1 / 4
1.木苺と夜の森
しおりを挟む
ここはドネル王国辺境にあるノース村、大木を伐採し木の根を掘り返す開拓から始まった村も、今では広い麦畑と豊かな森に囲まれた平和な村になった
村人が焚き木にするために木々を伐採し、枯れ枝や下枝を集めに入る里山の森も、春は木や草たちがそれぞれに花を競い合う
そして、あちこちに群生する木苺も可憐な花を咲かせ、初夏の 6・7 月ごろに小さな実を沢山つける
ラズベリーやクランベリーの可愛いらしい赤い実やブラックベリーなどバラ科の木苺類、そして種類が異なるツツジ科のブルーベリーなどの実り
それを楽しみに待っていた女性や子供たちが森に出かけ、木苺を摘みながら食べて唇や舌、口の周りまで紫色に染める
そうやって採って来た木苺の実をきれいに洗ってザラメと煮込み、熱湯で消毒したビンに詰めてジャムを作り
パンに塗ったり紅茶に入れたりして、甘酸っぱい季節の味を楽しむ。
エミリーも村の女性や大きな子供達に連れられて、森へ木苺を摘みに出掛けました、けれど皆で木苺を摘んでいたはずなのに、気付けば周りには誰も居ません
一人になった心細さからパニックに陥って、大きな声で皆の名前を呼んで闇雲に歩き回った末、薄暗く立ち入ってはいけない危険な森の奥深くにまで、踏み込んでしまいました。
陽が傾き暗くなり始めたのに、危険な獣のいる森で木苺の籠だけを抱え、水も無く方角も分からずただ途方に暮れるばかり
一歩も動けなくなり、その場に座り込んで泣いているうちに、日が暮れて気温が下がり、体が冷え切ったエミリーは意識朦朧として倒れてしまう
真っ暗な中で、誰かがエミリーを抱き起こし、体を温め汚れた顔を拭いてくれている、目を開けるとシロクマがいる
「よかった、気がついたのね」
鈴を転がすようなキレイな声がして、すぐに優しく水を飲ませてくれます
ようやく意識がハッキリとしたエミリーは、驚きのあまり声も出ません、だって有り得ないものを見たから
周りに幻想的な光の玉が複数浮かび、その中で貴族のような優雅な白いロングドレスを着て、豪華な白の毛皮のコートをまとい
腰まで届く美しい銀髪を揺らしながら、深い湖の色をした碧眼でエミリーを見つめ、白魚のような指で介抱する女神さま?
「ああ、私はもう死んでいる」
そう思いゆっくり目を閉じたら、その女神さまはエミリーの傷だらけの手足に、水をかけ手荒く洗い、容赦なく傷薬を塗り込む
「い、痛いっ」
「うるさい!我慢しなさい、ビシッ!」
思わず声を上げたら怒られた上、父にもされたことがないデコピンのオマケまでつく
これは、見た目は女神さまでも中身は悪鬼羅刹のたぐいに違いないと思えば生きた心地がしない
だけど、デコピンで赤くなった額をさすりながら、涙目のエミリーは自分がまだ生きていることを実感します。
「私の名前はソフィアよ、あなたのお名前は?」
やっと乱暴な傷の手当てが済み、優しく問いかけられたけれど、エミリーは寒さと恐怖に震え、かすれ声で短く答える
「ノース村のエミリー」
ソフィアと名乗った女神の顔をした悪鬼羅刹は、右手でエミリーを抱きかかえ、左手に木苺の籠を持つ不安定な姿勢で立ち上がり
暗くて足場の悪い夜の森を、いきなり凄い速さで疾走し、たちまち森を抜け村の入り口にたどり着いた
そこでエミリーを下ろして木苺の籠を渡すと、しゃがんでしっかりと目を合わせ
「今夜、私と出会ったことは二人だけの秘密、誰にも言わないでね」
なぜか固く約束させられ、小さな磁石を渡された
「エミリーは方向音痴のドジっ子だから、これは御守り」
「これで方角も分かるし、困った時は手に持って祈れば、すぐに心が落ち着くわ」
なんだか怪しい宗教の勧誘みたいなことを言われる。
心配顔の怖い女神さま、ソフィアさんに見送られ恐る恐る村に入り、肩を落として一人ヨタヨタと家に帰る
すると、いつもは強面の父が飛んできて私の傷を確かめ、安心したのか抱きしめて大泣き
母は隣でニコニコしているけど目が笑ってない、私の兄姉はこの光景を呆然として見ている。
大勢で森の捜索に出る予定だったらしく、父と母が手分けして近所や村長さんたちに私が無事に帰宅した事を知らせ、迷惑をかけたことを謝罪に回る騒ぎに。
翌日は父が精神的にダウン、母も簡単な料理しか作らず育児放棄、これには兄姉たちも参ってしまいブーイングの嵐
けれど、エミリーだけは呑気に、根掘り葉掘り問いただされることも無く、怒られもしない良い流れキター!と、ひそかに喜んでいた
翌日、母から当分は外出禁止、お小遣い半減の厳しい謹慎処分を言い渡されてしまった。
二週間後、やっと謹慎が解けてお使いに出た帰り道、誰かが荷馬車の上からエミリーに手を振っている、近づいてよく見るとソフィアさん?
驚いたことにあの夜とは違い、目は濃い茶色でやや薄い茶髪は短く肩までしかない
肌は健康そうに日焼けし、服も村の人たちよりは上等だけど、目立たない地味なものを着ていて、まるで別人のよう。
あの夜はソフィアさんのことがとても怖かったけど、家に帰って落ち着いて考えてみたら
自分が死に直面していて、ソフィアさんが生命の恩人だったことに気がついた
けれど、村の入り口で別れたきりソフィアさんにはもう二度と会えず、御礼を言う機会もないと思っていたので
こんな千載一遇の機会を逃してはなるものかと、エミリーはジャンピング土下座をする勢いで必死にあやまる
「あの夜は危ないところを助けていただき、本当にありがとうございました」
ソフィアさんに深く頭を下げ、きちんと挨拶をして、傷だらけだった腕を見せ
「次の日にはもう治っていました、おかげさまであとも残りませんでした」
そして、ヒモを通して首から下げていた約束の小さな磁石を見せ
「約束通りソフィアさんと会ったことは誰にも話していません」
また会えたのが嬉しくて思わず抱きつき、デコピンされた額をこすりつけて甘えたら、笑って頭を撫でてくれる
「あらあら!元気そうで、なによりだわ」
ソフィアさんは、自分のことを町の薬師だと名乗り、この村に自分の工房で作った薬を届けた帰りだと言う
「ついでにドジっ子、エミリーちゃんの様子を見に来たわ」
残念ながらソフィアさんの頭の中で、私はパーフェクトにアホの子扱いのようです(泣)
そのあとわざわざ馬車で家まで送ってくれましたが、その途中でソフィアさんとは、だいぶ前に村の薬屋で知り合ったと口裏を合わせ、出てきた母に町の薬師さんだと紹介する
「お嬢さんがあまりにカワイイから、私がが護衛をしてまいりました」
ソフィアさんはナンパ師かモデル事務所のスカウトみたいなことを言って、衛兵のように敬礼して笑わせ、家族ともすぐに仲良くなった。
その後も時々、町の珍しいお菓子を手土産に家に寄ってくれ
「お嬢さんは利発で才能があるから、もう少し大きくなったら、町の私のお店で修行すればいい」
ただの外交辞令かも知れないけど、ソフィアさんは私を褒め、そんな話を母に勧めてくれる
普通の村人にとって、難しい書物を読み高価な薬を調合する薬師は雲の上の存在、だから母は大喜びで庭駆け回る
何も無い村から大きな町に行けるので、私も庭駆け回り、父はコタツで丸くなる。
そして、ソフィアさんは、私と二人だけになった時に小さな声で聞いた
「あなたは転生者でしょう?」
いきなり図星を突かれてしまい、家族にも友達にも自分は転生者だと告げたことがなかったのでビックリ
「あの夜、森であなたを見つけたのは偶然じゃないの、私には魔力が見えるから遠くても、あなたの強い力がよく分かったわ」
「このままだとあなたは騙されて酷い目に会うか、知らない間に利用されたり、周りに思わぬ迷惑をかけることになる」
「だから、自分を守るためにも私の弟子になって、出来るだけ早く戦う力と、力を制御する術や知識をちゃんと身に付けなさい」
ソフィアさんから真摯な忠告を受けてしまいました。
村人が焚き木にするために木々を伐採し、枯れ枝や下枝を集めに入る里山の森も、春は木や草たちがそれぞれに花を競い合う
そして、あちこちに群生する木苺も可憐な花を咲かせ、初夏の 6・7 月ごろに小さな実を沢山つける
ラズベリーやクランベリーの可愛いらしい赤い実やブラックベリーなどバラ科の木苺類、そして種類が異なるツツジ科のブルーベリーなどの実り
それを楽しみに待っていた女性や子供たちが森に出かけ、木苺を摘みながら食べて唇や舌、口の周りまで紫色に染める
そうやって採って来た木苺の実をきれいに洗ってザラメと煮込み、熱湯で消毒したビンに詰めてジャムを作り
パンに塗ったり紅茶に入れたりして、甘酸っぱい季節の味を楽しむ。
エミリーも村の女性や大きな子供達に連れられて、森へ木苺を摘みに出掛けました、けれど皆で木苺を摘んでいたはずなのに、気付けば周りには誰も居ません
一人になった心細さからパニックに陥って、大きな声で皆の名前を呼んで闇雲に歩き回った末、薄暗く立ち入ってはいけない危険な森の奥深くにまで、踏み込んでしまいました。
陽が傾き暗くなり始めたのに、危険な獣のいる森で木苺の籠だけを抱え、水も無く方角も分からずただ途方に暮れるばかり
一歩も動けなくなり、その場に座り込んで泣いているうちに、日が暮れて気温が下がり、体が冷え切ったエミリーは意識朦朧として倒れてしまう
真っ暗な中で、誰かがエミリーを抱き起こし、体を温め汚れた顔を拭いてくれている、目を開けるとシロクマがいる
「よかった、気がついたのね」
鈴を転がすようなキレイな声がして、すぐに優しく水を飲ませてくれます
ようやく意識がハッキリとしたエミリーは、驚きのあまり声も出ません、だって有り得ないものを見たから
周りに幻想的な光の玉が複数浮かび、その中で貴族のような優雅な白いロングドレスを着て、豪華な白の毛皮のコートをまとい
腰まで届く美しい銀髪を揺らしながら、深い湖の色をした碧眼でエミリーを見つめ、白魚のような指で介抱する女神さま?
「ああ、私はもう死んでいる」
そう思いゆっくり目を閉じたら、その女神さまはエミリーの傷だらけの手足に、水をかけ手荒く洗い、容赦なく傷薬を塗り込む
「い、痛いっ」
「うるさい!我慢しなさい、ビシッ!」
思わず声を上げたら怒られた上、父にもされたことがないデコピンのオマケまでつく
これは、見た目は女神さまでも中身は悪鬼羅刹のたぐいに違いないと思えば生きた心地がしない
だけど、デコピンで赤くなった額をさすりながら、涙目のエミリーは自分がまだ生きていることを実感します。
「私の名前はソフィアよ、あなたのお名前は?」
やっと乱暴な傷の手当てが済み、優しく問いかけられたけれど、エミリーは寒さと恐怖に震え、かすれ声で短く答える
「ノース村のエミリー」
ソフィアと名乗った女神の顔をした悪鬼羅刹は、右手でエミリーを抱きかかえ、左手に木苺の籠を持つ不安定な姿勢で立ち上がり
暗くて足場の悪い夜の森を、いきなり凄い速さで疾走し、たちまち森を抜け村の入り口にたどり着いた
そこでエミリーを下ろして木苺の籠を渡すと、しゃがんでしっかりと目を合わせ
「今夜、私と出会ったことは二人だけの秘密、誰にも言わないでね」
なぜか固く約束させられ、小さな磁石を渡された
「エミリーは方向音痴のドジっ子だから、これは御守り」
「これで方角も分かるし、困った時は手に持って祈れば、すぐに心が落ち着くわ」
なんだか怪しい宗教の勧誘みたいなことを言われる。
心配顔の怖い女神さま、ソフィアさんに見送られ恐る恐る村に入り、肩を落として一人ヨタヨタと家に帰る
すると、いつもは強面の父が飛んできて私の傷を確かめ、安心したのか抱きしめて大泣き
母は隣でニコニコしているけど目が笑ってない、私の兄姉はこの光景を呆然として見ている。
大勢で森の捜索に出る予定だったらしく、父と母が手分けして近所や村長さんたちに私が無事に帰宅した事を知らせ、迷惑をかけたことを謝罪に回る騒ぎに。
翌日は父が精神的にダウン、母も簡単な料理しか作らず育児放棄、これには兄姉たちも参ってしまいブーイングの嵐
けれど、エミリーだけは呑気に、根掘り葉掘り問いただされることも無く、怒られもしない良い流れキター!と、ひそかに喜んでいた
翌日、母から当分は外出禁止、お小遣い半減の厳しい謹慎処分を言い渡されてしまった。
二週間後、やっと謹慎が解けてお使いに出た帰り道、誰かが荷馬車の上からエミリーに手を振っている、近づいてよく見るとソフィアさん?
驚いたことにあの夜とは違い、目は濃い茶色でやや薄い茶髪は短く肩までしかない
肌は健康そうに日焼けし、服も村の人たちよりは上等だけど、目立たない地味なものを着ていて、まるで別人のよう。
あの夜はソフィアさんのことがとても怖かったけど、家に帰って落ち着いて考えてみたら
自分が死に直面していて、ソフィアさんが生命の恩人だったことに気がついた
けれど、村の入り口で別れたきりソフィアさんにはもう二度と会えず、御礼を言う機会もないと思っていたので
こんな千載一遇の機会を逃してはなるものかと、エミリーはジャンピング土下座をする勢いで必死にあやまる
「あの夜は危ないところを助けていただき、本当にありがとうございました」
ソフィアさんに深く頭を下げ、きちんと挨拶をして、傷だらけだった腕を見せ
「次の日にはもう治っていました、おかげさまであとも残りませんでした」
そして、ヒモを通して首から下げていた約束の小さな磁石を見せ
「約束通りソフィアさんと会ったことは誰にも話していません」
また会えたのが嬉しくて思わず抱きつき、デコピンされた額をこすりつけて甘えたら、笑って頭を撫でてくれる
「あらあら!元気そうで、なによりだわ」
ソフィアさんは、自分のことを町の薬師だと名乗り、この村に自分の工房で作った薬を届けた帰りだと言う
「ついでにドジっ子、エミリーちゃんの様子を見に来たわ」
残念ながらソフィアさんの頭の中で、私はパーフェクトにアホの子扱いのようです(泣)
そのあとわざわざ馬車で家まで送ってくれましたが、その途中でソフィアさんとは、だいぶ前に村の薬屋で知り合ったと口裏を合わせ、出てきた母に町の薬師さんだと紹介する
「お嬢さんがあまりにカワイイから、私がが護衛をしてまいりました」
ソフィアさんはナンパ師かモデル事務所のスカウトみたいなことを言って、衛兵のように敬礼して笑わせ、家族ともすぐに仲良くなった。
その後も時々、町の珍しいお菓子を手土産に家に寄ってくれ
「お嬢さんは利発で才能があるから、もう少し大きくなったら、町の私のお店で修行すればいい」
ただの外交辞令かも知れないけど、ソフィアさんは私を褒め、そんな話を母に勧めてくれる
普通の村人にとって、難しい書物を読み高価な薬を調合する薬師は雲の上の存在、だから母は大喜びで庭駆け回る
何も無い村から大きな町に行けるので、私も庭駆け回り、父はコタツで丸くなる。
そして、ソフィアさんは、私と二人だけになった時に小さな声で聞いた
「あなたは転生者でしょう?」
いきなり図星を突かれてしまい、家族にも友達にも自分は転生者だと告げたことがなかったのでビックリ
「あの夜、森であなたを見つけたのは偶然じゃないの、私には魔力が見えるから遠くても、あなたの強い力がよく分かったわ」
「このままだとあなたは騙されて酷い目に会うか、知らない間に利用されたり、周りに思わぬ迷惑をかけることになる」
「だから、自分を守るためにも私の弟子になって、出来るだけ早く戦う力と、力を制御する術や知識をちゃんと身に付けなさい」
ソフィアさんから真摯な忠告を受けてしまいました。
0
あなたにおすすめの小説
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生『悪役』公爵令嬢はやり直し人生で楽隠居を目指す
RINFAM
ファンタジー
なんの罰ゲームだ、これ!!!!
あああああ!!!
本当ならあと数年で年金ライフが送れたはずなのに!!
そのために国民年金の他に利率のいい個人年金も掛け、さらに少ない給料の中からちまちまと老後の生活費を貯めてきたと言うのに!!!!
一銭も貰えないまま人生終わるだなんて、あんまりです神様仏様あああ!!
かくなる上はこのやり直し転生人生で、前世以上に楽して暮らせる隠居生活を手に入れなければ。
年金受給前に死んでしまった『心は常に18歳』な享年62歳の初老女『成瀬裕子』はある日突然死しファンタジー世界で公爵令嬢に転生!!しかし、数年後に待っていた年金生活を夢見ていた彼女は、やり直し人生で再び若いままでの楽隠居生活を目指すことに。
4コマ漫画版もあります。
いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる