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1章 始まりの街
3話 チュートリアル
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光が晴れ、意識を覚醒させたリサは、電脳世界とは異なる空気と地面の感触に驚いていた。リアルと同じように肌を刺激する感覚に、この世界がゲームの中だとは思えない錯覚を抱かせる。
リサが転送された場所は個室のようで、フローリングの床の上に、簡素なベッドが置かれていた。ベッドの傍には丸テーブルが置かれている。何となく指でなぞると、ザラザラした感触が伝わる
どうやら、スタート地点の様で、電脳世界の時とは異なり、リサは冒険者風な衣服を着ていた。半袖のシャツに、長ズボン、胸にはレザーアーマーを装備していた。
ベッドの傍に窓ガラスがあり、外の様子が見れた。煉瓦敷きの穏やかな町並みが広がっており、多くの人が道路を行き来していた。人間もいれば、エルフ、ドワーフ等の種族も歩いていた。
体をなじませる為、狭い部屋の中を歩き回り、五感に違和感がないかを確かめる。ブーツの裏に仕込まれた金属部分が、歩くたびに音を鳴らす。自分の体重も実感でき、触れる肌もリアルと変わらない。
(すごい技術だな)
ゲームの世界にダイブしている事で、脳を騙している。ここまで騙されているのなら逆に清々しく感じる。景品が目的以外でも、ゲームに夢中になる人がいても不思議ではない。
リサはある程度、体が馴染んできたので歩くのを止める。すると、目の前に何やら半透明のメッセージウィンドウが出現した。
『ようこそ、タワーダンジョン・オンラインの世界へ。まずは外のフィールドへ行き、操作方法のチュートリアルを受けてください』
右上にマップが表示されると、案内の矢印が記される。TDOには標準として、マップとインベントリが使用できる。当然、リサのインベントリは空で何も入っていない。
「とりあえず、矢印の方角へ行くか」
外へ出ると、肌を爽やかな風がなぞる。暑くない日差しが出迎えてくれた。煉瓦の敷かれた道へ踏み出すと、人々の声が一斉に聞こえ出す。賑わいを見せる道は男女比も均等に揃っており、様々な種族が歩いていた。
行きかう人々のキャラクターは大半がプレイヤーで、頭上に名前が表示されていた。たまにNPCのキャラクターが歩いている。良く見ると、NPCの店以外に、プレイヤーの店も存在していた。
(マップは…)
右上のマップには今いる場所の名前が記されていた。【始まりの街】であり、行きかう人々の中には、リサの様な簡素な装備のプレイヤーが多かった。たまに、豪華で重厚な鎧や、派手なゴスロリ衣装を着たプレイヤーもいる。
課金衣装なのか、迷彩服を着たプレイヤーもいた。そのプレイヤーは、89式5.56mm小銃、略称:89Rを背中にぶら下げており、腰には9mm拳銃をホルスターに入れていた。
ファンタジー感の中に紛れたリアル感に一瞬戸惑う。リサは苦笑いを浮かべて、目的の場所へと進んでいく。
「そういえば…」
ふと、マップ下の時刻を確認する。チュートリアルを終えたら、LINEで亜里沙に連絡を送っておく。彼女も同じ始まりの街にいるのは事前に知っていた。後で合流しようと思う。
「さっさとチュートリアルを終わらすか」
街の出口へと向かい外に出ると、フィールドの様子が変化する。出た直後は多くのプレイヤーがいたのだが、直ぐに視界が歪むと、誰もいなくなった。隔離されたのだと認識すると、
『それではチュートリアルを開始します』
アナウンスが流れる。まずは、歩み方を習い、素早い動きを確かめる練習が始まる。AGIが高いので素早い動きが可能だった。緊急回避も行える程の高さなので、何度も転げまわるような仕草をして、練習した。
次に攻撃についてチュートリアルが始まる。今のリサは素手である。職業によっては転送後に武器が与えられるが、リサの場合は何もなかった。それでも、STRは高い目にしていたので、素手で殴ってもダメージは与えられる。
ターゲットのモンスターとしてゴブリンが現れる。反撃は行わないので攻撃してくださいとメッセージが流れ、リサはリアルと同じ格闘術の技を繰り出す。駆け出して懐に入り腹部を殴り、体勢を低くし、頭を上げたところで追撃の肘打ちを頭部に食らわす。
地面に倒れたゴブリンへ止めの踵落としを食らわせ、割れるようなエフェクトと共に倒した。リアルの通りに動けた事に驚きながらも、若干のロスを感じた。反応が追い付いていないような気がした。
『続けてスキルのチュートリアルを開始します』
専用スキルを選択し使用するのだが、今この場所で出来るのはMPゴーレム作成だけである。ゴーレムクリエイトやパーツ作成は、素材が無いので使用できない。
「何だか、疲労感があるな」
実際にMPゴーレム作成を使用する。スキルでゴーレムの体形を選択する。大きすぎると動きが悪くなるので、身長は2mぐらいに設定する。体系はマッチョ体系を選び、作成するゴーレムの素材は石にした。
MPゴーレム作成にも素材が必要な事を初めて知った。しかし、石は身近に存在する素材の為、慌てる必要はなかった。地面を素材にリサはMPを500消費してストーンゴーレムを作成した。
切りの良い数値でMPを消費した事で凄くだるく感じる。それでも、作成したゴーレムは予想を遥かに超える強さを持っていた。
ストーンゴーレム
種族:ゴーレム
HP:1320/1320
MP:1520/1520
STR:560
VIT:610
AGI:610
DEX:550
INT:710
LUK:520
共有スキル:なし
弱点:風
思わず苦笑いを浮かべてしまう。攻撃のチュートリアルと同じように、ゴブリンが現れる。リサはストーンゴーレムに命じた。
「殴り攻撃」
命令を聞いたストーンゴーレムは地響きを立てて歩き出し、ゴブリンの前に立つ。泣きそうな怯えた表情のゴブリンめがけて、石の腕が振り下ろされた。グチャという嫌な音と共にゴブリンが圧死されると、光の粒子のエフェクトを浮かべて消えてしまった。
「うん、強い」
その後、メッセージが流れて、ドロップアイテムがインベントリに入ったのを確認する。ドロップアイテムは、ゴブリンの魔石だった。モンスターを倒したらドロップするアイテムには、取得条件がある。その事もチュートリアルで教えてくれた。
・ラストアタック→最後の人にレアドロップ、及び重要アイテム取得
・ダメージ量→ダメージの多さによりドロップ数が変化
・LUKの高さ→レアドロップ取得。LUKの数値はプレイヤー以外にも反映
・プレイヤーの従魔及び従者→プレイヤー本人のインベントリに回収
PTを組んで同じモンスターを攻撃した時は、ダメージを多く与えればドロップの報酬が上がる。ソロで倒せないボスモンスターが現れた時は、リサもPTを組むつもりだった。
(まぁ、亜里沙と組む事が多いけど)
ラストアタックも重要で、最後に止めを刺したら報酬が多めに貰えて、重要なアイテムが手に入る。もし、PTでクエストに挑んでいる時、その重要なアイテムを持ち逃げされたら?
その時はPTを抜けた時点で重要なアイテムは消えて、PTメンバーの誰かに移るらしい。誰もが損をしない様に、PTで仲良くプレイして下さいというのが、運営側の考えらしい。他にもいろいろ、ルールがある様だが、リサは残りのチュートリアルを終わらす事に専念する。
『お疲れ様です。チュートリアル終了です』
ウィンドウにメッセージが流れると、ピロンと音が鳴る。
『チュートリアルのクリア報酬です』
インベントリにHP回復ポーション×5、MP回復ポーション×3、万能薬×1が入っており、TDO内で使用する通貨、10000ギルが入っていた。通貨はインベントリから必要数を取り出す仕組みになっている。
リサはMPゴーレム作成を解除すると、ステータスを確認する。作成に使用していたMPが戻り全回復していた。本来ならMPは1分間に10ずつ回復する。戦闘中でも回復する仕様なのだが、リサの場合は回復しなかった。
ゴーレムの維持費として、常時1分間にMPを10消費している。その為、自然回復しない。その代わり、ゴーレムを消すと元のMPに戻る。幸いMPを500消費しても20は残っている。
チュートリアル中も20と言う数値は増えもせず減りもしなかった。今のリサはMPを消費するスキルが少ないからだ。MPゴーレム作成のレベルが上がればもう1体、ゴーレムを追加できる。
しかし、2体目となると、維持費が1分間に20MP消費する。今の状態だと全然維持が出来ない。これは、MPを自動で回復してくれる装備かスキルが必要である。
リサはそう考えながらチュートリアルを終えたフィールドを歩く。元の空間に出るには光っている場所に入れば転送される。このまま、外に出てもいいが、時刻は12時を回っており、昼食の時間帯だった。
「ログアウトして、ご飯食べて、亜里沙にLINEを送って…」
また、ログインする。リサはこの空間でもログアウト出来る事を確認すると、ウィンドウのログアウトボタンを押して、リアルの世界へと一時帰還するのだった。
リサが転送された場所は個室のようで、フローリングの床の上に、簡素なベッドが置かれていた。ベッドの傍には丸テーブルが置かれている。何となく指でなぞると、ザラザラした感触が伝わる
どうやら、スタート地点の様で、電脳世界の時とは異なり、リサは冒険者風な衣服を着ていた。半袖のシャツに、長ズボン、胸にはレザーアーマーを装備していた。
ベッドの傍に窓ガラスがあり、外の様子が見れた。煉瓦敷きの穏やかな町並みが広がっており、多くの人が道路を行き来していた。人間もいれば、エルフ、ドワーフ等の種族も歩いていた。
体をなじませる為、狭い部屋の中を歩き回り、五感に違和感がないかを確かめる。ブーツの裏に仕込まれた金属部分が、歩くたびに音を鳴らす。自分の体重も実感でき、触れる肌もリアルと変わらない。
(すごい技術だな)
ゲームの世界にダイブしている事で、脳を騙している。ここまで騙されているのなら逆に清々しく感じる。景品が目的以外でも、ゲームに夢中になる人がいても不思議ではない。
リサはある程度、体が馴染んできたので歩くのを止める。すると、目の前に何やら半透明のメッセージウィンドウが出現した。
『ようこそ、タワーダンジョン・オンラインの世界へ。まずは外のフィールドへ行き、操作方法のチュートリアルを受けてください』
右上にマップが表示されると、案内の矢印が記される。TDOには標準として、マップとインベントリが使用できる。当然、リサのインベントリは空で何も入っていない。
「とりあえず、矢印の方角へ行くか」
外へ出ると、肌を爽やかな風がなぞる。暑くない日差しが出迎えてくれた。煉瓦の敷かれた道へ踏み出すと、人々の声が一斉に聞こえ出す。賑わいを見せる道は男女比も均等に揃っており、様々な種族が歩いていた。
行きかう人々のキャラクターは大半がプレイヤーで、頭上に名前が表示されていた。たまにNPCのキャラクターが歩いている。良く見ると、NPCの店以外に、プレイヤーの店も存在していた。
(マップは…)
右上のマップには今いる場所の名前が記されていた。【始まりの街】であり、行きかう人々の中には、リサの様な簡素な装備のプレイヤーが多かった。たまに、豪華で重厚な鎧や、派手なゴスロリ衣装を着たプレイヤーもいる。
課金衣装なのか、迷彩服を着たプレイヤーもいた。そのプレイヤーは、89式5.56mm小銃、略称:89Rを背中にぶら下げており、腰には9mm拳銃をホルスターに入れていた。
ファンタジー感の中に紛れたリアル感に一瞬戸惑う。リサは苦笑いを浮かべて、目的の場所へと進んでいく。
「そういえば…」
ふと、マップ下の時刻を確認する。チュートリアルを終えたら、LINEで亜里沙に連絡を送っておく。彼女も同じ始まりの街にいるのは事前に知っていた。後で合流しようと思う。
「さっさとチュートリアルを終わらすか」
街の出口へと向かい外に出ると、フィールドの様子が変化する。出た直後は多くのプレイヤーがいたのだが、直ぐに視界が歪むと、誰もいなくなった。隔離されたのだと認識すると、
『それではチュートリアルを開始します』
アナウンスが流れる。まずは、歩み方を習い、素早い動きを確かめる練習が始まる。AGIが高いので素早い動きが可能だった。緊急回避も行える程の高さなので、何度も転げまわるような仕草をして、練習した。
次に攻撃についてチュートリアルが始まる。今のリサは素手である。職業によっては転送後に武器が与えられるが、リサの場合は何もなかった。それでも、STRは高い目にしていたので、素手で殴ってもダメージは与えられる。
ターゲットのモンスターとしてゴブリンが現れる。反撃は行わないので攻撃してくださいとメッセージが流れ、リサはリアルと同じ格闘術の技を繰り出す。駆け出して懐に入り腹部を殴り、体勢を低くし、頭を上げたところで追撃の肘打ちを頭部に食らわす。
地面に倒れたゴブリンへ止めの踵落としを食らわせ、割れるようなエフェクトと共に倒した。リアルの通りに動けた事に驚きながらも、若干のロスを感じた。反応が追い付いていないような気がした。
『続けてスキルのチュートリアルを開始します』
専用スキルを選択し使用するのだが、今この場所で出来るのはMPゴーレム作成だけである。ゴーレムクリエイトやパーツ作成は、素材が無いので使用できない。
「何だか、疲労感があるな」
実際にMPゴーレム作成を使用する。スキルでゴーレムの体形を選択する。大きすぎると動きが悪くなるので、身長は2mぐらいに設定する。体系はマッチョ体系を選び、作成するゴーレムの素材は石にした。
MPゴーレム作成にも素材が必要な事を初めて知った。しかし、石は身近に存在する素材の為、慌てる必要はなかった。地面を素材にリサはMPを500消費してストーンゴーレムを作成した。
切りの良い数値でMPを消費した事で凄くだるく感じる。それでも、作成したゴーレムは予想を遥かに超える強さを持っていた。
ストーンゴーレム
種族:ゴーレム
HP:1320/1320
MP:1520/1520
STR:560
VIT:610
AGI:610
DEX:550
INT:710
LUK:520
共有スキル:なし
弱点:風
思わず苦笑いを浮かべてしまう。攻撃のチュートリアルと同じように、ゴブリンが現れる。リサはストーンゴーレムに命じた。
「殴り攻撃」
命令を聞いたストーンゴーレムは地響きを立てて歩き出し、ゴブリンの前に立つ。泣きそうな怯えた表情のゴブリンめがけて、石の腕が振り下ろされた。グチャという嫌な音と共にゴブリンが圧死されると、光の粒子のエフェクトを浮かべて消えてしまった。
「うん、強い」
その後、メッセージが流れて、ドロップアイテムがインベントリに入ったのを確認する。ドロップアイテムは、ゴブリンの魔石だった。モンスターを倒したらドロップするアイテムには、取得条件がある。その事もチュートリアルで教えてくれた。
・ラストアタック→最後の人にレアドロップ、及び重要アイテム取得
・ダメージ量→ダメージの多さによりドロップ数が変化
・LUKの高さ→レアドロップ取得。LUKの数値はプレイヤー以外にも反映
・プレイヤーの従魔及び従者→プレイヤー本人のインベントリに回収
PTを組んで同じモンスターを攻撃した時は、ダメージを多く与えればドロップの報酬が上がる。ソロで倒せないボスモンスターが現れた時は、リサもPTを組むつもりだった。
(まぁ、亜里沙と組む事が多いけど)
ラストアタックも重要で、最後に止めを刺したら報酬が多めに貰えて、重要なアイテムが手に入る。もし、PTでクエストに挑んでいる時、その重要なアイテムを持ち逃げされたら?
その時はPTを抜けた時点で重要なアイテムは消えて、PTメンバーの誰かに移るらしい。誰もが損をしない様に、PTで仲良くプレイして下さいというのが、運営側の考えらしい。他にもいろいろ、ルールがある様だが、リサは残りのチュートリアルを終わらす事に専念する。
『お疲れ様です。チュートリアル終了です』
ウィンドウにメッセージが流れると、ピロンと音が鳴る。
『チュートリアルのクリア報酬です』
インベントリにHP回復ポーション×5、MP回復ポーション×3、万能薬×1が入っており、TDO内で使用する通貨、10000ギルが入っていた。通貨はインベントリから必要数を取り出す仕組みになっている。
リサはMPゴーレム作成を解除すると、ステータスを確認する。作成に使用していたMPが戻り全回復していた。本来ならMPは1分間に10ずつ回復する。戦闘中でも回復する仕様なのだが、リサの場合は回復しなかった。
ゴーレムの維持費として、常時1分間にMPを10消費している。その為、自然回復しない。その代わり、ゴーレムを消すと元のMPに戻る。幸いMPを500消費しても20は残っている。
チュートリアル中も20と言う数値は増えもせず減りもしなかった。今のリサはMPを消費するスキルが少ないからだ。MPゴーレム作成のレベルが上がればもう1体、ゴーレムを追加できる。
しかし、2体目となると、維持費が1分間に20MP消費する。今の状態だと全然維持が出来ない。これは、MPを自動で回復してくれる装備かスキルが必要である。
リサはそう考えながらチュートリアルを終えたフィールドを歩く。元の空間に出るには光っている場所に入れば転送される。このまま、外に出てもいいが、時刻は12時を回っており、昼食の時間帯だった。
「ログアウトして、ご飯食べて、亜里沙にLINEを送って…」
また、ログインする。リサはこの空間でもログアウト出来る事を確認すると、ウィンドウのログアウトボタンを押して、リアルの世界へと一時帰還するのだった。
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