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ミルアージュは第三部隊の訓練に久しぶりに参加していた。
正式に第三部隊の総隊長に任命されてから初めての参加となる。
「なかなか来られなくてごめんなさい。」
公の場ではないのでミルアージュは素直に謝った。
「いや、政務官になった事は聞いている。多忙だったのだろう。姫に言われていた訓練はしておいたが、急に無理しすぎじゃないか?耐えられない隊員が出てくるぞ。」
アルトは答える。
この数ヶ月でミルアージュとアルトの関係性は深くなっている。だからこそ、指導にあたっているアルトがミルアージュに苦言を呈することができるようになっていた。
「わかっているわ。でもこの国の防御が弱すぎる。急ぎ、兵士達を育てないと…」
ミルアージュだってわかっている。
平和な世界で危機感もなく、甘い環境でヌルヌルやってきた隊員達に急に厳しい訓練を課すことがどれほど大変なのかを。
「時間がないのか?今、不穏な動きがあると…」
「まだわからない。だけど、準備はしときたいの。」
ミルアージュの困ったような表情を見てアルトはそれ以上詮索はすべきでないと判断した。
「隊員達に差し入れをよろしく。ガッツリ食べられるうまい物がいいと思うぞ。後はこちらでフォローしておく。」
「…ありがとう。後で持ってきてもらうわ。」
なんの情報もない中、王族として発言することはできない。
だが、何か起こってからではもう間に合わない。
何も聞かず協力してくれる存在がいる事にミルアージュは感謝した。
「少し時間があるの。私も参加してもいいかしら?」
アルトに向かっていう。
「皆、喜ぶな。軍部大将に勝つ姫に相手してもらえるんだから。」とアルトは笑った。
皆、最初こそ喜んだ。
だが、軍部大将の言う通りミルアージュの鬼教官ぶりに皆、震え上がった。
まともに立てなくなっている者も多くなってきた。
「姫、待った!」
アルトはストップをかける。
「これ以上、いきなりは無理だ。もう少しペースを落とすべきだ。」
ミルアージュも周囲を見渡した。
「アンロックの時はいつもこんな感じだったから…やりすぎたわね。」
ミルアージュはこの場にいる何十人の隊員を相手にしていた。
にも関わらず、ミルアージュは息切れ一つしていず、ケロっとしている。
ミルアージュの化け物並の強さや体力、アンロック軍の強さはここからきているのかと皆は思った。
ミルアージュは隊員達に向けて言葉を発する。
「あなた達に足りないものは色々あります。剣の腕はもちろんですが、体力、精神力どれを取っても他国から劣っています。」
「他国?俺ら第三部隊だし…国を守るとか、そんなのは他の隊が考える事じゃないか。」
隊員一人が聞いた。
「ルーマンは平和な国です。だからピンとは来ないでしょう。だけど、侵略はいきなり来ます。弱ければ負ける。負ければ民は殺され、全てを奪われる。私はその光景をもう見たくない。あなた方は家族や仲間を守る役目を担っています。強い国であれば、それだけ攻められる事が減る。今、あなた方がしている訓練は重要なのです。」
シンと静まり返る。
アンロックが何度も侵略の危機にあった時の話だと皆わかったから。
第三部隊は平民の寄せ集めの隊だ。
お金を稼ぐためにここにいるだけで、国の事など考えているものなど少ない。
国への忠誠心などあまりない為、家族や仲間を守ると言った言葉の方が伝わりやすいとミルアージュは思った。
取り組む姿勢を変えなければ、どんなに訓練をきつくしても脱落者が増えるだけになってしまう。
何のために辛い訓練をするのか理解しなければいけない。自分達が強くなりたいと思い、積極的に取り組んでいく姿勢が今一番必要だ。
「なぜ第三部隊が…といいましたね。私はあなた方がその要を担えると思っているからです。」
隊員達はざわついた。その後にワァと歓声が起こる。自分達が期待されていると王族から直接言われたのだ、嬉しくない訳がない。
国を守る要になれる。
第三部隊のモチベーションを上げるには良いが第一、第二部隊を侮辱したと取られる可能性がある。
その苦情や反発はミルアージュに向かう。
貴族達で構成されている第一、第二部隊。
身分が高く、力を持つ貴族の次男、三男なども多く存在している。
「姫…」
それらを敵に回しても急がなければならない何かがあるのか…アルトは嫌な予感しかしなかった。
正式に第三部隊の総隊長に任命されてから初めての参加となる。
「なかなか来られなくてごめんなさい。」
公の場ではないのでミルアージュは素直に謝った。
「いや、政務官になった事は聞いている。多忙だったのだろう。姫に言われていた訓練はしておいたが、急に無理しすぎじゃないか?耐えられない隊員が出てくるぞ。」
アルトは答える。
この数ヶ月でミルアージュとアルトの関係性は深くなっている。だからこそ、指導にあたっているアルトがミルアージュに苦言を呈することができるようになっていた。
「わかっているわ。でもこの国の防御が弱すぎる。急ぎ、兵士達を育てないと…」
ミルアージュだってわかっている。
平和な世界で危機感もなく、甘い環境でヌルヌルやってきた隊員達に急に厳しい訓練を課すことがどれほど大変なのかを。
「時間がないのか?今、不穏な動きがあると…」
「まだわからない。だけど、準備はしときたいの。」
ミルアージュの困ったような表情を見てアルトはそれ以上詮索はすべきでないと判断した。
「隊員達に差し入れをよろしく。ガッツリ食べられるうまい物がいいと思うぞ。後はこちらでフォローしておく。」
「…ありがとう。後で持ってきてもらうわ。」
なんの情報もない中、王族として発言することはできない。
だが、何か起こってからではもう間に合わない。
何も聞かず協力してくれる存在がいる事にミルアージュは感謝した。
「少し時間があるの。私も参加してもいいかしら?」
アルトに向かっていう。
「皆、喜ぶな。軍部大将に勝つ姫に相手してもらえるんだから。」とアルトは笑った。
皆、最初こそ喜んだ。
だが、軍部大将の言う通りミルアージュの鬼教官ぶりに皆、震え上がった。
まともに立てなくなっている者も多くなってきた。
「姫、待った!」
アルトはストップをかける。
「これ以上、いきなりは無理だ。もう少しペースを落とすべきだ。」
ミルアージュも周囲を見渡した。
「アンロックの時はいつもこんな感じだったから…やりすぎたわね。」
ミルアージュはこの場にいる何十人の隊員を相手にしていた。
にも関わらず、ミルアージュは息切れ一つしていず、ケロっとしている。
ミルアージュの化け物並の強さや体力、アンロック軍の強さはここからきているのかと皆は思った。
ミルアージュは隊員達に向けて言葉を発する。
「あなた達に足りないものは色々あります。剣の腕はもちろんですが、体力、精神力どれを取っても他国から劣っています。」
「他国?俺ら第三部隊だし…国を守るとか、そんなのは他の隊が考える事じゃないか。」
隊員一人が聞いた。
「ルーマンは平和な国です。だからピンとは来ないでしょう。だけど、侵略はいきなり来ます。弱ければ負ける。負ければ民は殺され、全てを奪われる。私はその光景をもう見たくない。あなた方は家族や仲間を守る役目を担っています。強い国であれば、それだけ攻められる事が減る。今、あなた方がしている訓練は重要なのです。」
シンと静まり返る。
アンロックが何度も侵略の危機にあった時の話だと皆わかったから。
第三部隊は平民の寄せ集めの隊だ。
お金を稼ぐためにここにいるだけで、国の事など考えているものなど少ない。
国への忠誠心などあまりない為、家族や仲間を守ると言った言葉の方が伝わりやすいとミルアージュは思った。
取り組む姿勢を変えなければ、どんなに訓練をきつくしても脱落者が増えるだけになってしまう。
何のために辛い訓練をするのか理解しなければいけない。自分達が強くなりたいと思い、積極的に取り組んでいく姿勢が今一番必要だ。
「なぜ第三部隊が…といいましたね。私はあなた方がその要を担えると思っているからです。」
隊員達はざわついた。その後にワァと歓声が起こる。自分達が期待されていると王族から直接言われたのだ、嬉しくない訳がない。
国を守る要になれる。
第三部隊のモチベーションを上げるには良いが第一、第二部隊を侮辱したと取られる可能性がある。
その苦情や反発はミルアージュに向かう。
貴族達で構成されている第一、第二部隊。
身分が高く、力を持つ貴族の次男、三男なども多く存在している。
「姫…」
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