スーパー忍者・タカシの大冒険

Selfish

文字の大きさ
137 / 157

第137話: マンガル・シコルスキーを探せ!

しおりを挟む
タカシたちは再び広大な大地を歩いていた。次なる目的地は「無限迷宮・クルクルダンジョン」。その奥に隠れ住むという、伝説の存在「マンガル・シコルスキー」を探す旅だ。

マンガル・シコルスキーって誰だよ?

「なあ、ユウジ。」タカシが口を開く。
「マンガル・シコルスキーって、一体何者なんだ?名前からしてすでにクセが強そうなんだけど。」

ユウジは真面目な顔で頷く。
「俺も詳しくは知らない。ただ、噂では彼は『全てを知る男』らしい。」

「全てって…例えば何?」

「そうだな、あらゆる謎解きの答え、失われた秘宝の場所、そして冷蔵庫の中で牛乳がどのくらい持つかとか。」

「最後しょぼくない!?」とタカシは全力で突っ込んだ。

クルクルダンジョンの洗礼

迷宮に足を踏み入れると、目の前にグルグル回る扉や、逆さまに浮かぶ階段が現れた。すでに方向感覚がおかしくなりそうな状況だ。

「なんだこの迷宮!設計者の性格悪すぎだろ!」タカシが叫ぶ。

ユウジが地図を広げるが、それもまた回転して読めない。
「これ、設計者は確実にクルクル好きの変態だな。」

すると突然、迷宮の壁に文字が浮かび上がった。
『クルクルクイズ!正解しないと先には進めないぞ!』

第一問: クイズの罠

壁に表示された文字を読むとこう書かれていた。

**『Q: 次の中で正しいものはどれ?
1. マンガル・シコルスキーは優しい。
2. マンガル・シコルスキーは怖い。
3. マンガル・シコルスキーは本当に存在する。』**

ユウジが首をかしげる。
「どれが正しいんだ?これ。」

タカシが適当に答える。
「そりゃあ3だろ。マンガルを探してるんだから。」

ユウジは不安そうにボタンを押す。すると…

『ブブーッ!不正解!』

突然、天井から巨大な回転するブラシが降りてきた。
「いや、掃除用具で攻撃するな!」タカシは叫びながら逃げ回る。

謎の登場人物: ヘンナーナ・ボルシチ

なんとかブラシを回避し、次の部屋へ進むと、奇妙な男が立っていた。全身紫のスーツを着こみ、頭には羽が生えたヘルメットをかぶっている。

「誰だお前は!」タカシが問い詰めると、男は胸を張って名乗った。
「私はヘンナーナ・ボルシチ。マンガル様の第一の弟子だ!」

「名前にクセがありすぎて話が入ってこないんだが…」

ヘンナーナは無視して続ける。
「マンガル様に会いたければ、私の試練を乗り越えねばならん!」

「試練って何だよ?」

「試練その1、ダジャレ対決だ!」

ダジャレ対決の攻防

ヘンナーナは自信満々にこう言った。
「牛が言いました、モーたまらん。」

タカシは絶句した。
「いや、しょっぱすぎるだろ…」

ユウジが背中を押す。
「タカシ、お前がやるしかない!」

タカシは頭をひねりながらこう言った。
「忍者が言いました、忍び足がしびれた!」

ヘンナーナが爆笑し始めた。
「な、なんだそのクオリティの高いダジャレは!負けた!」

あっさり試練を突破したタカシたち。ヘンナーナが指差す先に次の扉が現れた。

マンガルの正体

扉をくぐると、そこには中年男性が座っていた。頭にサングラス、胸には「マンガル」と書かれたTシャツを着ている。

「…お前がマンガル・シコルスキーか?」とタカシが尋ねると、男は「そうだ」と答えた。

しかし、男は続ける。
「実は俺、マンガルって名前じゃないんだ。」

「は?どういうことだよ!」

「本名は鈴木太郎だ。マンガル・シコルスキーはただのペンネームだよ。」

「お前、ふざけんなよ!」

こうして、伝説のマンガルを巡る大冒険は拍子抜けの形で幕を閉じた。だが、タカシたちの旅はまだ終わらない…。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

おいでよ!死にゲーの森~異世界転生したら地獄のような死にゲーファンタジー世界だったが俺のステータスとスキルだけがスローライフゲーム仕様

あけちともあき
ファンタジー
上澄タマルは過労死した。 死に際にスローライフを夢見た彼が目覚めた時、そこはファンタジー世界だった。 「異世界転生……!? 俺のスローライフの夢が叶うのか!」 だが、その世界はダークファンタジーばりばり。 人々が争い、魔が跳梁跋扈し、天はかき曇り地は荒れ果て、死と滅びがすぐ隣りにあるような地獄だった。 こんな世界でタマルが手にしたスキルは、スローライフ。 あらゆる環境でスローライフを敢行するためのスキルである。 ダンジョンを採掘して素材を得、毒沼を干拓して畑にし、モンスターを捕獲して飼いならす。 死にゲー世界よ、これがほんわかスローライフの力だ! タマルを異世界に呼び込んだ謎の神ヌキチータ。 様々な道具を売ってくれ、何でも買い取ってくれる怪しい双子の魔人が経営する店。 世界の異形をコレクションし、タマルのゲットしたモンスターやアイテムたちを寄付できる博物館。 地獄のような世界をスローライフで侵食しながら、タマルのドキドキワクワクの日常が始まる。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います

ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。 懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?

処理中です...