【完結】可哀想なSubインキュバスが可愛いから独占溺愛しちゃう

ユネ

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おまけ2

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昨夜、絶頂の果てにSubspaceの深淵へと堕ちたユアは、今はウィラの腕の中で、この世の何よりも安らかな寝顔を晒している。
アジトの最奥、魔法で温度を一定に保たれた寝室には、二人の穏やかな呼吸音だけが溶け合っていた。
​ウィラは眠るユアの髪を、指先で一房ずつ丁寧に弄んでいた。
その銀色の髪は、昨夜の情事の熱を吸って、しっとりと指に絡みつく。
​(……ああ、本当に。なんて無防備で、脆くて、愛らしいのかしら)
​ウィラの胸の奥で、Domとしての本能――「独占欲」がじりじりと音を立てていた。
今のユアは、ウィラがいなければ呼吸の仕方さえ忘れてしまうのではないかと思えるほど、精神の根幹まで彼女に染まっている。それが愛おしくて、同時にたまらなく加虐心をそそった。
​ウィラは、ユアの首筋に残された、昨夜自分が刻んだ赤いマーキングを指でなぞった。
かつて彼を縛っていた不当な隷属の印は消えた。だが、その代わりにウィラが刻んだこの「愛の痕跡」は、どんな魔術を以てしても消えることはない。
​(できることなら、このまま彼を外の世界へは出さず、この寝室に閉じ込めてしまいたい)
​そんな暗い欲望が頭をよぎる。彼を美しい籠の中の鳥にして、自分だけがその歌声を聞き、自分だけがその羽を撫でる。
だが、それでは彼が本来持っている、あの「ウィラを救うために命を燃やした」輝きを失わせてしまうことも分かっていた。
​「……ん、……ぅ……」
​微かな吐息と共に、ユアの睫毛が震えた。
ゆっくりと開かれたその瞳は、まだ夢の余韻で微睡んでいる。しかし、視界の中にウィラの姿を捉えた瞬間、そこには花が開くような鮮やかな歓喜が宿った。
​「ウィラ……様……」
​寝起きの掠れた声が、ウィラの鼓膜を甘くくすぐる。
ユアは自分からウィラの腕に顔を寄せ、その温もりに甘えるように喉を鳴らした。その仕草は、完全に心を許したSubそのものだ。
​「おはよう、私の可愛いSub。……昨夜、あれほど可愛がってあげたのに、まだ甘え足りないのかしら?」
​ウィラがいじわるく囁くと、ユアは昨夜の激しい「上書き」の記憶を思い出したのか、耳の付け根まで真っ赤に染まった。
彼は昨夜、自分のトラウマを愛撫で塗り替えられたあの右手をそっと持ち上げ、ウィラの頬に添えた。
​「……だって、ウィラ様に触れていないと、不安になってしまうんです。……この手が、あなたの熱を覚えているうちに、もっと……確かめていたくて」
​ユアの瞳には、かつての怯えは微塵もなかった。
そこにあるのは、自分を愛してくれる唯一無二の支配者への、狂おしいほどの情愛と信頼。
ウィラはその掌を愛おしそうに受け止め、ペロリと一舐めした。
​「……ふふ、いいわよ。今日は予定を少し遅らせましょう。……あなたが私の愛を十分に飲み込んで、身体の芯まで私の色で満たされるまで、ここから出してあげないわ」
​ウィラは、再びユアをシーツの海へと押し倒した。
朝陽に照らされた寝室内で、二人の「本当の報酬」は、さらに深く、甘く、続いていく――。


ウィラの「朝の二回戦」とも呼べる執拗な愛撫からようやく解放され、ユアがふらつく足取りでリビングへ姿を現したのは、陽が完全に高く昇った頃だった。
​「おや、ユアくん。おはよう……と言うには、少し時間が過ぎすぎているかな?」
​キッチンで薬草の整理をしていたフィオが、ニヤニヤとした意地の悪い笑みを浮かべて振り返った。その視線は、隠しきれていないユアの耳元の噛み跡や、どこか蕩けたような彼の表情に注がれている。
​「ふ、フィオさん……。すみません、寝坊してしまって」
「別に謝らなくていいさ。ウィラ様のあの執着ぶりだ、君がベッドから這い出してこれただけでも奇跡みたいなものだしねぇ」
​フィオはそう言って、手際よく淹れたてのハーブティーをユアの前に置いた。
「ほら、これでも飲んでシャキッとしな。魔力を相当吸い上げられただろ? 栄養剤も混ぜておいたよ」
​「……ありがとうございます」
ユアが気恥ずかしそうにカップを手に取ったその時、反対側のソファで書類をめくっていたセティが、眼鏡の奥の瞳を険しくさせて口を開いた。
​「ユア。あなたは少し、ウィラ様を甘やかしすぎです」
「えっ……セティさん?」
「ウィラ様は今や魔界の変革を担うリーダーです。それなのに、あなたがあんなに無防備に誘惑するから、彼女は朝の会議を三つもキャンセルしたんですよ」
​セティの言葉に、ユアは顔から火が出るほど赤くなった。
「ゆ、誘惑なんて……! 僕はただ、ウィラ様に呼ばれて……」
「それが誘惑だと言っているんです。あなたが少しでも不安そうな顔をしたり、縋るような目で見つめたりすれば、彼女が放っておくはずがないでしょう」
​セティは溜息をつきながらも、その口角は微かに上がっていた。
「……まあ、あなたがそれだけ彼女の『拠り所』になっているということですがね。おかげで今のウィラ様は、以前のような危うい冷徹さが消え、非常に安定した統治を行えています。全てはあなたの功績ですよ、ユア」
​「……僕の、功績……」
ユアは、自分の右手をじっと見つめた。
昨夜、ウィラによって完全に「上書き」された右手。その掌には、まだ彼女の唇の感触が残っているような気がした。
かつては「ゴミ」と呼ばれ、誰の役にも立たないと思っていた自分が、今はこうして、最強のDomであるウィラを支え、仲間たちにも認められている。
​その実感が、ユアの心に誇りと、揺るぎない自信を与えていた。
​「あ、ユア。そこにいたのね」
​背後から聞き慣れた、愛しい声。
ウィラがいつの間にかリビングに現れ、当然のようにユアの背後からその肩に腕を回した。衆人環視の中での堂々たる独占欲の誇示に、フィオが「やれやれ」と肩をすくめる。
​「セティ、会議の件は後で埋め合わせをするわ。今は、私のSubが淹れてくれる紅茶を飲むのが先決よ」
「仰せのままに、我が儘な公女殿下」
​ウィラはセティの皮肉を気にする風もなく、ユアの項に鼻先を寄せ、深くその匂いを吸い込んだ。
「……ユア。みんなの前で、私の色に染まったあなたの姿を見せびらかせてあげたいけれど……やっぱり、それは私だけの秘密にしておきたいわ」
​ウィラの独占欲を含んだ囁きに、ユアは幸せな眩暈を感じながら、彼女の腕の中で静かに目を閉じた。

セティたちとの昼食を終えた後、ウィラはユアを連れて、新しく再建が進む「王都の市場」へと向かうことにした。
​「ユア。今日は仕事は抜きよ。新しい世界の風を、二人で感じに行きましょう」
​かつては「贖罪の市場」と呼ばれ、ユアが商品として並べられていたあの忌まわしい場所。
しかし、ウィラの法則書き換えによって、そこは今、自由な取引と笑顔が溢れる活気ある広場へと変貌を遂げていた。
​ウィラは、ユアの手を力強く、そして恋人同士のように指を絡めて繋いだ。
「……見て、ユア。あの場所で、私たちは出会ったのね」
「はい。……あの時の僕には、こんな未来、想像もできませんでした」
​ユアは、繋がれた右手の温もりを確かめる。
通り過ぎる魔族たちが、美しき統治者ウィラと、その隣で幸せそうに微笑むユアを見て、畏怖と憧れの混じった声を上げる。
「見て、あのSub……あんなに愛されているなんて」
「公女殿下の瞳、彼を見る時だけ本当に甘いわね……」
​ユアは誇らしかった。自分が「可哀想なSub」ではなく、「ウィラに最も愛されている存在」であることを、魔界中の誰にでも叫びたい気分だった。


再建の進む市場を歩き、かつて自分が売られていた場所が笑顔で満たされているのを見て、ユアの心は完全に浄化されていた。そんな彼を連れて、ウィラはある一軒の宝飾店へと入る。
​そこは魔界でも名高い細工師の店だったが、今はウィラの命により、新しい法則に基づいた「魔導具」を専門に扱っていた。
​「ウィラ様、ここは……?」
「ユア。あなたに、まだ渡せていなかったものがあるのよ」
​ウィラが店主に目配せすると、奥から一つの小さな、しかし重厚な木箱が運ばれてきた。蓋が開かれると、そこには柔らかな光を放つ、深い漆黒の革に黄金の装飾が施された――**『首輪(カラー)』**が鎮座していた。
​ユアはそれを見た瞬間、一瞬だけ身体を強張らせた。かつての、首を絞めつけ精神を削ったあの忌まわしい感束縛具の記憶が、一瞬だけ脳裏をよぎったからだ。
だが、ウィラはその震えを見逃さず、優しく彼の首筋に手を添えた。
​「怖がらなくていいわ。これはあなたを縛るための檻じゃない。……私とお前を、魂で繋ぐための導線よ」
​ウィラの手で持ち上げられたその首輪は、驚くほど軽く、そして温かかった。
内側には、最高級の魔糸でウィラの魔力特性を模した刺繍が施されており、触れるだけで彼女のあの「春の陽だまりのような魔力」が伝わってくる。
​「ユア。これを着けるかどうかは、あなたが決めていいの。……もし、これからも私のSubとして、私の所有物として、永遠に側にいたいと思ってくれるなら……」
​ウィラの言葉が終わる前に、ユアは力強く頷いた。その瞳には、恐怖など一欠片も残っていなかった。
​「……お願いします、ウィラ様。僕に、あなたの印をください。……僕は、他の誰でもない、あなただけのものです。それを、形にして持っていたいんです」
​ユアは自分から襟元を寛げ、細い喉を露わにして差し出した。
ウィラは満足げに目を細め、カチリ、と心地よい音を立ててその首輪をユアの首に嵌めた。
​その瞬間。
首輪を通じて、ウィラの圧倒的な慈愛の魔力がユアの全身へと流れ込んだ。
​「あ、っ……ぁ……」
​熱い。けれど、この上なく心地よい。
以前の首輪は「従わなければ苦痛を与えるもの」だったが、これは「繋がっている限り安らぎを与えるもの」だった。ユアの意識の隅々にまで、ウィラの『愛している』という想いが、言葉にならない旋律となって響き渡る。
​「よく似合っているわ、ユア。……これで、誰がどう見ても、あなたは私のものよ」
​ウィラは首輪の正面にあしらわれた黄金の紋章――ウィラの家紋を指先で愛おしそうになぞった。
ユアは鏡に映った自分の姿を見た。首に刻まれた黒と金の輪は、もはや屈辱の象徴ではない。それは、自分が世界で一番気高いDomに選ばれ、愛されているという、何よりの勲章(ご褒美)だった。
​「……嬉しいです。ウィラ様、ありがとうございます……。僕、もう、どこへ行っても怖くありません。これを着けている限り、あなたが守ってくれているって、肌で感じられるから」
​ユアは、誇らしげにその首輪を指でなぞり、ウィラに向かって最高の笑顔を見せた。
その光景を見ていた店主も、思わず目頭を押さえる。支配と服従が、これほどまでに美しい救済になるなど、新しい魔界の誰もがまだ知らなかったことだった。

​店を出たユアの足取りは、先ほどまでとは見違えるほど堂々としていた。
首に巻かれた漆黒の革。それが自分の肌をわずかに締めつけるたび、そこからウィラの温かな魔力が心臓へと直接流れ込んでくる。
​「……ユア、首元をずっと触っているわね。そんなに気に入ったかしら?」
​ウィラが隣で楽しげに目を細める。ユアは顔を赤くしながらも、首輪の正面にある黄金の紋章を愛おしそうに指先でなぞった。
​「はい。なんだか……守られているというか、繋がっている感じがして。これを着けて歩いていると、『僕はウィラ様の所有物なんだ』って、身体中に力が湧いてくるんです」
​その言葉通り、ユアの歩調には淀みがない。
かつて同じ街を歩いた時は、ただ床に視線を落とし、誰の目にも留まらないようにと怯えていた。しかし今は違う。彼は誇らしげに胸を張り、隣を歩く最愛のDomへと信頼の眼差しを向けている。
​市場の広場に差し掛かると、多くの人々が足を止めて二人を振り返った。
新しい法律により、Subを「モノ」として扱うことは禁じられたが、愛着の証として首輪を贈る文化は、より深い意味を持つものとして残りつつある。
​「見て、あのSubの子……。あんなに高貴な細工のカラー、初めて見たわ」
「紋章は……ベリアル公女殿下のものじゃない! なんて幸せそうな顔をしてるの……」
​周囲のささやき声が、ユアの耳に心地よく響く。
かつての「可哀想な奴」という同情の目は消え、今は「どれほど愛されているのか」という羨望の眼差しが彼を包んでいた。
​その時、一人のSubの少年が、恐る恐る二人に近づいてきた。かつてのユアのように、どこか怯えの残る瞳をした少年だ。彼は、ユアの首元に輝く誇らしげな首輪と、ウィラが彼の肩を優しく抱く姿をじっと見つめていた。
​「……あの、お兄さん。その首輪……痛くないの?」
​無垢な問いに、ユアは少年の目線に合わせて屈み込んだ。そして、自分の首輪を指差して、この上なく優しく微笑んだ。
​「痛くないよ。これはね、僕を縛るための鎖じゃなくて、僕が大好きな人と『ずっと一緒だよ』って約束した証なんだ。……君もいつか、こんな風に心を温めてくれる人に出会えるよ。この魔界は、もうそういう場所になったんだから」
​ユアの言葉に、少年の瞳に小さな希望の光が宿る。
それを見守っていたウィラは、ユアの頭を愛おしそうに撫でた。
​「ユア、あなたは本当に立派になったわね。……私のSubは、いつの間にこんなに強くなったのかしら」
​ウィラは少年に金貨を一枚握らせ、「美味しいものでも食べなさい」と告げると、再びユアの手を引いて歩き出した。
夕暮れが近づき、街の灯りが一つ、また一つと灯り始める。
​「さあ、お出かけの仕上げに……私たちが最初に出会った、あの広場の噴水まで行きましょうか」
​ユアの首元の黄金色が、夕陽を浴びてより一層、美しく輝いていた。


ウィラの家紋が刻まれた黒い革が、彼の白い喉元で誇らしげに光を反射している。それは隷属の鎖ではなく、世界で一番強い愛に守られているという「盾」そのものだった。
​広場の噴水に灯りが点り、二人の影が石畳の上に長く伸びる。
「さあ、帰りましょうか。セティがまた、夕食に遅れると小言を言うわよ」
「あはは、そうですね。……でも、もう少しだけ。このまま、手を繋いで歩いていたいんです」
​ユアは、繋いだ右手に力を込めた。
昨夜、ウィラの熱で上書きされた掌。もう、ドレイクの冷たい軍靴の感触は思い出せない。残っているのは、ウィラの肌の柔らかさと、指先から伝わってくる確かな鼓動だけ。
​二人はゆっくりと、自分たちの「家」へと向かって歩き出す。
すれ違う人々は、誰もが微笑ましく二人を見送った。そこにはかつての「Domによる一方的な搾取」の空気はなく、互いを必要とし、互いを尊ぶ、新しい世界の光が満ちていた。
​アジトの門が見えてきた頃、ユアはふと足を止め、自分の首輪を愛おしそうに指でなぞった。
「ウィラ様。この首輪、一生……いえ、生まれ変わっても外したくないです」
「ふふ、気が早いわね。……でも、安心なさい。この首輪の魔法は、私の命がある限り、いえ、魂が消え去るまで解けることはないわ」
​ウィラは、ユアを包み込むように抱きしめ、夕闇の中で誓うように口づけを交わした。空に日の終わりを告げる星が、夜空に一つ、静かに輝き始めた。

(番外編中編・完)
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