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第四章
ようやく迎えた、週末
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「くあ~っ! んまかったな~!」
「皆さんもお疲れさまでした。」
俺が帰り道、みんなで社宅に歩いて戻っていくときに大きく伸びて言うと、ベルさんが毎度の気配りを見せる。
「お疲れ様よね、私もみんなも。」
サシガネも言う。サシガネには苦労をさせたな。ホント、サシガネなのにこんなに付いて来ようとしてくれるとは思わなかった。
「うんうん。ホント一週間とは思えないくらい、沢山の事があったな~。」
カンナも言うが、カンナがここに来るに至るまでの話も、いつも明るいカンナの身にあったとは思えないような話だったな。人生って積み重ねていくと、そういう事だってあるのだろう。
「ああ。特に遺跡探索とシーガルがこっちに来るのは完全に想定外だったからな。」
「そうですね。こんな形でまた、関わることになるとは思いませんでしたが……。」
ベルさんが呟くが過去にどんな事があったのかは絶対に聞かないぞ俺は。
「あ、そうだ。サシガネさん。」
「何ですか、ベルさん。」
「サシガネさんは特に……出生に秘密があるとかそういう事は無いですよね?」
「いきなり何、聞いてくるんですか。何にもないですよ。」
「そうですよね……。」
「あの、サシガネが珠姫とかって人に似ているとか、そういう話ですか?」
「はい、似ているだけでしたから……当然そういう事ってあると思いますし。」
「ああ。それはないと思いますよ。」
サシガネがキッパリと答える。
「私……そういう境遇だったら……ここで働いていないです。」
「ははは! そういやそうだったな!」
「アンタ笑い事じゃないでしょ。自分の会社なんだから。」
「ああ悪い悪い。ちょっと安心しちまってよ。お前がその……どっか行っちまうんじゃないかってな。」
「そんな訳……ないでしょ。」
「おう。そうだな!」
「ふふふ。」
「へへー。」
サシガネと俺が話している内にベルさんとカンナとで微笑ましそうにこっちを見てくる。
「やっぱりこう、二人って仲いいんだねーってなった。」
「そうですね。」
「……。」
サシガネがベルさんとカンナに見守られているからか。とても決まりが悪そうである。
「あ、あの、私……。」
「いいのいいの、サシガネさん!」
カンナがサシガネの背中をバンバンと叩いている。
「ええ。私も……二人はそうだって、知っていますから。」
「う、うん……はあ……成長していないのは私だけか~……。」
サシガネは二人に囲まれて大きく息を吐いている。俺はカンナとベルさんの人間が大きすぎるから比べると何かとあるんだろうな、と思ってしまうも。
「まあよ、こうなっちまったら、俺が全員、面倒見ますし。それに関しては俺が何とかします。」
「そうだねー。社長、よろしく!」
「ええ。サシガネさんに言うより、社長にかな~って。」
「ですねえ。」
どうやら俺にかかっているようだった。鬼畜な例えだが、みんながサシガネに嫉妬しても俺がサボったら変わらねーもんな。絶対にそうすまい。絶対にだ。
「それじゃあ早速。社宅に帰りますか。みんなはどうします?」
「うん。私は寄ってもいいけど、コンビニスイーツ買ってからね。」
サシガネはベルさんの言葉を忘れていなかった。
「それじゃあ。私も。」
「あたし、しょっぱいのも買う!」
という訳でみんなでコンビニに寄って、また俺の部屋に集まる事になったのだった。
「皆さんもお疲れさまでした。」
俺が帰り道、みんなで社宅に歩いて戻っていくときに大きく伸びて言うと、ベルさんが毎度の気配りを見せる。
「お疲れ様よね、私もみんなも。」
サシガネも言う。サシガネには苦労をさせたな。ホント、サシガネなのにこんなに付いて来ようとしてくれるとは思わなかった。
「うんうん。ホント一週間とは思えないくらい、沢山の事があったな~。」
カンナも言うが、カンナがここに来るに至るまでの話も、いつも明るいカンナの身にあったとは思えないような話だったな。人生って積み重ねていくと、そういう事だってあるのだろう。
「ああ。特に遺跡探索とシーガルがこっちに来るのは完全に想定外だったからな。」
「そうですね。こんな形でまた、関わることになるとは思いませんでしたが……。」
ベルさんが呟くが過去にどんな事があったのかは絶対に聞かないぞ俺は。
「あ、そうだ。サシガネさん。」
「何ですか、ベルさん。」
「サシガネさんは特に……出生に秘密があるとかそういう事は無いですよね?」
「いきなり何、聞いてくるんですか。何にもないですよ。」
「そうですよね……。」
「あの、サシガネが珠姫とかって人に似ているとか、そういう話ですか?」
「はい、似ているだけでしたから……当然そういう事ってあると思いますし。」
「ああ。それはないと思いますよ。」
サシガネがキッパリと答える。
「私……そういう境遇だったら……ここで働いていないです。」
「ははは! そういやそうだったな!」
「アンタ笑い事じゃないでしょ。自分の会社なんだから。」
「ああ悪い悪い。ちょっと安心しちまってよ。お前がその……どっか行っちまうんじゃないかってな。」
「そんな訳……ないでしょ。」
「おう。そうだな!」
「ふふふ。」
「へへー。」
サシガネと俺が話している内にベルさんとカンナとで微笑ましそうにこっちを見てくる。
「やっぱりこう、二人って仲いいんだねーってなった。」
「そうですね。」
「……。」
サシガネがベルさんとカンナに見守られているからか。とても決まりが悪そうである。
「あ、あの、私……。」
「いいのいいの、サシガネさん!」
カンナがサシガネの背中をバンバンと叩いている。
「ええ。私も……二人はそうだって、知っていますから。」
「う、うん……はあ……成長していないのは私だけか~……。」
サシガネは二人に囲まれて大きく息を吐いている。俺はカンナとベルさんの人間が大きすぎるから比べると何かとあるんだろうな、と思ってしまうも。
「まあよ、こうなっちまったら、俺が全員、面倒見ますし。それに関しては俺が何とかします。」
「そうだねー。社長、よろしく!」
「ええ。サシガネさんに言うより、社長にかな~って。」
「ですねえ。」
どうやら俺にかかっているようだった。鬼畜な例えだが、みんながサシガネに嫉妬しても俺がサボったら変わらねーもんな。絶対にそうすまい。絶対にだ。
「それじゃあ早速。社宅に帰りますか。みんなはどうします?」
「うん。私は寄ってもいいけど、コンビニスイーツ買ってからね。」
サシガネはベルさんの言葉を忘れていなかった。
「それじゃあ。私も。」
「あたし、しょっぱいのも買う!」
という訳でみんなでコンビニに寄って、また俺の部屋に集まる事になったのだった。
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