スーパー忍者・タカシの大冒険

第128話: 三弟子の大暴走とコブコブ大陸の秘密

三人の弟子たち、ヤン・コーペイ、ヤン・トンペイ、スン・フォンミンは、自らの未熟さを認めるどころか、「俺たちの力を見せつければ拳聖様も現れるはずだ！」と謎の論理を展開し始めた。タカシたちはその熱意に押される形で、彼らの「実力発揮ショー」を見る羽目になった。

弟子たちのショータイム

ヤン・コーペイのチャレンジ: 『コブ崩し拳』

「見てろよ！この大陸のコブなんて俺の拳で平らにしてやる！」と、コブの一つに立ち向かうコーペイ。
彼は全力で拳を振り下ろしたが…
「うおおおおお！痛えええええ！」
硬すぎる地面に拳をぶつけた瞬間、拳が腫れ上がり、コブには何の傷もつかない。
「コーペイ、お前の拳よりコブの方が強そうだな。」とタカシが冷たく言うと、コーペイは必死に涙を隠しながら「いや、コブが硬すぎるだけだ！」と負け惜しみ。

ヤン・トンペイの挑戦: 『大回転ジャンプでコブ超え』

「俺は空中の支配者だからな。このコブを一気に飛び越えてやる！」と意気込むトンペイ。
彼は華麗に回転しながらジャンプを始めたが、着地点がずれて別のコブに突っ込んでいった。
「ギャアアア！痛えええ！」
コブを全身で受け止めたトンペイは地面に転がりながら叫ぶ。
「おい、空中の支配者、地面の支配者に負けてるぞ！」とユウジがツッコむと、トンペイは「計算通りだ！」と全く計算されていない様子で言い放った。

スン・フォンミンの試み: 『精神でコブを動かす』

「私の精神力を見せてやる！」と瞑想を始めたフォンミン。
彼はコブを動かそうと精神を集中するが、目を閉じたまま気持ちよく居眠りを始める。
「…おい、寝てるだけじゃないか。」とタカシが呆れるが、フォンミンは目を覚まし、「違う！これは精神を研ぎ澄ませた結果だ！」と堂々と言い張る。
「精神じゃなくて睡眠が研ぎ澄まされてるだけだろ！」とユウジが的確に指摘する。

コブコブ大陸の秘密

弟子たちのショーが散々な結果に終わり、タカシは「拳聖どころか、この大陸に意味あるのか？」と疑念を抱き始めた。その時、三弟子が口をそろえて言う。

「コブコブ大陸のコブには秘密があるんだ。」

「なんだ、その秘密って？」とタカシが尋ねると、彼らは真剣な表情で語り始めた。

「このコブの中には『コブエナジー』が眠っているらしい。それを使えば、どんな強者でも一気にパワーアップできるって…拳聖様が言ってたような、言ってなかったような…。」

「お前ら、その話、絶対適当に作っただろ。」とタカシが冷たく言い放つが、弟子たちは「信じるか信じないかはお前次第だ！」と、無責任に話を投げた。

新たな危機

そんな中、地響きが大陸全体に鳴り響いた。遠くのコブから、巨大な怪物が姿を現した。その名も「コブリュウ」。全身が無数のコブで覆われた恐ろしい生物だ。

「拳聖様が試練として送り込んだに違いない！」とコーペイが叫ぶが、明らかにただの野生生物っぽい。
「おい、これただのコブの化け物じゃねぇか！」とタカシがツッコむ中、コブリュウは怒り狂ったように近づいてきた。

「俺たちがやる！」と三弟子が立ち向かうが…
コーペイはまた拳を痛め、トンペイは再び崖から落ち、フォンミンは戦闘中に眠るという、いつもの結果になった。

「役に立たねぇぇぇ！」とタカシが叫びながら、結局自力でコブリュウを倒す羽目になる。

拳聖への道のり

「拳聖様は本当にいるのか？」とタカシが不満を漏らすと、三弟子は「大丈夫！もう少し探せば会えるはずだ！」と無責任に励ました。

「なんか、お前らに期待する方が間違いだった気がする…。」とタカシはため息をつきながら、次のコブへと足を運んだ。

こうして、拳聖の謎を追い求めるタカシたちの旅は、さらにドタバタ劇の色を濃くしていくのであった。