桜の散る頃に

白石華

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青葉の茂る頃に

蜜月

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「ホノカちゃん。脚開いて。俺が入るから。」

「ん……はい。」

 俺は布団に仰向けで寝て俺を待つホノカちゃんの脚を広げさせ……ぐいと顔の隣にまでふくらはぎが行くように掲げさせると、ホノカちゃんの正面に俺の顔が来るように覆いかぶさる。

「あ……っ。」

「ホノカちゃん、苦しいとかはない?」

「はい、大丈夫です。」

 体勢的には屈曲位に近いが俗な言い方だと種付けプレスという格好になっている。

(種付け、か……。)

 山の神様からは俺が霊威を授かれて、ホノカちゃんもニンゲンになれる方法を教わったし。子供は作れないと思っていたら(多分)作れることになってしまい。こういう行為をするのにも子作りのための、ある種、これまでの俺たちのゴールであり、これからの始まりのような気分にもなってくる。更に言えば子供の名前を何にするかも決めてしまいそうな気のはやりようであった。子作りが現実的な事になった途端、様々な事が頭に思いめぐってくる。

 にじゅうう……っ。

「あっ、ああっ! あっ、ああっ。」

 深く挿入したまま身体をゴリゴリと捩じっていくと花口の花弁と子宮口を掻き回すようになってしまっていた。特にホノカちゃんの蜜壷は、狭いのに俺の形に合わせてくるし、吸いこむような人間離れしたバキュームがあってあっという間に出してしまいそうで。相手が弱ってくる隙を狙う間もなく最初から激しく動いていく事に。

 にじゅっ、じゅにゅっ、じゅにじゅじゅっ!

「う、ぐ、うう……っ。」

「ああっ、あっ、あああっ! あっあっあっあああーっ!」

 じゅじゅっ、じゅじゅっ、じゅぶじゅじゅっ!

「はああっ、あっあっあーっ! あっあっあっ、あっあっああーっ!」

「うぐぐ……っ。ホノカ……ちゃん。」

「ん……っ。」

 唇を付け合うと、行為自体は激しいのに、そこだけが穏やかなのがアンバランスなようでもあり、身体が触れ合えるところをすべて貪ってしまうような貪欲さでもあった。

「ぷちゅっ、ぷちゅっ。れるれる……っ。」

「んちゅっ、ちゅっちゅる……っ、にちゅるっ。」

 キスは穏やかだったのが嘘のように、あっという間に求め合うような行為に変わっていくと。

「ホノカ……ちゃん。中に……っ。出して、いい?」

「あ……ええと。茂樹さんは、いいんですか?」

「ここまで来たら、いいよ。俺は。」

「なら、私も……お願いします。」

 ホノカちゃんに頼まれてしまった。と、同時に俺の中でさっきのように激しい動悸が襲ってくる。この動悸は一体、何なんだろう。ホノカちゃんへの想いなのか、別の何かなのか。そう思っている内に動悸から逃げるようにホノカちゃんの中に放っていく……。

「あっ……ああああーっっ!」

 ドクンっ、びゅびゅびゅにゅっ!

「あ……っ。」

「あっあっあああーっ。」

 ホノカちゃんが脚をばたつかせて痙攣していると。

「あ……っ。」

 ホノカちゃんの身体が光っていき……そして。

「ホノカ……ちゃん?」

 光が収まったと思ったら。ホノカちゃんの身体が……大人になったように大きくなっていた。

「山の……神様の霊威でしょうか?」

 ホノカちゃんも自分の身体の変化に気づいたようで、俺に確認してくる。

「俺もよく分からないんだけど。原因がそれしか思い当たらない。」

 やっぱりさっきの動悸は俺の身体を巡った山の気か。それにしても。そのグラマーな格好で、こういう服を身に着けているのは、とてもこう……。

「あっ。」

 俺の肉棒があっという間に反応してしまったのをホノカちゃんも確認したのか、声を出してしまっている。

「続き、しようか。」

「はい。」
 
 二回戦となってしまった。
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