スーパー忍者・タカシの大冒険

第136話: マーニャンとミーニャンの暴走と秘密のカリカリ

タカシたちが「ネコネコリング」を受け取り、次なる旅路に向け歩き出そうとしたその時、マーニャンが突然、「待て！」と叫んだ。

「まだ渡し忘れたものがある！」と急に真剣な顔つきになる。
「え、まだあんの？」とタカシが振り返ると、ミーニャンが小声で囁いた。
「マーニャンがいつも忘れる“アレ”にゃ…」

秘密のアイテム: ネコカリカリの伝承

マーニャンはどこからともなく、黄金に輝く猫用フードの袋を取り出した。
「これが伝説のネコカリカリ“神聖カリカリオス”。これを持っていけ！」

タカシは目を丸くした。
「いや、これ普通のカリカリじゃないのか？」

マーニャンは威厳を込めて言い放つ。
「侮るな！このカリカリには神聖な力が宿っている。非常時にはこれを投げると敵を一時的に猫化させられるのだ！」

「猫化って…それ、どれくらい効果があるんだ？」とユウジが疑問を投げかける。
ミーニャンが得意げに答えた。
「だいたい3分にゃ。でもその間、敵は急に毛づくろいしたり、段ボールに入りたくなったりして無防備になるにゃ！」

「いや、なんだその微妙に役立ちそうで役立たなさそうな能力は！」とタカシが叫ぶ。

突然の暴走: ミーニャンのカリカリ中毒

その時、ミーニャンが袋をじっと見つめ、ゴクリと唾を飲んだ。
「ねえ、それ…ちょっとだけ食べていいにゃ？」

「だめだ！」とマーニャンが即座に制止する。
「このカリカリは神聖な力を持つ。下手に食べると暴走してしまうのだ！」

しかし、ミーニャンは「にゃーん！」と叫びながらマーニャンを突き飛ばし、カリカリを袋ごと抱え込んでしまった。
「あ、ちょっと！やめろ！」

「いただきまーす！」

バリバリと音を立ててカリカリを貪るミーニャン。すると次の瞬間、彼女の体がピカピカと光り始めた。

「…あ、これやばいやつだにゃ？」

カリカリパワーで巨大化したミーニャン

「にゃああああああああああ！」
叫び声と共に、ミーニャンの体がみるみるうちに巨大化し、まるで超大型猫獣になってしまった。

「おいおい、これどうすんだよ！」とタカシが焦る中、ミーニャン（巨大化バージョン）がドスンドスンと地面を踏み鳴らしながら吠える。

「カリカリ最高にゃあああああ！もっと欲しいにゃ！」

「お前はもう猫じゃなくてただの怪獣だ！」とユウジが突っ込む。

マーニャンは頭を抱えながら呟いた。
「これだから神聖カリカリは危険なんだ…。何度同じ過ちを繰り返せば…」

巨大化ミーニャンを鎮める奇策

タカシは「どうにかしろ！」とマーニャンに詰め寄るが、マーニャンは「責任取れ」と言わんばかりにタカシを見つめ返す。
「仕方ない…俺がやるしかないのか…」

タカシはネコネコリングを装着し、周囲に漂うバリバリしたオーラをまといながら叫んだ。
「いくぞ！“スーパーニンジャ・ネコモード”！」

突然タカシの髪が逆立ち、猫耳が生え、尻尾が揺れた。

「いや、お前も猫化してるじゃねえか！」とユウジが叫ぶが、タカシは無視して巨大化ミーニャンに立ち向かう。

猫パンチバトル勃発

タカシとミーニャンの間で激しい猫パンチの応酬が始まる。巨大化したミーニャンのパンチはドシンと地面を揺らし、タカシはその隙間を縫って攻撃する。

「猫耳対決が熱すぎる！」とユウジが興奮するが、マーニャンは冷静に解説する。
「これは猫の誇りを賭けた戦い…ネコウォーズの始まりだ。」

「名前がダサい！」

決着とミーニャンの反省

数十分にわたる猫パンチバトルの末、タカシが「神聖カリカリの欠片」をミーニャンの口に投げ込むことで巨大化を解消させた。

「にゃああ…お腹いっぱいで動けないにゃ…」と元の姿に戻ったミーニャンが地面に倒れ込む。

「だから言っただろ！勝手に食うなって！」とマーニャンが怒鳴るが、ミーニャンは「にゃーん…反省してるにゃ…」と小声で答えた。

再び旅立つタカシたち

ミーニャンの一件で大幅に時間をロスしたが、タカシたちはネコネコリングと神聖カリカリの力を手に、再び旅路を進めることになった。

しかし、タカシは心の中で思った。
（…これ、猫ネタでどこまで引っ張る気だ？）

タカシの長い旅はまだ続く…。