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梅雨の明けない頃に
山さん藤さん
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「お疲れ様。はい、ミルク。」
一息ついて俺は冷蔵庫からミルクを持ち出しマグカップに注ぐとホノカちゃんに渡す。
「ありがとうございます。んっ、んっ……はああ……。何も入ってなくても美味しい。」
「今日はこれからどうする?泊まっていくなら布団貸すよ。」
「茂樹さんのところにちょくちょく通うようになるなら……山の神様と藤さんに報告をしないと。」
「そうか。俺、ホノカちゃんが帰るとき玄関まで見送るよ。」
「はいっ。」
・・・・・・。
その後、山中にて―
「と言うわけで、茂樹さんという人間の方のところに暫く通わせて貰うことになりました。」
山に戻ったホノカが山の神に報告をしている。後ろには藤の妖精が控えていた。
「ふんふん。ホノカは人間の世界には疎いからね。あんまりズレたことして困らせるんじゃないよ。」
「はい。まだ教えて貰うことの方が多いですが。
茂樹さんって、とってもいい人なんですよ。ビスケットとミルクを沢山ご馳走になりました。」
「お礼はしたの。」
「はいっ。勿論です。」
「うん。分かった。帰っていいよ。」
「失礼します。」
ホノカが去った後。
「どう思う。藤さん。」
山の神の脇にいて聞いていた藤の妖精に尋ねる。
「うん。ホノカがすっかり懐いているみたいだけど。山さん、これってどう考えても。」
「餌付けだよね。藤さん。」
「だよねー。山さん。」
「とりあえず様子見かな。」
「特に危害を与えられたって訳じゃないし。安心していいとは思うけど。」
「人間に妖精をどうにか出来ないしね。何かあったら風になって逃げればいいし。」
「とは言えホノカがちょくちょく人間のところに行くようになると。」
「寂しいね。」
「うん。遊びたい。その内私たちも混ぜて貰おうよ。」
「そうだね。」
神や妖精同士の付き合いは緩かった。
一息ついて俺は冷蔵庫からミルクを持ち出しマグカップに注ぐとホノカちゃんに渡す。
「ありがとうございます。んっ、んっ……はああ……。何も入ってなくても美味しい。」
「今日はこれからどうする?泊まっていくなら布団貸すよ。」
「茂樹さんのところにちょくちょく通うようになるなら……山の神様と藤さんに報告をしないと。」
「そうか。俺、ホノカちゃんが帰るとき玄関まで見送るよ。」
「はいっ。」
・・・・・・。
その後、山中にて―
「と言うわけで、茂樹さんという人間の方のところに暫く通わせて貰うことになりました。」
山に戻ったホノカが山の神に報告をしている。後ろには藤の妖精が控えていた。
「ふんふん。ホノカは人間の世界には疎いからね。あんまりズレたことして困らせるんじゃないよ。」
「はい。まだ教えて貰うことの方が多いですが。
茂樹さんって、とってもいい人なんですよ。ビスケットとミルクを沢山ご馳走になりました。」
「お礼はしたの。」
「はいっ。勿論です。」
「うん。分かった。帰っていいよ。」
「失礼します。」
ホノカが去った後。
「どう思う。藤さん。」
山の神の脇にいて聞いていた藤の妖精に尋ねる。
「うん。ホノカがすっかり懐いているみたいだけど。山さん、これってどう考えても。」
「餌付けだよね。藤さん。」
「だよねー。山さん。」
「とりあえず様子見かな。」
「特に危害を与えられたって訳じゃないし。安心していいとは思うけど。」
「人間に妖精をどうにか出来ないしね。何かあったら風になって逃げればいいし。」
「とは言えホノカがちょくちょく人間のところに行くようになると。」
「寂しいね。」
「うん。遊びたい。その内私たちも混ぜて貰おうよ。」
「そうだね。」
神や妖精同士の付き合いは緩かった。
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