いやいやまさか!私が異世界転生なんて!

虚ろ。

文字の大きさ
1 / 3

いやいやまさか!私が異世界転生なんて!

しおりを挟む
私は、小林 夢奈!こばやし むなです!1人で部屋にこもってたら急に、不思議な光に包まれて。

「あれ?これって異世界転生!?きちゃったか~。ついに私も!?
転生後の私ってどんな姿かな?鏡。あれ?鏡ってぇ。どこ?ってかなんで、こんなに
真っ暗なの?」

まわりが見えない。暗い。声は響いて何も返ってこない。怖い。
さっきまでのテンションとは別に心細さだけが残った。

「だれか。いないの?ねぇ。誰か。」

真っ暗な場所に私の声だけが響いて何も返ってこない。次第に私の声は、暗闇に
吸い込まれていった。何も聞こえない場所に響いたのは、私の心臓の音だけだった。
怖くなったしまった私は泣いていた。

「なんで?怖いよぉ。助けて。誰かお願い。」

この声が誰かに聞こえるはずもなく。ただ暗闇に吸い込まれていった。
泣き声だけが響く。

そんな中、頭によぎった声。

「真っ直ぐ。おおまた6歩。」

「誰かいるの?」

聞いても返事は返ってこない。仕方なく指示の通りに動く。
また声が頭をよぎった。

「右を向いて。こまたで3歩。」

また指示の通りに動く。また声が頭をよぎった。

「そのまま。そこで寝っ転がって。」

え?なんでだろう。でも指示に従う他ない。私はそのまま寝っ転がった。

「いい子だね。」

今度はちゃんと声が聞こえた。頭を撫でられた。

「真っ直ぐな君に視界をあげる。」

意味がわからなかった。この暗いのは私の目の問題なのだろうか。
そう考える暇もなく目の前が明るくなった。

「っ!いやぁ。」

思わず声が出てしまった。目を開けるとそこには1人の男の人がいた。

「あなたは誰ですか?」

「それより先に言うことがあるんじゃない?」
 
ごもっともだ。視界をくれたのが嘘でも本当でも、この男のおかげで目が楽になったのだから。

「助けていただきありがとうございます。」

「そうそう。恩人には最初にありがとうが礼儀だもの。でも、僕の紹介より先に君のことを教えてくれないか。」

私のこと?確かに名前も出身も誕生日も全部覚えている。でも何を話せばいいのかわからない。
やっぱり最初は名前から。うん。そうしよう。

「えっと。私は小林 夢奈と言います。」

「こばやし むな?変わった名前だ。あ、そうだ。もう寝っ転がっていなくても結構だよ。
 あとね、僕の名前は、、、ラトリア・スヴライカ。ラトリアと呼んでくれ。」

私は立ち上がり、その場に座った。ラトリアか、女の子みたいな名前だな。言わないでおこう。
あと私が思ったのは、、、小さい。ラトリアさんはものすごく小さかった。
見た目は120cmもないくらいだろうか。

「小さい。」

思わず口にしてしまった。やばい。これは、やってしまった。

「っ!お前。いや、君。恩人に小さいとは。いや君みたことないしやはりそうか。」
 
何がだろう。何かよからぬものと勘違いされてないだろうか。

「君。転生者とやらだね。伝説にいるんだよ。転生者がね。
 転生者はこちらの世界にくる時に五覚のいずれかをなくすんだ。」

「確かにみたことのない場所。やっぱりそうなのかな?」

「確証はないが多分そうだろう。あと小さいと言ったことは謝罪してもらおうか。」

ラトリアさんの顔をよくみたらムーっとした顔をしていた。ちょっと可愛いと
思ってしまったがまた声にしたら危ないと思い隠した。

「はい。小さいといってしまいごめんなさい。」

「まぁ。そのことは忘れてやる。でも次は許さないからな!」

「はい。気をつけます。」

あれ?そういえばやたら転生者に詳しいな。それに見た目的に、私より若そう。
私はこれでも女の子で身長は160はある。年齢はこれでも14だ。それに、上から目線がちょっとかわいげない。って言ってもこの子、男の子なんだけど。

「僕のことを考えているみたいだね。これでも僕はここの女王さ。」

「えーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」

まさかそうとは思わなかった。それになんで心が読めるのだろう。不思議なことだらけのこの世界。私これからどうなっちゃうの?
  
                                 2話に続く
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

いまさら謝罪など

あかね
ファンタジー
殿下。謝罪したところでもう遅いのです。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

二本のヤツデの求める物

あんど もあ
ファンタジー
夫の父の病が重篤と聞き、領地から王都の伯爵邸にやって来たナタリーと夫と娘のクリスティナ。クリスティナは屋敷の玄関の両脇に植えられた二本の大きなヤツデが気に入ったようだ。 新たな生活を始めようとするナタリーたちだが、次々と不幸が襲いかかり……。

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

義弟の婚約者が私の婚約者の番でした

五珠 izumi
ファンタジー
「ー…姉さん…ごめん…」 金の髪に碧瞳の美しい私の義弟が、一筋の涙を流しながら言った。 自分も辛いだろうに、この優しい義弟は、こんな時にも私を気遣ってくれているのだ。 視界の先には 私の婚約者と義弟の婚約者が見つめ合っている姿があった。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

処理中です...