「25歳OL、異世界で年上公爵の甘々保護対象に!? 〜女神ルミエール様の悪戯〜」

透子(とおるこ)

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第4話「冷徹公爵様のあーんと、女神ルミエールの登場!」

館に入ると、執事やメイドたちが慌ただしく準備を整えていた。

だが、すぐに響いたのはアレクセイの低い声。



「風呂を用意しろ。……丁重にもてなせ」



きっぱりと告げられ、使用人たちは一斉に頭を下げて散っていく。

私は思わず彼を見上げた。



「そ、そんな……わざわざ……」

「汚れたままでは眠れんだろう」

冷たい声音なのに、不思議と胸が温かくなる。



やがて用意された浴室で、侍女たちの手を借りながら身を清めると、ふわりと柔らかな寝間着に着替えさせられた。

戻ると、テーブルには温かな料理が並んでいた。



「食べろ」

アレクセイが椅子を引き、私を座らせる。その仕草は威圧的なはずなのに、なぜか丁寧で。



スープを口に運ぼうとした瞬間――。

「……まだ震えているな」

そう言うと彼は、スプーンを手に取り、私の唇へと差し出した。



「……っ、公爵さま!? そ、それは……」

「口を開けろ」



逆らえず、思わず「はむ」と受け入れた。



――公爵さまに、あーんされてる!?



頬が熱くなって仕方がない。

なのに彼は当たり前のように淡々と、次の一口を差し出してくる。



「噛め。……そうだ、ゆっくり飲み込め」

その声音は冷たいはずなのに、まるで子どもに言い聞かせるように優しい。



されるがまま食事を終えると、アレクセイは私を寝台へと導いた。



「もう休め」

寝具を整え、私を横たえると、その手がそっと私の髪を払う。



「……怖がるな」

そう告げて、大きな掌で私の手を包み込んだ。



冷たい口調に隠された温かさ。

その温もりに守られながら、私は安らかに眠りに落ちた。



――すると。



まぶしい光が視界を包み、夢の中に現れたのは、キュルリンとした瞳の美しい女神。

きらきらと輝くオーラをまといながら、まるで舞台の上に立つアイドルのように笑みを浮かべる。



「はじめましてぇ☆ ミレイちゃん! 私、女神ルミエールって言いまーす!」



あまりのテンションに、私は夢の中だというのに呆然と固まったのだった。

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