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【第三章】追 跡
天下無敵のヴォルティ・ザガ
しおりを挟む白煙の中に飛び込んで、玲子と協力して優衣と茜をひっぱり出すが、二人とも力が抜けていて、くたりとフロアーに広がるだけだった。
「おい、アカネ!」
茜の姿に目を背けそうになる。爆発をもろに腹で受けたのだ。真っ黒に焦げつき、衣服がまだくすぶっていた。
「ねえ! 二人とも返事して!」
玲子は青い顔を俺に向け、
「どうしよ、裕輔。二人とも死んじゃった」
「いや。死んだという言葉は不適切だけど……」
確かにどちらもピクリとも動かない。
「ふははは、いくら管理者製のアンドロイドを鍛えたからと言って、しょせん爆薬には勝てねえのさ」
蔑(さげす)んだ笑みを浮かべ、うるさげに白煙を払いながら出てきたザリオン人を玲子は尖った視線で突き刺した。
「正々堂々と相手をしていた二人にそんなものを使って……卑怯じゃないの!」
「は──っ! オマエはその500兆の敵を前にしてでもその言葉を吐くつもりか? 潔(いさぎよ)くないってな! いいかオンナ。戦場では正々堂々もへったくれもない。生きて帰った者が勝ちなんだ」
「こ、の、ザリガニ野郎……」
猛烈に込み上げた怒気は玲子の沸点をはるかに突き抜けてしまったことは、その眼を見りゃ分かる。
「やっべぇぇ」
俺は思い切り怯んだね。この目だ。この燃える瞳さ。
「何だその眼は……。もう勝負は決まったようなもんだろ。まだ戦う気か?」
「その腐った根性、あたしが叩きのめしてやる……」
玲子の奥歯がぎりっと鳴るのを聞いた。
「うおっ、なんだ?」
黒髪が自然とほどけ、風も無いのにそれが静かに広がり出した。
はっきりと肌で感じる熱気。ガラスにも似た透き通った気迫が玲子の全身から噴き出している。
「ちょ、ちょっと下がっていたほうがいいかもしれない」
玲子から感じる火の玉のようにたぎってくる気配がただ事ではない。不可視でかつ未知のパワーが黒髪を持ち上げ、ユラユラと揺らすのが、はっきり見えた。
これが俺の言う本気のオーラさ。こいつがマジになったときに放出する得たいの知れないものだ。
『分析不能のフェーズを伴った電磁波を検知しています。これまでで最高値です。待避することを推奨します』
天井からこっそりと伝えてくるシロタマの報告を聞いて、ぞくぞくと背中が波打った。
俺にも感じる。これまでのレベルとはだいぶ違う。天井の隅っこへシロタマも逃げ込むほどの念波を検知したんだ。できれば俺だってこの場から逃げ出したいところだけど、ザグルが掴んでいて放さない。
「ちょっ。ザグル、放してくれ。逃げられなくなる」
「何から逃げるつもりなんだ。それよりこのモヤモヤした流体ガラスみたいな空気は何だ!」
怯えて後退りする俺の気配を感じたのだろう、ザグルとその部下も引き摺られて下がった。
「説明しにくいが、玲子の放つ『気』と呼ばれるもんでな。これが超やべえんだ」
「キ……だと?」
ザグルも漂う得体のしれない気配を察知したらしく、訝しげに辺りを観察していた。
電柱のような太い腕を組んで黙り込んだのはザグルだけではない。対戦する艦長らも不穏な気配を察知しており、ぶっ倒れていたティラノ野郎も異様な雰囲気を嗅ぎ取り、のそりと半身を起こした。
こいつ不死身かよ。
「お……おい。何だこれは。静電気か? 肌がチクチクするぞ」
体格のでかいティラノ野郎には敏感に感じるのだろう。自由の利くほうの手で、執拗に自分の体を摩り、他の連中も玲子から発散される不可思議な気配に惑わされ、誰もが動けないでいた。
「セェーイッ! ヤァッ!」
気合と共に空気がピシリとそろった。
四方へ漂う波のような気配がすべて同じ方向に並んだのだ。それがなんだかは見て取れない。でも俺の髪の毛が同じ方向へ持って行かれるのだ。そう玲子の白い腕の先、ギュッと握った剣の先へと。
誰しも同じ感覚のようで、いくら抗っても身体が思うように動けない。まるで催眠術だ。
俺の喉が音を鳴らすと同時に、玲子は肺に入れ込んだ空気をすべて抜き、剣を力強く絞ると上段に構えた。
「サァイッ!」
頭上から床へ4時の方向へ勢いよく振り切る。
「ハイッ!」
続けて体を引きながら、8時の方向へ。
「ハーッ!」
片足を前に踏み込み、片手で持った剣を力強くグンと2時の方向へ押し上げる。
それらの動きに合わせて巨漢どもの体が引き込まれたり、押し戻されたりしている。完全に操り人形だ。だが、誰の目も真剣だ。ぎょっと剥いたオレンジの目玉が恐怖に引きつっていた。
「なんのっ! グワォォォ──ッ!」
意味不明の呪縛を強引に断ち切ろうとしたのか、バジル長官が殺気のこもる形相で突進して来た。
「セェェェェ──イッ!」
玲子はそれに向かって全身をしなやかに反らせてジャンプ。振り上げた剣で斜めに空間を薙いだ。
ド──ンッ!
目映い輝線が駆け抜け、鋭利な刃物で皮膚を切断した時と同じ、背中が粟立つ嫌な感触が全身に伝わった次の刹那。
店内の空気がゴオッと吠え、腹の皮を揺さぶる極低音の波動が渦巻いた。棚に並んでいた酒瓶やらグラスやらが、猛烈な速度で順に砕け散っていく。目に見えない大きな龍がフロアーの中でのた打ち回るようだった。
そいつは見る間に膨れ上がり、物凄まじいまでの衝撃波となって、窓ガラスを外に向けて一斉に吹き飛ばした。
中心にいた艦隊の連中はなす術もなく凄絶な爆流に呑み込まれ、まともに喰らったバジル長官は、軋みを上げて巨体を吹っ飛された。
「うあぁっち、耳がっ!」
耳の奥を強烈な痛みが襲い、空気が一瞬にして暴発。埃が舞い上がり回転。天井を浮き上がらせるまでの凄さまじい破壊力は、鼓膜を強く圧(あっ)したのだ。
「いったい何が起きたんだ!」
ザグルはそう言うのが関の山。驚愕と恐怖に固まった体を持ち上げると、視界に飛び込んだ瓦礫(がれき)の山を前にして絶句した。
「────っ!!」
テーブルから座席、カウンターテーブル。あらゆる物がひしゃげ、歪み、捻じれ、ほとんど原形をとどめない状態で絡み合い、小山を作り、その中にザリオンの連中が呻(うめ)いていた。
鼓膜の痛みはまだ少し残るが、こちらにさほどの被害が無いところを見ると、玲子から前方に何かしらのエネルギーが貫いて行ったことがわかる。
シロタマはこれを空気の瞬断現象として説明するが、こんな破壊力が生まれるものなのか、おおいに眉唾物だ。ここは未知の現象としてかたずけておいたほうがいい。
「なんというオンナだ……金属の棒切れをただ振り回しただけだぞ……」
感想めいたザグルの言葉がすべてを物語っていた。玲子の手にはタングステンの棒が握られていただけである。
興奮を抑えきれないザグルの吐息がいつまでも震えていた。
俺は心に誓う。改めて命名してやらねばならない。
リアル世紀末オンナとな。
ようやく石化を解いたザグルの真正面で瓦礫が静かに崩れた。
「あ──終わっちゃいましたか」
小さな声と共に体を起こしたのは優衣だった。
「レイコさんの隠し技を見学できなかったのは……惜しいことをしました」
平然と立ち上がり、辺りを見渡した。
「ユイ! よかった」
俺が駆け寄るよりも早く玲子が飛びついた。
「心配かけてすみません。ホールトするとシステムを外敵から守るために自己防衛モードに遷移して、分解や破壊から身を守るシェルターが下りるんです。アンドロイド技術を外部に漏らさないプロテクトですから、あれぐらいの衝撃は平気です」
「なら、アカネも無事なのか?」
俺はコマンダーだ。自分の相棒が気になるのは当然さ。
「あ、はい。無事です。ただアカネの場合、一度ホールトすると自力では再起動ができません。ユウスケさん。ご足労願えますか?」
「えー? またあのしちめんどくさい認証プロセスをやるの?」
「何よ。あなたコマンダーでしょ。大切なアカネを何と思ってるの」
「わかった。とにかく玲子はちょっと落ち着け! 今のは冗談だ。それより、お前はこれを何とかしろ」
床にうずくまったザリオン艦隊の連中を顎で示す。
無傷の者は皆無だ。戦意は失われ、腕の関節が外れて変な方向へ曲がった奴。派手に流血してオレンジ色の血の池を広げている奴。
顔を腫らした艦長や床に転がったまま呻(うめ)く下級士官たち。
「シロタマ、ちょっと来てぇー」
玲子の慌てた声の下(もと)へと、ステージ3に切り替わったシロタマが降下して男性の声音で報告。
『上腕関節修復と筋肉組織の治療、および血管縫合をします。助手はユースケを任命します』
「俺はアカネのリロードをやらなきゃならんのだ。玲子に手伝わせろよ。自分で蒔いた種だろ」
「アカネは優衣に任せて、あなたが手伝いなさい」
「はぁあ? 何でこんなときに上司面すんだよ」
『外科的治療は短時間で済まさないと重大のなことになります』
とステージ3の男声(だんせい)が促し、
「そんなとこで、イチャイチャしてる場合ぢゃないのでシュ」
「してねえよ!」
途中から、素に戻りやがったタマをすがめながら手のひらを振る。
「へいへい。わかったよ。ったく後始末はいっつも俺だ」
盛大に文句を垂ていると、ザグルが近寄って来て耳元で囁いた。
「おい、このタマ野郎は治療もできるのか?」
「ああ。こいつはいろんなステージを持っていて、今は医療モードに切り替わったんだ。すげぇ脳外科手術でもやりこなすんだぜ」
説明の実演をする気ではないが、シロタマのボディに細かい筋が何本も入り、それ一本一本が精密な医療器具にトランスフォーム。ずらりと突出させてザグルに披露した。
「相変らず、蟹みたいな奴だな」
「カニと言うより多目的サバイバルナイフだ」
ザグルは驚きを隠せない様子で目を見張り、俺には見慣れたシロタマの装備だが、あらためて見てもステージ3のツールは飛びぬけて精細だった。
メスやら止血鉗子やら一式が揃ったツール群をオレンジの目玉で見据えてザグルが訊く。
「オマエらは観光客だと言わなかったか。でたらめ言いやがって……」
「備えあればって言うだろ?」
「うそつけ。こんな仰々しい救急箱は見たことねえぞ」
ザグルは鼻を鳴らしてその場をいなし、意識を取り戻し始めた艦隊の連中を不安げに覗き込む玲子に平坦に言う。
「心配してくれてありがたいが、こいつらはザリオン軍の中でもとりわけ頑丈な猛者たちだ。気にすることは無い。あんたらとは体の作りが違う」
「そうなの? よかった」
やらかした張本人が言うな。
「それよりさっきの技は何だ?」
「あれが気魄(きはく)なのよ」
「キ……と言うヤツか」
驚嘆の息を吐き、じっと玲子の整った面立ちを凝視するザグル。
「ぐぅぅ……」
一匹のワニがまた意識を覚ました。
「一体何が起きたのだ、アジルマ?」
「おう。ジェスダ、無事か」
「ああ。身体だけは丈夫にできている。しかし見ろこのありさま……。サーモバリックが爆発したみたいだな」
続いてティラノくんのお目覚めだ。
「グロォォォ……」
「立てるか? スダルカ」とザグルに尋ねられ、
「ああぁ。どうにかな……」
艦隊の士官ともなると、どいつもマジで強者(つわもの)ぞろいだ。なかでもティラノくん、スダルカと言うらしいが、こいつは茜にコテンパンにやられたあと、玲子にぶっ放されて相当なダメージを受けたにもかかわらず、ザグルの介添えを断って自力で立ち上がった。
ふうと吐息を吐いて辺りを見渡し、
「オマエもこんな感じだったのか?」
とザグルに問うスダルカ中佐。あのザグルを上から覗き込んでいた。やっぱこいつは不死身のティラノと言うあだ名がぴったりだ。
「ああそうだ。オレの場合はロープ一本でほとんど気付かないあいだにぶっ倒れていた」
「ロープだとっ!」
唾を飛ばしたヤツの驚愕顔は真剣だった。ほんの数分前なら笑い飛ばしていたはずだが、今なら信じるはずだ。
低い声を天井付近から落としつつ、シロタマの止血手術を受ける下級士官を落ち着いた眼差しで一瞥するとティラノくんはつぶやく。
「あんな攻撃をされちゃあ。手も足も出ねえ。生まれて初めて恐怖を感じた。オレは潔く敗けを認める」
深々と腰を折り、
「ここで今一度、オレの……いや、私のヴォルティ・ザガとなった貴殿の名前を頂きたい」
この『オンナ』から貴殿ときたぜ。
「ぜひ、うかがっておかなくてはならない」
まだふらふらしているが、気丈にも四人の艦長は玲子の前にひざまずいた。
「待て。敗北者が先に名乗るのが礼儀だ!」とザグルが止め、
艦隊連中は、おおぉ、とかうなずき合い。
白髪の混じったザリオン人に、さっと道が開けられた。
「ワシは連合軍艦隊司令長官、ズダフ・バジルじゃ。ヴォルティ・ザガ、いや、驚いた。敬服いたしましたぞ」
ほんの数分前まではおっそろしい殺気を放っていたオッサンが、縁側のジイサンみたいになっていた。
「長官にもなろう人が、どうして艦長を務めてるの?」
俺も訊きたかった質問だが、もうちょい言い方があるだろうに。司令長官さまに向かってあまりに軽々しい口調だ。お前の上司、ハゲとは格が違うんだぞ。と言ってやろうかと近づこうとしたが、バジル長官の射竦める眼光にビビって動けない俺が情けない。
「ついこの間の戦いで第二艦隊の艦長が名誉の戦死をとげましてな。次の艦長が決まるまでワシが兼任しとる。時間つなぎのジジィじゃ。気になされるな」
めっちゃ気になるぜ。
続いてザグルが前に出る。
「オレはザリオン連邦連合軍、第五艦隊の艦長、ガナ・ザグル大佐だ」
「おなじく、第一艦隊の艦長、ジム・ジェスダ大佐」
「ワタシは第三艦隊の艦長、シム・スダルカ中佐、この中で最も背が高い。3メートル42センチある」
そんな情報いらねえよ。
「第四艦隊の艦長でワグ・アジルマ大佐だ。お手柔らかに頼む。ヴォルティ」
ザリオン連邦連合軍の五人の艦長、ど~~~ん。
うち一人は連邦連合軍艦隊司令長官どのだ。
俺は「ひっ!」と小さな悲鳴を上げた。
たった今、玲子はザリオン連邦連合軍の第一艦隊から第五艦隊までのヴォルティ・ザガになろうとしている。
「だ、だめだって」
俺は慌ててあいだに割り込み、艦隊司令長官直々に進言する。
「ちょっと待ってください」
そりゃ自然と敬語になるって。玲子はあまりに軽々しく接するが、長官は凄まじいまでの威圧感を放出してんだ。
「マジでこんなオンナに忠誠を誓うんすか?」
俺の心の叫びでもあるのに、長官は平然と答える。
「他種族のお主に言うことでもないが、我々は狩猟民族なんじゃ。狩(かり)を続けて行かないと生きていけない。だが最近星間協議会、なかでも管理者がうるさく、この宇宙域からワシらを追い出そうとしている」
あれだけ暴虐非道なことをしてりゃ、爪はじきにされても仕方は無いとは思うのだが。
バジル長官は、頭をもたげだした暗雲を下からに見上げるように視線を仰ぎ、重苦しい溜め息と共に言った。
「このままではザリオン連邦はいずれ滅びる。狩猟民族から変わらなければならん。そのためには何か起爆剤が欲しい。見なされ……」
オレンジの目玉で眩しげに、優衣と茜、そして玲子を見遣り、
「管理者製の秀逸なガイノイドを戦士として育てたこの女性。それがヴォルティ・ザガとなる。これほどの起爆剤がありますかな?」
「……ぅぅぅ」
何も言えん。なんちゅうこった。もう無敵じゃないか。
「こいつが全宇宙を支配する日は近いな……」
マジで背筋が冷たくなった。
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