4 / 51
第4話 射殺
しおりを挟む
部下との主従関係が決まった日、それは悪の組織のボスとなってから、あまり時間が経過していないある日のことだった。
その日も、彼の元に人質が運ばれてきた。
人質は色気のあるお姉さんだった。
いいですねぇ。とボスは思いながらも慎重に周りを確認した。
全ての項目を確認した後、ボスは人質の方に向き直った。
人質のお姉さんは、不思議と落ち着いていて、今までの人質とはどこか違った雰囲気を醸し出していた。
これは、ボスがいじめられたいと思うにふさわしい価値であった。
これまで通りボスは、全ての事情を話し、お姉さんの身の安全を確保する旨を伝えた。
すると、お姉さんはしばらく考えた素振りを見せた後、ツカツカとボスに近づいてきた。
わぁ。とボスが驚いたのも束の間、お姉さんはボスの耳元でこう囁いた。
「それじゃあ、私がいじめてあげよっか?」
お姉さんは好き物であった。
今まで千載一遇のチャンスを物にして成り上がったボスが、このチャンスを逃すはずがない。
ボスは二つ返事でよろしくお願いしますと言い、
そこからお姉さんによる"責め"が始まった。
心技体、全てが合わさった責めのコンビネーションにボスは夢中であった。
お姉さんのテクニックによって、もはやボスの感覚は消え去り、魂だけになってしまったようだった。
そして、その魂をけたたましく揺さぶる、その責め。
2人は、その場で溶け合うような濃密な時間を過ごしていた。
しかし、それが全ての引き金だった。
ボスはあろうことかあまりにも夢中になりすぎ、ノックの音を聞き逃していた。
ボスを正気に引き戻したのは、グラスの割れた音だった。
その音が聞こえた瞬間、ボスはまず見ている人間がいることを悟った。
そして、次の瞬間には、「見た人間」をこの世から抹消しなければいけないと考えた。
視線を素早く「見た人間」の方へ向け、同時に手を拳銃の方に伸ばす。
しかし、ここでボスは拳銃に向かう手を止めてしまった。
そこにいたのは、部下の女の子。
彼が孤児だった子どもを組織に引き抜き、ボスを実の親のように慕ってくれる部下の女の子だった。
この子にこんな姿を、という感情もあったが、手を止めた理由は別のところにあった。
殺意と興奮に溢れた彼女の目だ。
全ての色が消え去り、こちらをじっと見つめている。
ボスは石のように固まってしまったが、同時にこの目に屈したいと思ってしまった。
部下はそのまま自身の拳銃を掴んだ。
それをゆっくりと対象に向け、放った。
ボスの上にどさりと倒れ込むお姉さん。
息はしていない。
言ってくれればよかったのに...。部下はつまらなそうに言った。
そして、部下はボスに近づき、足でお姉さんだった物を退け、ボスにこう言った。
「ボス。これからは私がご主人様になってあげますから。もう、こんな事をしちゃダメですよ?」
「はい!!!!!」
ボスは冷静に叫んだ。
ここから、ボスと部下の関係は始まった。
「ワンワーン」
ボスはバカにじゃれつく。
「まったくもー。」
そう言いながらも嬉しそうに、部下はボスを撫でる。
少女はボスの部屋にあったナンバープレートを必死で解いている。
部下が部屋に入ってきてから、ゆうに3時間は経過していた。
犬の真似をしながらもボスは部下が遊び疲れて眠るまでの算段を立てていた。
各々の時間は続き、ボスが勝利を確信したその時、窓の外に光が見えた。
まずい、ボスは思った。
奴らが来る。
いくら計算高いボスでも、制御しきれないような未知数がやってくる。
その日も、彼の元に人質が運ばれてきた。
人質は色気のあるお姉さんだった。
いいですねぇ。とボスは思いながらも慎重に周りを確認した。
全ての項目を確認した後、ボスは人質の方に向き直った。
人質のお姉さんは、不思議と落ち着いていて、今までの人質とはどこか違った雰囲気を醸し出していた。
これは、ボスがいじめられたいと思うにふさわしい価値であった。
これまで通りボスは、全ての事情を話し、お姉さんの身の安全を確保する旨を伝えた。
すると、お姉さんはしばらく考えた素振りを見せた後、ツカツカとボスに近づいてきた。
わぁ。とボスが驚いたのも束の間、お姉さんはボスの耳元でこう囁いた。
「それじゃあ、私がいじめてあげよっか?」
お姉さんは好き物であった。
今まで千載一遇のチャンスを物にして成り上がったボスが、このチャンスを逃すはずがない。
ボスは二つ返事でよろしくお願いしますと言い、
そこからお姉さんによる"責め"が始まった。
心技体、全てが合わさった責めのコンビネーションにボスは夢中であった。
お姉さんのテクニックによって、もはやボスの感覚は消え去り、魂だけになってしまったようだった。
そして、その魂をけたたましく揺さぶる、その責め。
2人は、その場で溶け合うような濃密な時間を過ごしていた。
しかし、それが全ての引き金だった。
ボスはあろうことかあまりにも夢中になりすぎ、ノックの音を聞き逃していた。
ボスを正気に引き戻したのは、グラスの割れた音だった。
その音が聞こえた瞬間、ボスはまず見ている人間がいることを悟った。
そして、次の瞬間には、「見た人間」をこの世から抹消しなければいけないと考えた。
視線を素早く「見た人間」の方へ向け、同時に手を拳銃の方に伸ばす。
しかし、ここでボスは拳銃に向かう手を止めてしまった。
そこにいたのは、部下の女の子。
彼が孤児だった子どもを組織に引き抜き、ボスを実の親のように慕ってくれる部下の女の子だった。
この子にこんな姿を、という感情もあったが、手を止めた理由は別のところにあった。
殺意と興奮に溢れた彼女の目だ。
全ての色が消え去り、こちらをじっと見つめている。
ボスは石のように固まってしまったが、同時にこの目に屈したいと思ってしまった。
部下はそのまま自身の拳銃を掴んだ。
それをゆっくりと対象に向け、放った。
ボスの上にどさりと倒れ込むお姉さん。
息はしていない。
言ってくれればよかったのに...。部下はつまらなそうに言った。
そして、部下はボスに近づき、足でお姉さんだった物を退け、ボスにこう言った。
「ボス。これからは私がご主人様になってあげますから。もう、こんな事をしちゃダメですよ?」
「はい!!!!!」
ボスは冷静に叫んだ。
ここから、ボスと部下の関係は始まった。
「ワンワーン」
ボスはバカにじゃれつく。
「まったくもー。」
そう言いながらも嬉しそうに、部下はボスを撫でる。
少女はボスの部屋にあったナンバープレートを必死で解いている。
部下が部屋に入ってきてから、ゆうに3時間は経過していた。
犬の真似をしながらもボスは部下が遊び疲れて眠るまでの算段を立てていた。
各々の時間は続き、ボスが勝利を確信したその時、窓の外に光が見えた。
まずい、ボスは思った。
奴らが来る。
いくら計算高いボスでも、制御しきれないような未知数がやってくる。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺が宝くじで10億円当選してから、幼馴染の様子がおかしい
沢尻夏芽
恋愛
自他共に認める陰キャ・真城健康(まき・けんこう)は、高校入学前に宝くじで10億円を当てた。
それを知る、陽キャ幼馴染の白駒綾菜(しらこま・あやな)はどうも最近……。
『様子がおかしい』
※誤字脱字、設定上のミス等があれば、ぜひ教えてください。
現時点で1話に繋がる話は全て書き切っています。
他サイトでも掲載中。
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる