ラヂオ

雲黒斎草菜

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2)剣道部の憂鬱

  
  
「剣豪くん。そのオデコどうしたの?」
 教室に入り自分の席に着くなり、隣からマコトが尋ねてきた。

「家でな………ぶつけた」
「夕方会った時は怪我してなかったよ」
「あぁ。夜な。ちょっと」
「大丈夫?」
 しつこく迫るマコトから逃げ腰になる。額を隠しつつ、
「マコト。心配してくれてありがとう。でもオレはオマエのほうが心配なんだ。昨日クルマにひかれそうになったって話じゃないか」

「そうなのよ。吃驚しちゃったわ。わたしちょうどその瞬間を目撃したんだから………」
 横から口を出してきたのはクラス委員長の浅間絵里(あさま・えり)だ。ストレートの長い黒髪を肩から背に流して、甘い香りを振り撒く女だが、オレ的にはシャンプーが大変だろうな、ぐらいにしか感じられない。しゃきしゃきとして前に出たがる女子はタイプじゃない。

 でもコイツは日頃からマコトのことが気になるようで、何か起きると必ずそばにいて何かと口を出してくる。

「こっそり陰で見守ってないで、堂々と横についてやればいいじゃないか」
 浅間は黒い目に力を込めて、
「あのさ。陰で見守るって……そういう言い方やめてくれない。わたしは委員長としてマコトくんを見守ってるの。この子には凶相が出ているでしょ。このクラスで何か不幸が起きるなんて嫌なわけ。だから監視する必要があるの。お解り?」
 浅間は言いたい放題でそこから離れ、女子の集団が作る輪の中に、まるで歯車が噛み合うように溶け込んだ。異姓だけでなく同性からも慕われるのは、委員長としての素質があるのだろうが、その動きはとても自然な振る舞いだった。

 それにしたって、クラス委員長がそこまで責務を負う必要は無いのだが、今の異様なまでの興奮は何を意味するんだろ。ワタシはいつもマコトの近くにいる、とはっきり公言したような会話だったよな。

 いいんじゃね………。
 と、一つ息を落とす。 
 何でもそつなくこなす浅間なら、こんなマコトを預けても安心かもしれない。

「マコト。いまの甘酸っぱい会話はどう思うよ?」
「んー? 何が?」

 だめだこりゃ。恋愛音痴の先陣を切るヤツには通じない。マコトはノートを出して、分けのわからない記号を書き綴っていた。

「それ何の模様さ。魔法か?」
「コンピュータで受信装置を制御するための回路図」
「その文字は?」
「フェーズシフトしてからフーリエ変換を通して、元の音声に戻すアルゴリズムをコーディングするための言語だよ」
「オマエさ。そこらに落ちてる難しそうな言葉を適当に拾ってない?」

「そう?」
「もう少し簡単に言ってくれ」

 マコトは首をかしげてから、
「宇宙からやってくる電波には、強い重力に歪められたり、なんども勝手に位相変換されて雑音になったりするのがあるのさ。それを元に戻したら、異星人からのデータ化されたメッセージを発見するかもしれないだろ?」

「それで簡単に言ったワケ?」
「うん。ミコトでも理解できるぐらいにね」
「そうか。じゃあオレはミコト以下っていうことか…………このやろう!」
 マコトの首っ玉に食らいついてやった。

「あはは。剣豪くん頭はやめて。科学者の命なんだよー」

 パッと飛び退く。
「やっぱ。そっちの道へ行くんか、オマエ?」
「僕には神社の宮司なんて務まらないよ。研究室に籠って宇宙を眺めたり機械をいじったりするほうが性に合ってる。城之崎先生も薦めてくださっているし……」

「さびしくなるな…………」

「何言ってんだよ。いなくなるわけじゃないよ」
「そりゃそうだけど…………」

 オレの脳裏を悲しげに暗く沈んだ幼女の顔が過る。
「ミコトが寂しがるだろうな」
「だから剣豪くんにお願いしているんだろう?」
「でも限界があるぜ」
「うちに養子に来るんだって?」

「はぁ?」
 何の話だ?

「お母さんが喜んでたよ。剣豪くんが七海神社の跡取りを約束してくれたって」

「オマエんちのおばさん、だいぶズレてるよな。ミコトの世話ならいつでも引き受けるって言ったんだ」

「ウチのお母さんはすぐフェーズシフトするから、そんな言い方したらずいぶん違う方向へ行くよ」
 なるほど。フェーズシフトとはそういう意味なのか。コイツと会話してっと勉強になるよな。

 頭の片隅に七海神社へという道があることに気付いた。
 自分の将来がどうなって行くのか分からない、そんな漠然とした恐怖が幾分和らいだ気がする。
「そうなるとオレの母(かあ)さんは……………」
 と小声で漏らして、ほくそ笑んだ。何の心配をしてんだ、オレは……と。

 オレの父親は、オレを授かった母さんを残して事故で死んだらしい。そのせいか人一倍気が強い。なのでうかつなことを言うとひっぱたかれるのがオチだ………。

「ふはははは」
 思わず笑いが込み上げてきた。
「ミコトはまだ五才になったばかりだ」
「そうだよ。何言ってんの剣豪くん? 婿養子の話なんかしてないよ」
 キョトンとしたマコトの顔は、教室に入って来た担任の気配で素に戻り、オレは一礼が終わると同時に、昨夜の出来事に思案を巡らせた。そう授業よりもオデコに貼り付いた絆創膏のほうが重要なのさ。

 あのオンナ気になる。いろいろとな。
 またズキズキしだした傷に手を当てた。

 アイツから喰らった面(めん)は、敵ながら胸のすく見事な打ち込みだった。あの瞬間、自分の未熟さに泣きたくなったよ。上には上がいるもんだな………カリン。



 さて………。
 オレにとっては放課後までの時間つぶしでしかない授業の内容はそれほど頭に残らず。六限が終わりを告げ、教師が立ち去る時が、オレの目覚めとなる。
 大あくびを一発かまし、ギシギシいう背中を伸ばしていると、横でマコトが片付けを始めた。
「じゃあ、剣豪くんお先に。今夜遅れないでね」
 帰宅部のマコトは鞄を肩に担いで、満面の笑顔を振りまいていた。

「ああ。カリンの歓迎会だよな。クラブ終わったら寄るよ」
「剣道部のみんなも面倒見るからね。大勢のほうがカリンちゃんも楽しいはずだよ」

「大丈夫か? クラブの連中を合わせると十五名にもなるぜ」
「何言ってんの。僕んちは神社だよ。大広間には百人ぐらい入れるんだし、大勢いの料理を捌けるだけの台所もある。それにカリンちゃんも手伝うって言ってるよ」

「自分の歓迎会に自ら手を出すのか。はは。アイツならそれぐらいのことをやらせても平気だろうな。わかった。それじゃ伺うよ」

 マコトは校門へ、オレは体育館へと別れた。


 部室ではなく体育館へ行くのには理由がある。
 県大会二連覇と言う快挙を成し得たハズなのに、女子のほうがいまいちの成績なため、未だに男子のオマケ扱いで、正式に女子剣道部は認められていない。そのため女子には部室が無い。

 だからといって一緒ってのはまずいし、外で着替えさせるわけにもいかない。そこで男子剣道部の部室が女子更衣室みたいな存在になっていて──それなのに男子部員から文句も出ずに体育館の隅で着替えるワケは、女子の美的レベルが他のクラブと比べて高ランクが揃っているからで、綾羽恭子(あやは・きょうこ)は男子レベルの腕を持っていながら、テレビのアイドル級の整った面立ちをした女子だ。他の四人もAランクを維持した女子なのは、すべて超イケメンであり、かつ常に冷然と振る舞う副将の中村くんのおかげだな。


 部室から着替え出た女子が勢ぞろいしたのを確認してドアに鍵をかける。おかしな話だが仕方が無い。剣道部は七海神社の境内へ赴いて稽古するからだ。 
 その理由は、北山高校からほど近いところに神社があるのと、剣道は大自然と一体になった稽古を行なうべきだと顧問の先生が常に唱えているからだろうが、手狭な体育館では伸び伸びできないのが本音さ。

 でもさ。昔から剣道と神社の相性がいいのは、ドラマや小説を思う浮かべてもらえれば納得いくだろう。あと、海岸も走ってみたいのだが、電車に揺られて行くのでは興ざめもいいところで、とりあえず七海神社で我慢している。

 神社での基礎稽古は『オカズ』というプロセスを経て本稽古に入る。これは境内の下を横切っている県道から二百段の石段を全力疾走で往復。間髪入れず、今度はウサギ跳びで最上段まで行き、裏手の砂利道を下り、また県道へ出て、石段の麓まで走って戻る。これを四回繰り返してから本稽古。素振り、打ち合いとなるのが日課さ。終わった頃にちょうど陽が沈む。

 部員たちが二回目のオカズに差し掛かり、西の空に陽がほんの少し寄り始めた頃。部員が走って来るのとは逆方向の県道から、大きな歌声と一緒になって例のバカ女が現れた。

 紅白に色分けされた派手な衣装をバタバタさせて腕を振るカリンと、幼稚園の制服を着たままのミコトだ。

「おおきな栗の木の下でぇぇぇ……………はい」
「おおうきな、きりのキリストでぇーー」

 神社っ家(ち)の子供が他宗教の歌を唄っているが、こんなのは問題にならない。なにしろこの神社ではクリスマス会をするぐらいだからな。しかもマコトのお父さんがサンタの役をやろうとして、さすがにおばさんが飛びついたそうだ。もし止めなきゃ、年の瀬の少し前、宮司の衣冠で、白ヒゲを生やして大きな袋を担いだ怪しげな男がうろついていたのは確実だった。

「あーなたとわたしぃぃぃ…………はい」
「あーたたとーわなーしー」

 こっちもずいぶん怪しげな歌になってきた。
 ………罠師って何だろうね。詐欺屋の歌だろか。

「わーなーし。じゃないわよ。わーたーしー、よ」
「あーー。ミコト、わたがしたべたーい」
「あー、綿菓子かー。いいよね。あたしも食べたい。この神社ってさ。夜店出んの?」
「よみし?」
「ヨミセよ、夜店。たくさんの食べ物屋さんがずらっと並ぶのよ」

「その恰好でタコヤキでも焼いてみるか?」
「あ、ケンゴちゃん」
「けんご!」
 石段の縁で突っ立っていたオレにようやく気付いた二人は、買い物袋をぶら下げたまま、しばし停止。

 コイツ、巫女衣装のまま買い物して来たのか?

 普通ならあり得ないことだが、マコトのお父さんなら営業活動の一貫として許す──いや命じたのかもしれない。

「こんなとこで何してんの?」とカリン。
 知っていてワザと訊いてきたと思わざるを得ない。でなければ相当な間抜けだ。

「この恰好を見ろ。剣道に決まってんだろう」
「そんなぶっさいくな防具付けて、大げさだねぇ」
「ばかやろ。剣道と言うモノのは、こういうもんだ」
「実戦ではそんな大きな物は付けないよ。動きが悪くなるもの」

 ……っ!
 実戦経験者だ言いたいのか?

「オレよりちょっとランクが上だと思って……ウソっパチ並べるな」
「ちょっとどころじゃないけどね………ま、いいか。でさ何してんの? けんご?」

 堂々巡りかよ……………。

「オレは部員の監視だ。それからオレの名は剣豪だ」
「ぶひんのかんじ?」
 ミコトちゃん。おかしな具合になるから黙っててくれる。

「でさ。"部品の漢字"ってなに?」首をかしげるカリン。
「オマエも乗っかるな。ややこしいだろ」

 オレは遠くを顎で示して、
「ほら。真面目なヤツもいれば、スキがあればサボろうとする奴が出てくんだよ」

 ちょっと深呼吸をして怒鳴りあげる。、

「こらー! 山本! 岩井! ショートカットのコースへ入るな。ちゃんと石段を駆け上がるんだ!!」

 七海神社のある山は深山の入り口でも何でもない、ただの丘と言ってもいい程度だから、いろいろな道が出来ちまって、当然そこには近道になるルートも存在する。チャッカリそういう道を利用する奴がいるから、こうして石段の麓で監視するのがオレか中村くんの役目なのだ。

「なーーんだ。ガラクタ部員の監視役かぁ」
「がたらく………ぶひん?」
 何だかミコトは楽しそうだ。小さいくせに背筋を伸ばして、
「ねぇねぇ。ケンゴちゃん。きょうはカリンちゃんのおたんじょうびかいなのれす。みなちゃまもおよびしておそろいでいらしてくらさい」
 短いツインテの頭を丁寧に下げた。

「お誕生日? あぁ。カリンの歓迎会な。わかってるよ、ミコト。必ず行くからな」
 洗いたてのようなサラサラヘアーを撫でてやると、
「そいからね。ミコトのだいすきなカレーらいすもあるのよ。ケンゴちゃん」
「そーか。マコトんちのカレーは美味いからな。楽しみだよ」

 ようやくフラフラになった山本が、カリンの姿を眩しそうに見ながらオレの前を通過。
「主将、どしたんすか? おでこの絆創膏。痴話喧嘩っすか?」
 くだらんことを告げて石段を上がろうとするので、オレは急いで手で隠し、
「バカやろ! 蜂に刺されたんだ!」
 咄嗟に身繕う自分が情けなくて、口調を緩めて言ってやる。
「それよりよろこべ山本。今日はオカズを二つ減らす。全員に通達だ。午後六時半、境内に再集合。カリンの歓迎会に切り替える、とな」

「うぉぉぉーーいっす!!」
 バカは一段目に掛けた足を降ろして飛び上がった。
 死にかけの魚みたいな目が急激に輝き、それだけの余力があるなら、ショートカットなどするなと言いたくなる勢いで、石段を駆け上がっていった。

 ほどなくして鎮守の森に響き渡る大声。
「みんなよろこべー。オカズを二個減らすって主将が言ってっぞぉ。それから巫女さんと一緒に誕生会があるから六時半集合だそうだ」

「ミコトと同レベルの奴がここにもいたのか………」
 重くなる額を指で支えたのはオレもカリンも一緒だった。

「あ、もしかして……」

 カリンは買い物袋を地面に下してガサゴソと物色し始め、
「あーーやっぱり……。ニンジン買い忘れてる」
 手を止めて困惑した顔をオレに見せた。

「なんだよ………?」

「お願い。買って来てよ。駅前のスーパーで十二本まとめて売ってんの。今日は大安売りだからって、奥さんに言われてたのに忘れてきちゃった」

「な……何でオレが………」

「あたしはこれから奥さんと調理しなきゃいけないし。マコトさんはどっか消えちゃったし。残りはあんたしかいないでしょ」

「簡単に言うな。なんで剣道部の主将が買い出しに行かなきゃならんのだ」
「あんたカレー食べたいでしょ?」

「そ、そりゃ。マコトのオバサンが作る料理は絶品だからな。うちの母さんは料理ヘタだし………」

「カレーにニンジンが無きゃカレーとは言わないわ」
「ミコト。にんじんすきなの」
 この子にそう言われれば、買に行ってもいいんだけど──。

「あたしのシモベが口答えするつもり?」
「うるさい。シモベなんかになったつもりはない!」
「あー。そういうこと言うんだ。剣の道を志す男子が情けない」
「なシャケない」

 カリンはオレの額に貼り付くばってん印をジロジロ見つめ、
「なんなら、また今晩相手してあげようか」
「ケンゴちゃんはカリンちゃんに "あいされてる" のでしゅか?」
「あのさ、ミコト。"て" が抜けてるよ。されている、だ」
「あいさテれてる?」
「…………わかった、行ってやる」
 誤解を含んだ言葉が散乱しすぎていて、それが部員たちに聞こえたら面倒だ。

「サン、きゅーー」


「……………………」
 カリンに会釈をして、中村くんが前を取り過ぎようとしたので、
「わりぃが、オレちょっと野暮用が出来た。監視役を頼まれてくれないかな?」
 素足のまま足踏みをする中村くん。コイツはストイックなまでも剣道を極めようとしている真面目なヤツなので、道着姿の時は必ず裸足なのだ。

 クールな中村くんは、オレとカリンを交互に見ながら、気さくにうなずくと、
「田んぼの道のほうが早く駅前に出る」
 歩き出そうとしたオレにそう告げた。

「オレたちの会話、聞こえたのかな?」
 コイツもなんだか恐ろしい男だ。


 田んぼの道と言うのは農道ではなく、広めのあぜ道なのだが、回り込んだ県道を利用するよりも、ひたすら駅へと直線のコースを進めるので、かなりの近道になる。ただし周りに障害物が無いので、晒し者になるのは確実だ。ようするにランニングをしている部員たちから丸見えになるのさ。やっぱまずいだろ。オレがあぜ道をまっすぐ行くとなると、誰もが駅へ行くのだと勘づく。戻って来た時に理由を聞かれるのが鬱陶しい。

「時間があるから。県道を行くワ」
 と、頑強そうな肩をした中村くんへオレはそう告げ、カリンは石段の横でしゃがむとミコトに背中を明け渡した。

「ミコトちゃんおんぶしてあげよう。ほら乗って」
「わぁー。らくちんなのれす。ありがとう。かいだんキライなの」

 それは嬉々としてカリンの背に抱きつく幼女の姿に目を細めていた時のことだった。音のような声みたいな、不思議な波動が耳に届いた。

(……面妖な気配が集結しとる。気をつけて行くんじゃぞ)

 オレの前ではカリンが立ち上がり、その背中でミコトがはしゃいでいる。この子の言葉にしては恐ろしく大人めいていた。いや老人といってもいい。
 中村くんは竹刀を腰に当てて、駆けてくる部員たちのほうへ体を旋回させていた………。

 つまり、気のせい………だろ?
 だよな……………。


 愛想笑いにも似た歪んだ笑みを返しながら身震いする。
 まさか草葉の陰ってヤツか?

 急激に背筋が寒々とし、小走りで行くことにした。

「何か怖ぇ。神社って幽霊が出るんだっけ? それってお寺だよな」
 よく意味が解らないが………。

 走ると汗ばむ陽気だというのに、妙な寒風が背筋を吹き抜け、まだ少しヒリヒリする額の絆創膏を無理やり剥がす。こんなもの貼っているから、不気味な目に遭うのだ。と意味の無い理由を付けて……………。
  
  
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