは一体…！？