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2。ダンジョンの秘密
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実はノーラの寿命を延ばす方法について、僕には多少心当たりがある
以前、僕がダンジョンの深層探索にパーティー仲間と熱中していた頃、深層探索者の知り合いに長年患っていた腰痛がいつの間にか完治したとか、魔物に襲われて背中に負った大きな爪痕が消えたと話す奴がいた。
僕も深層探索を始めてしばらくしたらコップを握り潰したり、鉄の剣を手で払っいのけて折ったりするようになった
しかも、剣を払った手が早すぎて周りの人には見えず、何があったのか分からなかったらしい
各娼館から一斉に出禁を食らったのも、ある娼館に1週間居続けをして、ほとんど飲まず食わずで娼婦をとっかえひっかえしていたら
店から「娼婦が全滅してしまうから、どうぞお帰り下さい」と泣きが入ったのが切っ掛けだった。
これは僕の勝手な推論だが、本来、魔素濃度の非常に濃いダンジョン下層や深層では、人は魔素中毒や魔素酔いになり生命の危険に晒される
しかし、そんな厳しいダンジョンで活動する探索者は、次第にその環境に適応していき知らぬ間に半魔物化する
皮膚は堅くなり手で剣や矢を弾き、動きが速くなって、一般人には時々視認が困難になる、常識では考えられない体力を発揮するなど変化が生じる
そして、いつの間にか強力な魔物さえ楽々と倒せるようになってしまう
しかし、僕の場合はその常識外れの力に気が付かず制御が上手く出来なかったことで、周りに迷惑をかけてしまったのだと思う
皮肉にも今はダンジョン深層に行かなくなった上、力の制御が上手くなりトラブルもなく普通に暮らせるようになった
また、大きな怪我や長い間苦しんでいた持病が治ってしまう探索者が居るのは
それは外見が変わってないだけで、ダンジョン内で徐々に人の魔物化が進行する過程で身体が切り替わる時期がある
深層や下層を探索していれば多少の違和感を感じる程度で自覚はないが、ダンジョンの不思議な力が働き
一旦、身体がリセットされて完全に作り替えられてしまう時があるようだ。
この推論の正しさを証明するためにノーラの戦闘奴隷時代の仲間や知り合い、また似たような境遇の者
傷痕や病気のある冒険者、ダンジョン深層で活動できる者などをパーティーメンバーに加えたい
そのために冒険者ギルドから調査の専門家を紹介してもらいノーラの所属部隊と部隊の生存者の調査依頼をし
ギルドで下層探索パーティーへの参加メンバーの募集もした
まずは肩慣らしにノーラと僕が2人でパーティーを組み、剣士のノーラが前衛、魔法使いの僕が後衛兼リーダーで道案内役としてダンジョンに潜る
戦闘奴隷時代も訓練の一部としてダンジョンに潜っていたノーラの力は凄まじい
雑魚しかいない上層では戦闘を避け、中層へ下りる階段まで2人で素早く駆け抜ける
中層では僕が戦う必要もなく、ノーラが次々と倒す魔物のドロップや素材の剥ぎ取りをするだけで済んでしまい、ノーラは中層のボスさえ一撃で仕留めた
今回は偵察が目的だったから下層にまでは行かなかったが、次からは中層のセーフティーゾーンまで入口付近から直接に飛べるようになるため
セーフティーゾーンを拠点に何日でもノーラとイチャイチャしながら、中層を資金稼ぎの場として徹底的に荒らし回り、下層にも潜るつもりだ
危険な深層へは、装備とパーティー仲間を揃え相応の準備をしてから臨みたい。
ノーラ関連の調査を依頼した業者が、これまで分かった調査結果の報告をして来た
ノーラのいた開拓村は廃墟になり森に呑み込まれてしまい、近くの町も衰退して大量の流民の発生や子供が奴隷に売られたその当時の様子を知る者もおらず、ノーラの親兄弟の安否は不明だった
同じ部隊の戦友や知り合いが、わずかに生き残っており現在の判明している分の名簿とノーラが昔所属した頃の貴族領独立突撃大隊の名簿の写しを届けてくれる。
ノーラは冷静に分厚い古い部隊名簿の写しや生き残りの薄い名簿から戦友や知りあいの名前をさがしていたが
時折、亡くなった多くの仲間たちの名前を見てはブツブツと独り言を呟き、自分の心と折り合いをつけているように見えた
今も生きている人に手紙で連絡をとりノーラと僕、そして口が達者で愛想が良いダンジョンキャンディーズのミキちゃんの3人で比較的近くに住む人を何人か訪ねることにした
ノーラに会えて懐かしくて喜んでくれる人達ばかりだったが、みんな手や足を無くしたり失明していたりして重い傷痕を抱えている
中には40歳程度なのに酷く老け込んだ人もいてノーラの寿命の話を裏付けていた
また、自分たちは正規兵の肉盾で退けば味方に殺され、進めば敵に殺されるだけの違いだった
重症を負った兵は置き去りざりにされ、手当てが早ければ助かった奴が多かったと思うと悔しそうに語る人もいる。
平和な時も国境では小競り合いがしばしばあり、国境近くの貴族たちは多数の戦闘奴隷を抱え、子飼いの戦闘奴隷の強化に励んでいる
したがってピークを過ぎた戦闘奴隷が定期的に払い下げられるため、そんな戦闘奴隷を奴隷商から入手することも可能だ
それに比べ後衛の魔法使いや聖女、僧侶など攻撃魔法や治癒魔法の使い手は少なく
冒険者ギルドにパーティーメンバー募集の張り紙をするか、優秀な情報屋に頼むしか方法が無い。
ギルドに張り出したダンジョン下層から深層を探索するパーティーメンバー募集に応募はなく、情報屋の耳寄り情報もなかったが
ノーラと僕の2人パーティーは、中層で稼いで装備を充実させ、ついに探索の重点を下層に移した
下層には時折、深層の魔物が現れるため退き際を見極めるのが肝心、ノーラにも強い魔物には退くように注意を促した
しかし、昔は「勝利の女神」「戦姫」「突貫娘」などの異名をとり、部隊のシンボル的存在として愛されたノーラは
どんな魔物にも退くことを知らず、狂戦士のようにコントロール不能だった
そこで、現在は自由民だが、ノーラの新兵時代に軍曹だった双剣使い、いわゆる二刀流で遠距離では弩を使うという器用なコーエンさんにパーティへの参加を要請した
彼はもう40歳を過ぎているが健康で、現役時代に比べて力が落ちたと話すが身長3m超の巨体で声が大きく迫力がある
ノーラは彼を信頼していて、昔から彼の指示には素直に従っていたという。
適当な戦闘奴隷をさがして奴隷商を回っているうちに、売れずに困っている女の戦闘奴隷がいると聞いて行ってみると
いかにも生意気そうな背の高い痩せた女がいた、しかし色白で身体に傷痕もない美しい女だったので不思議に思い奴隷商に聞いてみると
はじめは戦闘奴隷として使われていたが、すぐに貴族の愛妾に転じてしまい
自分の30歳という年齢も考えず、戦闘奴隷としての実力も実績ないのにプライドばかり高く、愛玩奴隷としては言葉や態度が乱暴過ぎて売り難いらしい
僕が鑑定を使うと彼女は弓使いでプライドが高いだけあって弓は上手く、近距離でもショートソードでかなり戦えるように見えたし
顔が僕好みだったので値段交渉をしてみると奴隷商が強気になり高い価格を言い張る、僕が呆れて帰りかけると「まぁまぁ」と奴隷商が宥める
互いに面倒な茶番劇を演じながら値下げ交渉を進め、最後に彼女の装備や新しい服をおまけにつけさせた。
しかし、連れ帰ってからが大変だった、彼女は簡単な事にもいちいち反抗して扱いづらく
仕方なく「コップを取れ」「掃除しろ」と彼女が反抗し易いことを言い、言う事を聞かなければ、すぐに奴隷紋で死ぬほどの苦痛を与えるという信賞必罰の強行手段で厳しく臨んだ
そんなことを繰り返しているうちに、嫌そうにしながらも、こちらの言う事を聞くようになったので
名前を改めさせ彼女を「ハンナ」と呼ぶ事にする。
(つづく)
以前、僕がダンジョンの深層探索にパーティー仲間と熱中していた頃、深層探索者の知り合いに長年患っていた腰痛がいつの間にか完治したとか、魔物に襲われて背中に負った大きな爪痕が消えたと話す奴がいた。
僕も深層探索を始めてしばらくしたらコップを握り潰したり、鉄の剣を手で払っいのけて折ったりするようになった
しかも、剣を払った手が早すぎて周りの人には見えず、何があったのか分からなかったらしい
各娼館から一斉に出禁を食らったのも、ある娼館に1週間居続けをして、ほとんど飲まず食わずで娼婦をとっかえひっかえしていたら
店から「娼婦が全滅してしまうから、どうぞお帰り下さい」と泣きが入ったのが切っ掛けだった。
これは僕の勝手な推論だが、本来、魔素濃度の非常に濃いダンジョン下層や深層では、人は魔素中毒や魔素酔いになり生命の危険に晒される
しかし、そんな厳しいダンジョンで活動する探索者は、次第にその環境に適応していき知らぬ間に半魔物化する
皮膚は堅くなり手で剣や矢を弾き、動きが速くなって、一般人には時々視認が困難になる、常識では考えられない体力を発揮するなど変化が生じる
そして、いつの間にか強力な魔物さえ楽々と倒せるようになってしまう
しかし、僕の場合はその常識外れの力に気が付かず制御が上手く出来なかったことで、周りに迷惑をかけてしまったのだと思う
皮肉にも今はダンジョン深層に行かなくなった上、力の制御が上手くなりトラブルもなく普通に暮らせるようになった
また、大きな怪我や長い間苦しんでいた持病が治ってしまう探索者が居るのは
それは外見が変わってないだけで、ダンジョン内で徐々に人の魔物化が進行する過程で身体が切り替わる時期がある
深層や下層を探索していれば多少の違和感を感じる程度で自覚はないが、ダンジョンの不思議な力が働き
一旦、身体がリセットされて完全に作り替えられてしまう時があるようだ。
この推論の正しさを証明するためにノーラの戦闘奴隷時代の仲間や知り合い、また似たような境遇の者
傷痕や病気のある冒険者、ダンジョン深層で活動できる者などをパーティーメンバーに加えたい
そのために冒険者ギルドから調査の専門家を紹介してもらいノーラの所属部隊と部隊の生存者の調査依頼をし
ギルドで下層探索パーティーへの参加メンバーの募集もした
まずは肩慣らしにノーラと僕が2人でパーティーを組み、剣士のノーラが前衛、魔法使いの僕が後衛兼リーダーで道案内役としてダンジョンに潜る
戦闘奴隷時代も訓練の一部としてダンジョンに潜っていたノーラの力は凄まじい
雑魚しかいない上層では戦闘を避け、中層へ下りる階段まで2人で素早く駆け抜ける
中層では僕が戦う必要もなく、ノーラが次々と倒す魔物のドロップや素材の剥ぎ取りをするだけで済んでしまい、ノーラは中層のボスさえ一撃で仕留めた
今回は偵察が目的だったから下層にまでは行かなかったが、次からは中層のセーフティーゾーンまで入口付近から直接に飛べるようになるため
セーフティーゾーンを拠点に何日でもノーラとイチャイチャしながら、中層を資金稼ぎの場として徹底的に荒らし回り、下層にも潜るつもりだ
危険な深層へは、装備とパーティー仲間を揃え相応の準備をしてから臨みたい。
ノーラ関連の調査を依頼した業者が、これまで分かった調査結果の報告をして来た
ノーラのいた開拓村は廃墟になり森に呑み込まれてしまい、近くの町も衰退して大量の流民の発生や子供が奴隷に売られたその当時の様子を知る者もおらず、ノーラの親兄弟の安否は不明だった
同じ部隊の戦友や知り合いが、わずかに生き残っており現在の判明している分の名簿とノーラが昔所属した頃の貴族領独立突撃大隊の名簿の写しを届けてくれる。
ノーラは冷静に分厚い古い部隊名簿の写しや生き残りの薄い名簿から戦友や知りあいの名前をさがしていたが
時折、亡くなった多くの仲間たちの名前を見てはブツブツと独り言を呟き、自分の心と折り合いをつけているように見えた
今も生きている人に手紙で連絡をとりノーラと僕、そして口が達者で愛想が良いダンジョンキャンディーズのミキちゃんの3人で比較的近くに住む人を何人か訪ねることにした
ノーラに会えて懐かしくて喜んでくれる人達ばかりだったが、みんな手や足を無くしたり失明していたりして重い傷痕を抱えている
中には40歳程度なのに酷く老け込んだ人もいてノーラの寿命の話を裏付けていた
また、自分たちは正規兵の肉盾で退けば味方に殺され、進めば敵に殺されるだけの違いだった
重症を負った兵は置き去りざりにされ、手当てが早ければ助かった奴が多かったと思うと悔しそうに語る人もいる。
平和な時も国境では小競り合いがしばしばあり、国境近くの貴族たちは多数の戦闘奴隷を抱え、子飼いの戦闘奴隷の強化に励んでいる
したがってピークを過ぎた戦闘奴隷が定期的に払い下げられるため、そんな戦闘奴隷を奴隷商から入手することも可能だ
それに比べ後衛の魔法使いや聖女、僧侶など攻撃魔法や治癒魔法の使い手は少なく
冒険者ギルドにパーティーメンバー募集の張り紙をするか、優秀な情報屋に頼むしか方法が無い。
ギルドに張り出したダンジョン下層から深層を探索するパーティーメンバー募集に応募はなく、情報屋の耳寄り情報もなかったが
ノーラと僕の2人パーティーは、中層で稼いで装備を充実させ、ついに探索の重点を下層に移した
下層には時折、深層の魔物が現れるため退き際を見極めるのが肝心、ノーラにも強い魔物には退くように注意を促した
しかし、昔は「勝利の女神」「戦姫」「突貫娘」などの異名をとり、部隊のシンボル的存在として愛されたノーラは
どんな魔物にも退くことを知らず、狂戦士のようにコントロール不能だった
そこで、現在は自由民だが、ノーラの新兵時代に軍曹だった双剣使い、いわゆる二刀流で遠距離では弩を使うという器用なコーエンさんにパーティへの参加を要請した
彼はもう40歳を過ぎているが健康で、現役時代に比べて力が落ちたと話すが身長3m超の巨体で声が大きく迫力がある
ノーラは彼を信頼していて、昔から彼の指示には素直に従っていたという。
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いかにも生意気そうな背の高い痩せた女がいた、しかし色白で身体に傷痕もない美しい女だったので不思議に思い奴隷商に聞いてみると
はじめは戦闘奴隷として使われていたが、すぐに貴族の愛妾に転じてしまい
自分の30歳という年齢も考えず、戦闘奴隷としての実力も実績ないのにプライドばかり高く、愛玩奴隷としては言葉や態度が乱暴過ぎて売り難いらしい
僕が鑑定を使うと彼女は弓使いでプライドが高いだけあって弓は上手く、近距離でもショートソードでかなり戦えるように見えたし
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しかし、連れ帰ってからが大変だった、彼女は簡単な事にもいちいち反抗して扱いづらく
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