断罪の剣

虚ろ。

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卯月 琉璃

回想

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そんな初めての日からしばらく経った小学6年生。
 私は学年全員友達、のような生活をしていた。
つまらないだけの友達。でも親友と呼べる人ができた。
 その子はとても気が合った。趣味も似ていた。
 一緒に帰ったり遊んだり。本当に仲が良かった。

 でも喧嘩をした。一回の喧嘩で全て壊れていった。親友と唯一呼べる存在だったからか私はボロボロになった。
 それからと言うもの生活はイマジナリーフレンド、友達に任せた。学校は全部。

 家に帰ってからは心配させないようにと”何もない”を偽った。どこにいっても仮面をつけて。
 独りの時は泣いた。悲しくて辛くて、助けてって何度叫びたかったろうか。何度求めたかっただろうか。

 でもそれをできる人はいない。だから独りだ。
 疲れたからだろうか、学校を任せきりにしてからイマジナリーフレンドは寝てるようになった。
 喋ってくれなくなった。

 私はそうして中から朽ちていった。
 
 ある日、友達が出てきてくれないから仕方なく自分の意思で久しぶりに学校へと向かった。
何ヶ月ぶりだろうか、そしてなぜ友達は出てきてくれないのだろうか、、、、、。

記憶はなくとも体は覚えているようで学校までの道、クラス、接し方でさえも特に問題はなかった。
 授業も特に難しいと感じるわけでもなくただ、つまらないと心の中には濁った水が溜まっていた。

給食の時間まで何もなく過ごした。これは奇跡と言うべきだろうか、しかし給食終わりの休み時間。
 ゆうやが私の方に来た。クラス、、、一緒だったのだろう。
流石にクラスメイトまでは把握できてなかった。

 「なぁ、今日お前変じゃねぇか?いや、な?気にしたらすまないんだけど別人みたいっていうかさ、」

背筋がゾッとした。なぜ?なぜそれがわかる。ロクに関わりもないくせに、何も知らないくせに、、、、、、。

 「そ、そんな事ないよ。私は私以外に存在しないって、どうしたの急に?」

焦りを何とか誤魔化そうとしながらも理由を尋ねてみる。

 「いつもと何か違うわけではないと思うんだ、でも、お前そんなふうに笑ったか?」

え。。?自覚はない。でも全部体が覚えているのだ。これであってるはず。

 「ちょっと来い」

腕を掴まれて抵抗のしようもない。クラスには人が少しいたが案の定みんな喋る事に夢中で誰も気づいていない。
少し震えた君の声は、細く頼りない。そんな彼に連れられて階段を登り気づけば屋上。

屋上は誰もいない。理由は簡単だ。屋上には何もないからだ。遊び盛りの奴らは校庭にある遊具に夢中。
外に行くのを拒む奴はただ面倒臭いだけで喋って次の授業のチャイムを待つだけ。
だったら屋上に行くより移動しなくていいしかなり楽だ。

「お前誰だ?」

屋上に着くと早々にそう問われた。急に連れられた事に動揺しながら答えた。

「ほんとにさっきから何?急に連れ出すわ、人格を疑うわ。あなたの方が変なんじゃないの?」

「そう、。だよな。それはすまん。でもお前は普段の“るり”じゃないだろ?確かに似てるよ、仕草まで同じだ。
でも、普段のあいつはそんなに儚く泣きそうな顔で笑わねぇだろ。」

泣きそう?何を言っているんだ?私は、、、、、、。ゆうやが顔を逸らすので自分の頬に手を当てる。
なぜだろう、濡れている。今日は快晴だ。おかしい。おかしいなぁ、

「その、泣かせるつもりじゃっ、、」

「、、、う、ん。大っ、丈夫、わ、かって、、るよ、」

途切れ途切れに言ってしまうのは忙しく顔から水が流れるせいだ。

「、、、、、、。なっ、ん、で。。なん、でわかった、の。?」

「、、、助けを求める顔してたから。」

ぁあ、私はそんな顔してたのか、

「なぁ、辛いならさ、話、聞くよ?」

「、、、、、、、、、、、、。大丈夫。そんな事ないよ。」

しばらく沈黙した後に自分が落ち着いたのを確認してそう、答えた。

「嘘、つくなよ。俺知ってたんだ。去年お前が辛い目にあったの。去年お前が俺のこと見つけた事。
 俺知ってたんだ。知ってたのに何もできなかったんだ。だから別人みたいに変わっちゃったんだろ?、ごめん。
 ごめんな。」

「なにそれ、、。私は、私は何もないよ。だから気にしないで、」

 予鈴のチャイムが鳴り響いてそれと同時に何か思い出したかのように、急いでドアを開け階段を降りようとする。
 しかし、また腕を掴まれた。

「今度は何?チャイム聞こえなかった?」

「もう、俺。お前のことしっかり見つけたから。今度は、今回は失敗しないから。」

「あっそ。」

無愛想だな、とは自分でも思った。でも授業に遅れるわけにはいかないと手を振り払って行った。
一瞬見えた彼の瞳はさっきまでとは違う真剣な表情で私を、いや、私の何か奥を見ていた。
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