グランドダンジョンマスターは、ダンジョンを作らず、異世界をぶらり旅

小佐古明宏

文字の大きさ
21 / 23
1章

20話 半吸血鬼の少女

しおりを挟む
 面白い冒険者。それは半吸血鬼と呼ばれる少女だった。

「で、この少女は?」

「見ただけで、少女ってわかるんだ」

「いや…胸が膨らんでるだろ?」

 胸で判断するのはどうかと思うが、目についたから仕方がない。

「そうだね、服が乱れてずれてるね」

 金髪を後ろに束ねて眠る少女。服装も、身に着けている鎧もいい物だった。さぞ、ランクの高い冒険者だと思うと、実際そうだった。

「アイリ・エステートね~。凄いわね。A級だって」

 人の持ち物を漁るのはどうかと思うが…。リーシャがギルドカードを見せてくれた。ギルドカードには、氏名、職業、ランクが記され、他の情報は伏せられている。

 職業は、剣士らしい。

「ん? アイリだと?」

 ガーラが眠る少女を見ながら首を傾げる。

「あっ…あの娘か?」

「知ってるのか?」

 俺は首を傾げると、ガーラが頷く。

「カサンディアに住んで居た少女だ。元は、エステート王国のお姫様らしいが…」

「そういえば…見た事があるわね」

「リーシャもなのか?」

「私の作ったサブダンジョンをソロで攻略に挑んでいた少女よ」

 懐かしいわと言いながら、俺は疑問を抱いた。

「見た目より、年齢が上なのか?」

「そうだな。エステート王国は100年前に滅ぼされた。その時から、彼女は生きているな」

「そうね。私が知る限り、80年前ぐらい? 私のサブダンジョンに何度も挑んでるわね」

 100年前、80年前と聞き、ガーラとリーシャの年齢が俺より高い事に気づく。

「ギロッ…今、年上だと思ったでしょ」

「…長生きだな」

「まぁ、私はこう見えても220年生きてるからな」

 見た目が20歳に見えるガーラは誇らしげに話す。リーシャはジト目で彼女を見ていた。因みにリーシャは、14歳の年齢だが、500年ぐらい生きているらしい。何故、500年と言う数字が出たか?

 配下のリストで詳細に、年齢が分かるからな。

 絶対に言えない事だ。

「それで、このアイリをどうする気なの?」

「命名登録でユニークスキルを与えて、ラストリアのサブダンジョンを攻略してもらう。どうだ?」

「良いわね」

 リーシャが面白そうだと笑う。

 アイリの実力は不明だが、A級と言う事は、レベルも高いと思う。

「マスター、彼女はレベル540です。装備を含めて、実力の方は申し分ないです」

 マリの鑑定で見る事の出来る強さだが、レベル500以上になるには、相当な時間がいる。寿命の長い種族程、レベルは高い。勿論、難易度の高いダンジョンをクリアし、自分よりレベルの高い相手を倒せば、経験値を多く貰え、レベルは上がる。

「この世界のレベルって、平均いくつなんだ?」

 何となく気になり、リーシャに聞く。

「人間の一般人はレベル5~20ぐらいね。冒険者はランクによって、異なるけど、大体、レベル50~300ぐらい? 高くてレベル600ぐらいかしら?」

「……なら、俺やマリのレベルは高い方だな?」

 装備込みでレベル1000を超えている。

「最近は、装備もいいのが出回っているからな。特にダンジョンの宝箱で固めたレベル2000ぐらいまである冒険者がいるな」

 ガーラ自身もレベル補正の装備を持っていると話す。カサンディアのメインダンジョンに挑んでいる時に手に入れたと話す。

『宝から出したのか?』

『ガチャのダブりを入れてたわ』

 DPガチャで同じ装備が何度も出た場合、処分するのに、宝箱を設置して入れていた。売って処分する事が不可能の装備らしく、冒険者に使ってもらう為に、宝箱を仕込んだ。

『ラストリアのサブダンジョンを攻略してもらう為よ』

 メインのダンジョンは、カサンディアの王都にあり、ラストリアの冒険者がやって来ることは無い。そもそも、王都には、信用できる冒険者以外の出入りを厳しくしていた。

 過去に、王都でラストリアの冒険者がテロを起こす騒ぎがあった。未然に防いだリーシャと奈々だと話す。

「それで、このアイリを蘇生するけど、異存はないか?」

「私はいいよ」

「異議なしです」

「私もいいわよ」

「蘇生…出来るのか?」

 ガーラが驚いた顔で尋ねる。

「蘇生薬を持っている」

「そうか…なら、是非、生き返らせてほしい。謝罪をしたいからな」

 俺は申し訳なく顔を顰めるガーラを見ながら、蘇生薬の瓶を取り出す。蓋を開けると、一滴たらす。この蘇生薬は、一滴で生き返らす事が出来る。しかも、減らない。

 瓶を割れば終わりだけど。

 瓶を割ってしまうと、二度と使えない。同じ物が出るとは限らないので、仕様の時は周りを気にする必要がある。絶対に敵対する相手には見せない。妨害され割られる可能性があるからだ。

「お? 起きたな」

「あれ?」

 目を覚ましたアイリは、上半身を起こす。周りを見渡し、不思議そうにしている。俺は彼女に声をかける。

「おはようでいいか?」

「はい?」

 戸惑いながら、見つめる。困惑している彼女へ、ガーラが申し訳なく声を掛けた。

「悪い事をした。すまない」

 ガーラの謝罪に振り返ったアイリを見ながら俺はマリに念話で話す。

『マリ、彼女の着替えを用意』

『畏まりました』

 困惑しているアイリに、マリが声をかける。

「まずは着替えをした方がよろしいですよ」

「そうだな。血で汚れているからな」

 何かを思い出す様に、アイリは首を押さえる。自分が切られた事を思い出したのか、蒼褪めた顔をしていた。その彼女を支えるようにして、マリが連れていく。

 暫くすると、着替えを済ませたアイリをマリが応接室へ連れてきた。DPショップで購入した着替えを渡していたが、

 意外とあるな。

 何がと言えば、胸である。男装の時は、膨らみを隠す為に、サイズの小さいインナーで無理やり抑えていたらしい。マリが彼女の服を回収して見せてくれた。鎧、武器も念のために回収している。

 俺はソファーに座り、向かい側にアイリが座った。女の子という事で、ブラウスとスカートを用意したが良く似合っている。若干恥ずかしそうにしているが、指摘はしない。

 俺の隣にはリーシャが座っている。彼女は、じーとアイリを見つめている。俺は笑顔を作り、話しかけた。

「初めまして、エステート王国のお姫様」

「!?」

 行き成り、正体が知られていた事に危機感を感じたのか、アイリから睨まれる。すると、リーシャがギロッと睨み返し、威圧を発していた。アイリが体をすくめる。

「リーシャ、怯えさせるなよ」

「なによ。大和が行き成り、秘密を暴露するからでしょ」

「いや…そうだけど」

 ジト目で睨まれ、俺は苦笑いを浮かべていた。

「あ、自己紹介をすると、俺が大和、で、こっちが奈々、このちびっ子がリーシャで、後ろに立つのがマリだな」

「私の事は…別にいいか? アイリ姫」

「……ガーラ姫ですね」

 アイリはヒスイ色の瞳で見つめる。シャワーを浴びた時に、束ねていた髪をほどき、胸のインナーは、ブラジャーへと変えている。どこから見ても、女の子である。

 ガーラの姫と言う言葉に違和感はない。しかし、アイリは悲しそうな顔をすると、ぽつりと話す。

「ボクは…もう、お姫様じゃないよ」

 そういえば、国が滅んだとガーラが言っていたな。

「「「「「「…………」」」」」」

 沈黙が流れる。誰も話さなくなり、重たい空気が漂う。その空気の中、俺は口を開き、アイリに話し掛けた。

「アイリと言ったな。どうだ? 俺の配下にならないか?」

 驚いた顔をするアイリに、俺は説明をする。グランドダンジョンマスターだという事は伏せて、俺たちの目的が何なのかを話す。

「ラストリアのダンジョンマスター、龍王にお灸を添える」

「倒さないの?」

 リーシャが意外そうな顔で尋ねる。

「別に倒すつもりはないぞ? 倒すと、ダンジョンが消えるだろ? ダンジョンが消えて困るのは、リーシャも経験があるだろ?」

「そうね。面倒だったわ」

 俺はダンジョンの有効性を理解している。ダンジョンが消えた時の経済的ダメージの大きさも、ラノベを読んでいたので何となく分かる。冒険者全てが悪いとは思っていない。

 ダンジョンに挑戦して生計を立てている冒険者もいる。彼らが悪人なら俺もダンジョンを壊してもいいと思っている。ラストリアの国自体が腐っているのなら、国を亡ぼす事も視野に入れるが…。

 情報もないし、戦力もない。

 アイリには、俺の配下になってもらい、ラストリアで情報を集めてもらおうと考えていた。その為に、命名登録をするのだが…。

「俺の配下になれば、力が付く。その代わり、今の名前を捨てる事になる」

「……今の名前は…両親が付けたものです。でも、ボクは…名前を変えてもいいと思ってます」

 ボクっ娘だったのか…。

 内心、ドキドキしながら、平然を装い、聞く。

「その理由を理由は?」

「もう、ボクの住んで居た国はありません。国民も…全員、亡くなったのを確認しています。国を再建する気はありません。なので、今の名前に未練はありません。寧ろ、一度死んでいるので、新たな人生をと考えています」

 100年前に滅ぼされて当時の国民は生きていないと話す。アイリの様に長生きはしない、普通の人間だから仕方がない。未練がないと話すので、俺は彼女に新たな名前を付ける。

「そうか、なら、アイリを改名し、今日から君の名前は…」

 いざ、名前を付けるとして、俺は考える。

「アリアでどうだ?」

「アリア?」

「そう、只のアリアだ」

「わかりました。今日から私はアリアと名乗ります」

 こうして、アイリ・エステートはこの世からいなくなった。アリア。それが彼女の新しい名前だ。俺は配下のリストを見ると、彼女の名前が追加された事を確認する。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました

髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」 気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。 しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。 「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。 だが……一人きりになったとき、俺は気づく。 唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。 出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。 雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。 これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。 裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか―― 運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。 毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります! 期間限定で10時と17時と21時も投稿予定 ※表紙のイラストはAIによるイメージです

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

あなたの冒険者資格は失効しました〜最強パーティが最下級から成り上がるお話

此寺 美津己
ファンタジー
祖国が田舎だってわかってた。 電車もねえ、駅もねえ、騎士さま馬でぐーるぐる。 信号ねえ、あるわけねえ、おらの国には電気がねえ。 そうだ。西へ行こう。 西域の大国、別名冒険者の国ランゴバルドへ、ぼくらはやってきた。迷宮内で知り合った仲間は強者ぞろい。 ここで、ぼくらは名をあげる! ランゴバルドを皮切りに世界中を冒険してまわるんだ。 と、思ってた時期がぼくにもありました…

軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います

こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!=== ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。 でも別に最強なんて目指さない。 それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。 フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。 これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う

こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
 異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。  億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。  彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。  四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?  道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!  気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?    ※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

処理中です...