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桜の散る頃に
桜の散る頃に
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「ふう……桜もそろそろ散り際か。」
春が来たりて……を通り越して今はゴールデンウイーク真っ直中。山に来ていた俺は山道脇の山桜が散っていくのを眺めながらテクテクと歩いていた。桜に藤に新緑が眩しく、鳥の声も聞こえてくる。歩いていく内に。
「こんな所に鳥居なんてあったんだ。」
鳥居の先には小さな木で出来た社が建っていたが風雨に曝されてボロボロになっていた。
「……折角、通りかかったんだし、山に来てそのまま素通りするのも何だよな。」
軽く土埃を払い、道に生えていた花を数本、それと携帯食として持ってきていた全粒粉のビスケットを一枚供える。
「礼の仕方は……分からないから適当でいいか。道中、無事に歩けますように。」
手を合わせ拝むと、その場を後にし、山道を歩いていった。開けた台地のある所までたどり着くと。
「んーっ、と。景色も良いしここで飯でも。」
リュックサックを下ろして中を広げ、麓の景色を見下ろしながら食事を取り、俺は目的を果たす。
―その晩―
「あの……。」
「ん……?」
山を降りた俺はアパートの自室に戻り、すっかり眠りに入った所で、誰かの声が聞こえてくる。
「もしもし。」
囁くような女の子(?)の声。夢か判然としない。
「んー。眠いんだから後で。」
「起きてください。」
「後でね後。」
「そんな……ええと。確か寝ている殿方を起こすときは……こうするんでしたっけ。」
ゴソゴソと足元で音がする。
「えい。……はむ。」
「え……あっ、ぎゃあああっ?」
一気に目が覚めた。
「な、なな何?何?」
「起きて頂けましたか?」
布団を捲るとそこには。
「へ……?」
髪の毛に花の髪飾りとリボンを付けた、見たことの無い女の子がいた。
「確か、お目覚めフェラチオという行為でしたよね。」
「……。」
初対面の俺の寝間着のズボンを脱がし、股間にうずくまってその女の子は言い放った。
正直、容姿が可愛いとか外見が幼く見えるとか喋り方が古風なのに服装は現代でフェラチオとか言うとか。そういうのは全て吹っ飛んで。俺は状況がさっぱり分からなかった。
「では続きを。」
「ちょっと待って。」
続行しようとする女の子を俺が制した。
「君は誰。何でここにいるの。何でこんなことするの。」
せめてこの位は確認しないと。
「私は……。」
女の子が口を開く。
「うん。」
「桜の妖精です。」
「……。」
言葉に詰まる。
「ええと。君の素性はいいや。どうやって俺のアパートの部屋に入ったの?」
「壁をすり抜けました。」
「よし。分かった。じゃあ、何で夜中に俺の布団に潜り込んだの。」
「はい。起きて頂こうと思って、お供え物の本で勉強した事を。」
「……参った。話が通じない。」
「どうしても、私が……桜の妖精だと信じていただけないんですか?」
「そうだなあ……俺は何で信じてもらえると思うのかが知りたいなあ。」
「茶化さないでください。私は本当に。」
「えー……俺が怒られるの。
だったらさ。証拠ってあるの。桜の妖精で、壁がすり抜けられて。」
「はいっ。お安いご用です。ん……っ。」
女の子は立ち上がると。
「へっ……えっ、うわっ?かっ、風?室内で??」
女の子を中心につむじ風が起こり、どこから吹き込んできたのか辺りに桜の花びらが舞う。
「わわっ、わわわっ?身体……が。」
女の子の体がどんどん白く透けていき、透けて無くなったと思ったらベッドの脇にある窓の隙間を風が花びらと抜けて。
「これでいかがでしょうか。」
再び姿を表した。女の子はえっへんと窓の外に立ち。こちらを覗き込む。さっきまでの髪の色も服も違い、真っ白な姿に縁取りが薄い桜色。風に二つ結いの髪の毛がサラサラとたなびいている。
肌の色も青白い程白くて。月明かりに照らされる姿は夜桜のよう。何よりここは二階で。ベランダの外に顔が見えると言うことは空に浮いている。
よく目を凝らすと背中には羽根が生えていて。
「ぎ。」
「ぎ?」
「ぎゃあああっ、お化け、お化けが出たああっ。」
「だから桜の妖精ですってば。」
女の子はムッとした表情で頬を膨らませた。
「ごめんなさい俺が悪かったです。桜の妖精だって信じますから命だけはお助けください。」
さっきと同じ芸当で俺の部屋に戻ってきた女の子に俺は土下座して命乞いした。
「信じてもらえたのは……いいんですけど。私、命を奪いに来たんじゃないですよ。ただ。」
「ただ!?」
俺はすっかりビビっていた。
「山の神様にお供えした物を分けて貰いたいと。」
「山? 神様?」
「今日、山に入られて道祖神様の祀られている、お社にお供えされましたよね。」
「……うん。」
「山の神様にお供えされたのを私もおすそ分けして頂いたんです。」
「うん。」
「それが美味しくて。その味が忘れられなくなって。分けて貰おうと。」
妖精さんはもじもじと恥ずかしそうにこちらを見ている。
「ええと、それだけ?祟りに来たとかじゃなくて?」
「はい。甘くてザクザクして美味しかった物を分けてください。」
ぺこりと頭を下げられる。
「……。」
緊張の糸が切れた。
「あはは……はは。いいよ。どうせスーパーの特売日で買い込んだ物だし。」
「分けていただけるんですか!?ありがとうございますっ。」
「うわっと。」
妖精さんは大喜びで俺に飛びついてきた。
(うわ……わー。良い匂い。桜の香りかな。)
ふんわりと花の甘い芳香が漂ってきた。
「早く、早くください。」
妖精さんの催促する声で我に返る。
「そうだった。ちょっと待ってね。」
棚に掛けていたリュックのジッパーを開けて探る。山から帰るなり中身はそのままにしていたのだった。
「あった。これでしょ?」
ビスケットの入った袋を渡したら何度もコクコクと頷く。
「ああ……この甘い匂い……もう待ち切れませんっ。ここで食べてもいいですか?」
「え。いいけど。」
返事をするや妖精さんはパクパクとビスケットを口に運んでいく。
「けほっ、けほっ。水分、が。」
妖精さんでも急いで食べたら喉に詰まるんだ。
「これかな。ビスケットとなら。」
マグカップにミルクを注いで渡す。
「ありがとうございます……んく。んっ……これも美味しい。」
妖精さんはミルクもお気に召したようだ。
(……何か、可愛いな。)
渡す物を何でも感激しながら美味しそうに口へ運ぶ姿に和んでしまう。
「そんなに欲しかったら。」
俺は台所に再び向かい。
「ほら、これもあげる。それで山の神様と食べてきたら?」
もう一袋、ビスケットを渡す。
「あああ……そんな。私……何てお礼を申し上げたら。」
妖精さんのテンションがクライマックスを迎えた。
「いいよ、それだけ嬉しそうにしてくれたら。」
「それでは私の気が済みませんっ。確か殿方の喜ぶ事と言えば。」
「?」
「子作りがお好きと聞きます。」
「ぶふっ!?」
俺は噴き出してしまった。
「それは間違ってないけど、お礼にそれをするのは間違ってるよ。」
「でも。お供えされた本では。」
「本が間違ってる。みだりに男性にフェラチオとか子作りとかやっちゃ駄目だからね。」
「はい……そうおっしゃるなら。」
妖精さんはシュンとなる。良い匂いだったし、抱きつかれた時は……ちょっと気持ちよかったけど。こういう形でするのはよくないよな。
「でも、妖精にはご馳走なんですよ。」
「何が。」
春が来たりて……を通り越して今はゴールデンウイーク真っ直中。山に来ていた俺は山道脇の山桜が散っていくのを眺めながらテクテクと歩いていた。桜に藤に新緑が眩しく、鳥の声も聞こえてくる。歩いていく内に。
「こんな所に鳥居なんてあったんだ。」
鳥居の先には小さな木で出来た社が建っていたが風雨に曝されてボロボロになっていた。
「……折角、通りかかったんだし、山に来てそのまま素通りするのも何だよな。」
軽く土埃を払い、道に生えていた花を数本、それと携帯食として持ってきていた全粒粉のビスケットを一枚供える。
「礼の仕方は……分からないから適当でいいか。道中、無事に歩けますように。」
手を合わせ拝むと、その場を後にし、山道を歩いていった。開けた台地のある所までたどり着くと。
「んーっ、と。景色も良いしここで飯でも。」
リュックサックを下ろして中を広げ、麓の景色を見下ろしながら食事を取り、俺は目的を果たす。
―その晩―
「あの……。」
「ん……?」
山を降りた俺はアパートの自室に戻り、すっかり眠りに入った所で、誰かの声が聞こえてくる。
「もしもし。」
囁くような女の子(?)の声。夢か判然としない。
「んー。眠いんだから後で。」
「起きてください。」
「後でね後。」
「そんな……ええと。確か寝ている殿方を起こすときは……こうするんでしたっけ。」
ゴソゴソと足元で音がする。
「えい。……はむ。」
「え……あっ、ぎゃあああっ?」
一気に目が覚めた。
「な、なな何?何?」
「起きて頂けましたか?」
布団を捲るとそこには。
「へ……?」
髪の毛に花の髪飾りとリボンを付けた、見たことの無い女の子がいた。
「確か、お目覚めフェラチオという行為でしたよね。」
「……。」
初対面の俺の寝間着のズボンを脱がし、股間にうずくまってその女の子は言い放った。
正直、容姿が可愛いとか外見が幼く見えるとか喋り方が古風なのに服装は現代でフェラチオとか言うとか。そういうのは全て吹っ飛んで。俺は状況がさっぱり分からなかった。
「では続きを。」
「ちょっと待って。」
続行しようとする女の子を俺が制した。
「君は誰。何でここにいるの。何でこんなことするの。」
せめてこの位は確認しないと。
「私は……。」
女の子が口を開く。
「うん。」
「桜の妖精です。」
「……。」
言葉に詰まる。
「ええと。君の素性はいいや。どうやって俺のアパートの部屋に入ったの?」
「壁をすり抜けました。」
「よし。分かった。じゃあ、何で夜中に俺の布団に潜り込んだの。」
「はい。起きて頂こうと思って、お供え物の本で勉強した事を。」
「……参った。話が通じない。」
「どうしても、私が……桜の妖精だと信じていただけないんですか?」
「そうだなあ……俺は何で信じてもらえると思うのかが知りたいなあ。」
「茶化さないでください。私は本当に。」
「えー……俺が怒られるの。
だったらさ。証拠ってあるの。桜の妖精で、壁がすり抜けられて。」
「はいっ。お安いご用です。ん……っ。」
女の子は立ち上がると。
「へっ……えっ、うわっ?かっ、風?室内で??」
女の子を中心につむじ風が起こり、どこから吹き込んできたのか辺りに桜の花びらが舞う。
「わわっ、わわわっ?身体……が。」
女の子の体がどんどん白く透けていき、透けて無くなったと思ったらベッドの脇にある窓の隙間を風が花びらと抜けて。
「これでいかがでしょうか。」
再び姿を表した。女の子はえっへんと窓の外に立ち。こちらを覗き込む。さっきまでの髪の色も服も違い、真っ白な姿に縁取りが薄い桜色。風に二つ結いの髪の毛がサラサラとたなびいている。
肌の色も青白い程白くて。月明かりに照らされる姿は夜桜のよう。何よりここは二階で。ベランダの外に顔が見えると言うことは空に浮いている。
よく目を凝らすと背中には羽根が生えていて。
「ぎ。」
「ぎ?」
「ぎゃあああっ、お化け、お化けが出たああっ。」
「だから桜の妖精ですってば。」
女の子はムッとした表情で頬を膨らませた。
「ごめんなさい俺が悪かったです。桜の妖精だって信じますから命だけはお助けください。」
さっきと同じ芸当で俺の部屋に戻ってきた女の子に俺は土下座して命乞いした。
「信じてもらえたのは……いいんですけど。私、命を奪いに来たんじゃないですよ。ただ。」
「ただ!?」
俺はすっかりビビっていた。
「山の神様にお供えした物を分けて貰いたいと。」
「山? 神様?」
「今日、山に入られて道祖神様の祀られている、お社にお供えされましたよね。」
「……うん。」
「山の神様にお供えされたのを私もおすそ分けして頂いたんです。」
「うん。」
「それが美味しくて。その味が忘れられなくなって。分けて貰おうと。」
妖精さんはもじもじと恥ずかしそうにこちらを見ている。
「ええと、それだけ?祟りに来たとかじゃなくて?」
「はい。甘くてザクザクして美味しかった物を分けてください。」
ぺこりと頭を下げられる。
「……。」
緊張の糸が切れた。
「あはは……はは。いいよ。どうせスーパーの特売日で買い込んだ物だし。」
「分けていただけるんですか!?ありがとうございますっ。」
「うわっと。」
妖精さんは大喜びで俺に飛びついてきた。
(うわ……わー。良い匂い。桜の香りかな。)
ふんわりと花の甘い芳香が漂ってきた。
「早く、早くください。」
妖精さんの催促する声で我に返る。
「そうだった。ちょっと待ってね。」
棚に掛けていたリュックのジッパーを開けて探る。山から帰るなり中身はそのままにしていたのだった。
「あった。これでしょ?」
ビスケットの入った袋を渡したら何度もコクコクと頷く。
「ああ……この甘い匂い……もう待ち切れませんっ。ここで食べてもいいですか?」
「え。いいけど。」
返事をするや妖精さんはパクパクとビスケットを口に運んでいく。
「けほっ、けほっ。水分、が。」
妖精さんでも急いで食べたら喉に詰まるんだ。
「これかな。ビスケットとなら。」
マグカップにミルクを注いで渡す。
「ありがとうございます……んく。んっ……これも美味しい。」
妖精さんはミルクもお気に召したようだ。
(……何か、可愛いな。)
渡す物を何でも感激しながら美味しそうに口へ運ぶ姿に和んでしまう。
「そんなに欲しかったら。」
俺は台所に再び向かい。
「ほら、これもあげる。それで山の神様と食べてきたら?」
もう一袋、ビスケットを渡す。
「あああ……そんな。私……何てお礼を申し上げたら。」
妖精さんのテンションがクライマックスを迎えた。
「いいよ、それだけ嬉しそうにしてくれたら。」
「それでは私の気が済みませんっ。確か殿方の喜ぶ事と言えば。」
「?」
「子作りがお好きと聞きます。」
「ぶふっ!?」
俺は噴き出してしまった。
「それは間違ってないけど、お礼にそれをするのは間違ってるよ。」
「でも。お供えされた本では。」
「本が間違ってる。みだりに男性にフェラチオとか子作りとかやっちゃ駄目だからね。」
「はい……そうおっしゃるなら。」
妖精さんはシュンとなる。良い匂いだったし、抱きつかれた時は……ちょっと気持ちよかったけど。こういう形でするのはよくないよな。
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