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第三巻・ワンダーランド オオサカ
さ迷う小ネコちゃん
「もう。源ちゃんが捕まえてくれたら、それで終わりだったのに……」
犬の姿でありながら、色っぽく口元を尖らせるNAOMIさんの声が響く。
そう。北野源次郎博士がスケベ心を剥き出しにして、彷徨っていたメルデュウスを焼肉店に連れ込んでくれたおかげで、あと少しで掴まえることができたのだが、たった今、逃げられたのである。被害は生ユッケを2皿ほどなので大したことは無いのだが――。
ついでの情報だが、北野博士もそのまま遁走したのだ。ま、こっちは適当に帰って来るから放っておけばいい。
というところから再開するのであーる。
「せやけど。博士のあの調子やったら捕まえたところで、この家まで連れて帰るとは限らへんで……途中で変なとこへ寄るかもしれへん」
「寄る?」
「変なとこ?」
NAOMIさんとクララの視線が一斉に我々電磁生命体に注がれた。
「あ、いやクララどのには、なかなか理解の難しい、また露骨に表現できない微妙なニュアンスがあって……」
「何を申しておる。ラブホだろ?」
「うっわぁ~。言う? 言っちゃうの。うお~い、ボーイズアンドガールズ。ここからは耳を塞いで、いや目をつむるのだ」
「ワタシもよくカミタニさんに連れられて行くぞ」
「どっひゃ――。大胆な告白どもありがと。クララどの」
「く……クララはん」
「あなた…………」
ギアは絶句。NAOMIさんも口を開けたまま目を点に。
「何をそんなに慌てる必要があるのだ?」
「い、いや。さすが宇宙人だと思ってな」
「どう言う意味だ?」
「あんな。日本人は意外と奥ゆかしいんでっせ。いきなりカミタニはんとラブホによく行くって……普通は言えまへんで、恥ずかしゅうて」
「そうかな? ラブラドールホールはそれほど恥ずかしいところではなかったぞ」
「ラブラドール?」
「ホール?」
「ああ。カミタニさんはイヌ好きなのだ。略してラブホだろ?」
「アホ――。変な省略しなはんな!」
「それはワンワン喫茶って言うのよ!」
「だいたい何でホールやねん。ややこしいな、いやほんま」
「可愛らしいぞ。ふかふかの毛並みを撫でながらお茶をするのだ。子犬なのに意外と賢いな、あの種は」
「…………………………」
がっかりした人には気の毒だが、話を戻すぞー。
「それにしても、なぜ焼肉店を周遊するのであろうな?」
「よね~。肉食なのはわかるけど……とにかくスキャンを再開するわ」
「せやけど、なんでホールなんや」
「お前、まだ引き摺っておるのか」
「あっ。いたー!」
量子コンピュータで処理された顔認証システムは、大阪中の監視カメラの映像から目的の人物を数秒で探し当てるのである。
時刻はもう真夜中。人通りから離れると横たわる大蛇みたいに、閑散とした商店街が伸びている。そこを歩くミニスカ少女。とても危険な香りがする。
あードキドキする。
(心臓など無い我輩であるが、念のため緊張感を表現しておるのだ)こんな夜中に女子の独り歩きであるぞ。ドキドキするだろ?
特に繁華街からほんの少し離れたところだ。いろいろなヤカラが徘徊していおると言う話ではないか。知らんけどな。
ふむ……。
こういう時に使う言葉なのか。
無責任な発言の最後に一つ逃げ道を加えておくのか。
なるほど。何か言われた時に『だから知らないと言っただろ』とな。
恐るべし関西。知らんけどな。
「あ。なに?」
カメラの映像が突然途絶えた。別の画面に切り換えるが、そこも同じ。瞬時に暗闇に落ちた。
「どないしたん? 故障でっか?」
「データは送られてくるんだけど、何も映ってないわ」
次のカメラに切り換えたときに原因がはっきりした。
アップになったメルデュウスの整った顔。そしてきらりと一閃が横に走り、すぐに暗闇となった。
「いま。メルデュウスがカメラに迫って何かを振り回したのではないか?」
疑問をもたげる我輩にクララは平然と言う。
「うむ。ソニックカッターだな」
「カメラで監視されていることを知ったんや。ほんで道頓堀中の監視カメラを潰して回っとるんちゃうか?」
「一振りでカメラを破壊するって……何でそんな危険なものを持ち歩くワケ?」とはNAOMIさん。
「危険? おいおい。ソニックカッターだぞ。キャザーンでは常備品だ」
「ここは世界でも飛びぬけて治安がいい日本なのよ。武器なんて必要ないわ」
「ソニックカッターは武器ではない。我々の星では文房具だ」
平然と受けるクララだが、今はそのようなことを論じ合うときではない。
「まずいぞ、あのクルマ。ナンパする気であるぞ」
「え? どこ?」
「いま商店街の角を曲がったメルデュウスを黒塗りのクルマが徐行して後を付けて行ったのだ」
短い時間ではあったが、確かに我輩は目撃した。
すぐに交差点から道路を見下ろす位置に取りつけられたカメラの映像に切り替わった。
後ろからメルデュウスをからかうように徐行し、クルマの窓に腰掛け半身を乗り出した族っぽい若者が執拗に声を掛けるのが映っていた。だが彼女は完全無視。
こっちのソファーで大人しく座って、愛くるしい瞳をキョロキョロさせているラビラスは、オウム返しぐらいが関の山であるが、北野博士が言葉を話すと伝えてきたところをみると、あの若者の言葉にはあえて無視を貫いているのだろう。
その態度にイラついた連中は、次の交差点に取りつけられたカメラの手前でメルデュウスを追い越し、堂々とクルマのボディで進行方向を遮った。
降りてきた若者の一人が、馬鹿っぽい面(つら)に不気味な笑みを滲ませて、彼女を捕まえようと両手を広げる光景。それが北野家の48インチの画面にアップになった。まるでドラマのようだが、これはリアルタイム警察24時である。
伸ばされた若者の手を風のようにすり抜けると、メルデュウスは片手でボンネットの中央を突き、瞬間的にクルマの反対側へ飛んだ。
「まるでネコやがな」
「だからネコだと言うとろうが」
「…………」
映像内とこちらとの温度差がいささか大きいが、気にせず行こう。
寸刻ほど呆気にとられた連中だったが、即座に車に飛び乗ると急発進。メルデュウスの後を追った。
スマートな足を高速にクロスさせて走り出す様はまるでサバンナを駆け抜けるガゼルか、短距離女子アスリートだ。しかしクルマの速度はそれをも上回るのは当然で、逃げる彼女を弄ぶようにしつこく追いかけた。
「まずいぞ」とクララ。
そう、とてもマズイのである。
メルデュウスが被るキャップ帽の奥で彼女の切れ長の目が吊り上っていた。あれはあきらかに怒りの表情だった。
次の一瞬。
鋭く細い閃光が2回投じられ、映像が煌めいた。
輝線で十文字が切られたのだ。しかも瞬きもできない一瞬でメルデュウスは横断歩道を飛び越え、狭い路地からブロック塀を足蹴にして、あっという間に民家の屋根に飛び移り向こう側へと消えた。
数秒の惨劇。
道路のど真ん中に火花を散らして停止したのはクルマのスクラップ。
「な……何よあれ。ただの超音波カッターじゃないわね!」
NAOMIさんが叫んだのも無理はない。テレビに映ったクルマは十字に切断されていた。
食パンを鋭い刃物で十文字に切り離したように、乗用車が四分割にされ、乗っていた数人の若者がアスファルトの上で尻餅を突き、ポカンと信号機を仰いでいた。運転手は切断されたハンドルの輪っかだけを握り、バカの象徴のような顔をしてな。
「よかったな。怪我が無くて」
「クララはん。そうゆう問題やないで。あれってソニックカッターとちゃいまっせ。ラ●トセーバーでんがな」
「地球ではそう呼ぶらしいな。でもこのあいだ安かったので予備にと買ってみたら……ぜんぜん役に立たなかった。やっぱ安物はダメだな」
「安物とかの問題ちゃうワ」
「ぜんぜん切れなかったんだぞ。まったく地球製にはがっかりだ」
「アホちゃうか。そりゃオモチャや」
「だが、銀河帝国軍の機動歩兵軍をめった切りしておったぞ?」
「アッホー。そっちは映画やがな」
「そうなのか? 星間連邦軍とよく似た感じだったがな」
頭の中が宇宙人のままなのだ。ということは……。
我輩は呼吸器も無いが息を詰めて訊く。
「もしかしてメルデュウスが持ち歩いておるのは?」
「ああ。キャザーンの常備品で本物だ。ソニックシェーバーとでも呼んでくれ。ただの超音波剃刀(かみそり)の大型版だ」
「おまはん、さっきは文房具ちゅうてましたデ?」
「そのとおり、文房具だが?」
「ぶ、文房具……って。何を切るんでっか?」
「何を問題にしておるのかよく解らんが、いろいろあるだろ。格納庫の隔壁を切ったりとか、敵船のエンジンナセルを切り落としたり……、あと城壁に穴を空けたりする時にも使うな」
「そ……それって文房具でっか?」
「そうだろ?」
NAOMIさんはぷるぷると首を振って言う。
「地球ではそういうのを文具とは言わないわ。武器……いや。兵器って言うのよ」
「そうか。で? ワタシにどうしろと?」
「…………………………」
クララ以外、全員が言葉を失う。そう。どうしたらいいのであろう。頭の中が真っ白けになったのだ。
最初に息を吹き返したのはギアで。
「と……とにかくや。行先の予想を立てまひょうや。でないとホンマに自衛隊が召集されまっせ」
「だな。あんなのを持ち出されたら警察では手に負えんからな」
だから非常識な宇宙人をのさばらせていたらダメだと忠告したんだ。
自分も電磁生命体だということをすっかり忘れておるがな。
で――結局。見失った。
NAOMIさんが、大阪市内のネットワークに接続されている全監視カメラ、警察の特殊ネットワークに接続された交差点カメラまで含めたすべての映像を数ミリセックの速度で顔認証するものの、いまだに見つかっていない。
少々焦り気味の空気が濃厚となりつつある捜索本部であった。
懲りずに続くぞ……。
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