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せっかくの外出なのに
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笹花は久しぶりに髪を切りに行くことにした。
社会人となって1年、覚えることが多く帰って寝て仕事へ行きを繰り返す毎日を送っていた。そうなると休日に外出することが億劫になり、何もせずにパジャマで一日ぼんやりと過ごすばかりになった。
伸ばしっぱなしで枝毛だらけの髪、メイクを落とさず寝落ちを繰り返すことで荒れた肌。自分の姿を見て、いよいよこれはまずいと身綺麗にして賃貸アパートを出た。
引きこもっているときは外出など面倒な思いが強かったが、いざ外へ出てみるとじわじわと気持ちが高まった。
小ぶりの雨が降っていたが、しばらくしたらやむ気配を見せている。
多少濡れても構わないと、傘をささずに弾んだ足取りで美容室へ向かった。
しかし、上り調子だった気持ちは美容師の一言ではじけ飛ぶこととなった。
「あれ?」
笹花の髪をドライヤーで乾かしているときに、美容師の手が止まった。
気持ちよく身を任せていた笹花は、まどろんだような声で「どうしたんですか?」と尋ねた。
「笹花さん、ここ、十円禿ができてる」
何を言われたのか分からず、笹花はぽっかりと口をあけた。
「え?」
空気が口から漏れたようにこぼれた声は、ドライヤーの風に吹き飛ばされていった。
「前髪より少し後ろの生え際あたり。丸く髪の毛が抜けてる」
美容師はそう伝えたあと、笹花の理解を拒むような顔に気付く。すぐに笑顔を見せた。
「まぁ、これくらいなら隠せるし、円形脱毛症は生えてくるから大丈夫」
大丈夫、大丈夫、大丈夫。
そうか、大丈夫なのか。
笹花はブローが終わるまで姿見を前に艶を取り戻した自分の髪を見つめ続けた。
美容室から出たあと、ゆっくりとあてもないように歩を進めた。
「十円禿、かあ」
笹花は指摘された箇所を何度か撫でた。
ただ十円禿ができたという事実を受け止めることしか出来なかった。
駅まで歩き、電車に乗り込む。
人がまばらに乗っている中、近くには誰も座っていないイスに腰掛けた。
カバンからスマートフォンを取り出し、検索をかける。
「円形脱毛症の原因は、ホルモンバランスの変化、遺伝、ストレス……」
読み上げながら、もう一度「ストレス……」と呟いた。
顔を上げると、目的の駅がアナウンスされているところだった。
誰も下車することのない駅に降り、一人改札を通る。
空を見上げると雨はあがり、雲間から光が差し込んでいた。笹花は近くを流れる川沿いに歩き出した。
美容院以外に、特別どこかへ行こうと考えていたわけではなかった。ただ、気づけばかつて通いつめていたカフェの最寄り駅に停車する電車に乗っていた。
2年前に大学を卒業して晴れて社会人となり、お金を稼ぐようになった。
自由になるお金ができて、笹花ははじめの贅沢としてカフェ通いをしたくなった。
それも、あまり人がこないような、静かで、おしゃれなカフェだ。
探して探して、やっと見つけたのが「hotori」というカフェだった。
ほとりというだけあり、川のほとりにある。古民家を改装して造られた和カフェだ。
近くには古い住宅があり、よく調和している。
笹花は休日になると1時間かけてこのカフェに通っていた。窓の正面に座るカウンタータイプの座席について、流れる川を眺めながら、本を読む。
笹花にとってこの上ない贅沢なお金と時間の使い方だった。
それが、ただの消費となってしまったのはいつからだろうか。
体の芯から疲れているわけではなかった。ただ、わざわざ1時間もかけて行くことに躊躇いが生じた。
すると、今度は出かけること自体が辛くなった。
疲れているときは寝ていたいと思い始め、段々と外出は「疲れる時間」となった。
一度歩みを止めて、笹花は足元を見た。
「なんだ、疲れないじゃん」
しばらく歩くとhotori にたどり着く。
久しぶりの来訪に、戸を引こうとして手が止まる。深呼吸をしてからがらりと開けた。
靴を脱ぎ、靴入れへしまって、畳敷きの店内へ入る。
雑貨が並べてあり、奥にはカウンターがある。カウンターには、店主のおばさん。
このオシャレなカフェを経営しているとは思えない、ちょっとふくよかで普通のエプロンをした、普通のおばさんだ。
おばさんは笹花を見ると、パッと音がしそうなほど顔を綻ばせた。
「笹花ちゃん、いらっしゃい」
「……こんにちは」
しばらく姿を見せなかったことになんと言い訳しようかと考えていたのに、おばさんは以前と変わらず、当たり前のように笑いかけてくれた。
だから笹花も、以前と同じように挨拶を返してしまった。
また同じように「コーヒーと白玉ください」と伝えると、「はいはい」とおばさんが答え、カウンターの奥へ向かう。
笹花は川が良く見える座席に座ってぼんやりと肘をつき、川を眺める。
カフェにくるつもりがなかったため、本を持ってきていない。ただ、持ってきたからといって集中して読むことができただろうかと言われると、笹花は自信がなかった。
仕事のことが頭を掠めると、指摘された十円禿げがピリつくように痛む気がした。
仕事、正確には上司との関係か。彼女もストレスが多いのか気分の乱高下が激しく、質問をしたときに笑顔で応えてくれることもあれば、冷たく切り捨てられることもある。
そのうち、上司に声をかけるだけのことが心底辛くなり、一人で自己完結をして進めた仕事でミスをしてしまうことが増えた。
このままでは良くないことは分かっていた。ではどうするのか、辞めるのか、笹花は考えたくもなかった。
せっかくの景色なのに、笹花の体は休日も仕事に満たされている。目を閉ざしてため息をついていると、畳を歩いてくる音が聞こえた。
「笹花ちゃん、お待たせ」
目を開くと、赤いおぼんが笹花の前に置かれた。乗せられているのは、一口では食べられないほど大玉の白玉6個が入った皿、黒蜜の入った器、木製のフォーク、焼き物のカップに入れられたコーヒー。
窓から差し込む光を艶々と照り返す白玉をみると、なぜかホッとした。
きな粉や餡などトッピングもあるが、笹花は真っ白な白玉が好きでいつもそのまま頼んでいた。
フォークを取って白玉に刺すと、まずはそのまま食べる。大玉にも関わらず、粉っぽさもなく中までもっちりとしてほのかに甘い。
先程まで意識していなかった川のせせらぎが、急に耳へ流れ込んできた。
コーヒーを一口飲んで、次は黒蜜を回しかけて食べる
。
白玉はあっという間になくなって、笹花は満ち足りた気持ちで残りのコーヒーを堪能していた。
「笹花ちゃん」
声を掛けられ振り向くと、にこりと笑ったおばさんが自らのコーヒーを持ってきていた。
「となり、いい?」
「はい、ぜひ」
おばさんは「はぁー休憩休憩」ととなりに腰をおろした。
それから二人で他愛ない雑談をする。笹花は久しぶりの会話の中で、かつてならすらすらと答えられていた趣味の話で言葉につまずくことに気づいた。
笹花が輝いていると思っていた休日の思い出は、笹花の中に残っていなかった。
知らず小さな息を吐いた笹花に、おばさんは笑いかけた。
「来た時より、だいぶ顔つきがよくなったわ」
何気なく言って、コーヒーを一口のんだ。
笹花は虚をつかれたように目を瞬かせた。
「私、どんな顔してました?」
「んー、なんていうかな、険のあるというか、思い詰めているというか。とにかく悪い気が取り巻いてるように見えたわ」
笹花は思わず頬に手を当てた。そしてぽろっと言葉にした。
「ここに来る前に十円禿げが見つかって」
「あら、ストレスねぇそれは」
おばさんは、事も無げにそう言って頷いた。
社会人となって1年、覚えることが多く帰って寝て仕事へ行きを繰り返す毎日を送っていた。そうなると休日に外出することが億劫になり、何もせずにパジャマで一日ぼんやりと過ごすばかりになった。
伸ばしっぱなしで枝毛だらけの髪、メイクを落とさず寝落ちを繰り返すことで荒れた肌。自分の姿を見て、いよいよこれはまずいと身綺麗にして賃貸アパートを出た。
引きこもっているときは外出など面倒な思いが強かったが、いざ外へ出てみるとじわじわと気持ちが高まった。
小ぶりの雨が降っていたが、しばらくしたらやむ気配を見せている。
多少濡れても構わないと、傘をささずに弾んだ足取りで美容室へ向かった。
しかし、上り調子だった気持ちは美容師の一言ではじけ飛ぶこととなった。
「あれ?」
笹花の髪をドライヤーで乾かしているときに、美容師の手が止まった。
気持ちよく身を任せていた笹花は、まどろんだような声で「どうしたんですか?」と尋ねた。
「笹花さん、ここ、十円禿ができてる」
何を言われたのか分からず、笹花はぽっかりと口をあけた。
「え?」
空気が口から漏れたようにこぼれた声は、ドライヤーの風に吹き飛ばされていった。
「前髪より少し後ろの生え際あたり。丸く髪の毛が抜けてる」
美容師はそう伝えたあと、笹花の理解を拒むような顔に気付く。すぐに笑顔を見せた。
「まぁ、これくらいなら隠せるし、円形脱毛症は生えてくるから大丈夫」
大丈夫、大丈夫、大丈夫。
そうか、大丈夫なのか。
笹花はブローが終わるまで姿見を前に艶を取り戻した自分の髪を見つめ続けた。
美容室から出たあと、ゆっくりとあてもないように歩を進めた。
「十円禿、かあ」
笹花は指摘された箇所を何度か撫でた。
ただ十円禿ができたという事実を受け止めることしか出来なかった。
駅まで歩き、電車に乗り込む。
人がまばらに乗っている中、近くには誰も座っていないイスに腰掛けた。
カバンからスマートフォンを取り出し、検索をかける。
「円形脱毛症の原因は、ホルモンバランスの変化、遺伝、ストレス……」
読み上げながら、もう一度「ストレス……」と呟いた。
顔を上げると、目的の駅がアナウンスされているところだった。
誰も下車することのない駅に降り、一人改札を通る。
空を見上げると雨はあがり、雲間から光が差し込んでいた。笹花は近くを流れる川沿いに歩き出した。
美容院以外に、特別どこかへ行こうと考えていたわけではなかった。ただ、気づけばかつて通いつめていたカフェの最寄り駅に停車する電車に乗っていた。
2年前に大学を卒業して晴れて社会人となり、お金を稼ぐようになった。
自由になるお金ができて、笹花ははじめの贅沢としてカフェ通いをしたくなった。
それも、あまり人がこないような、静かで、おしゃれなカフェだ。
探して探して、やっと見つけたのが「hotori」というカフェだった。
ほとりというだけあり、川のほとりにある。古民家を改装して造られた和カフェだ。
近くには古い住宅があり、よく調和している。
笹花は休日になると1時間かけてこのカフェに通っていた。窓の正面に座るカウンタータイプの座席について、流れる川を眺めながら、本を読む。
笹花にとってこの上ない贅沢なお金と時間の使い方だった。
それが、ただの消費となってしまったのはいつからだろうか。
体の芯から疲れているわけではなかった。ただ、わざわざ1時間もかけて行くことに躊躇いが生じた。
すると、今度は出かけること自体が辛くなった。
疲れているときは寝ていたいと思い始め、段々と外出は「疲れる時間」となった。
一度歩みを止めて、笹花は足元を見た。
「なんだ、疲れないじゃん」
しばらく歩くとhotori にたどり着く。
久しぶりの来訪に、戸を引こうとして手が止まる。深呼吸をしてからがらりと開けた。
靴を脱ぎ、靴入れへしまって、畳敷きの店内へ入る。
雑貨が並べてあり、奥にはカウンターがある。カウンターには、店主のおばさん。
このオシャレなカフェを経営しているとは思えない、ちょっとふくよかで普通のエプロンをした、普通のおばさんだ。
おばさんは笹花を見ると、パッと音がしそうなほど顔を綻ばせた。
「笹花ちゃん、いらっしゃい」
「……こんにちは」
しばらく姿を見せなかったことになんと言い訳しようかと考えていたのに、おばさんは以前と変わらず、当たり前のように笑いかけてくれた。
だから笹花も、以前と同じように挨拶を返してしまった。
また同じように「コーヒーと白玉ください」と伝えると、「はいはい」とおばさんが答え、カウンターの奥へ向かう。
笹花は川が良く見える座席に座ってぼんやりと肘をつき、川を眺める。
カフェにくるつもりがなかったため、本を持ってきていない。ただ、持ってきたからといって集中して読むことができただろうかと言われると、笹花は自信がなかった。
仕事のことが頭を掠めると、指摘された十円禿げがピリつくように痛む気がした。
仕事、正確には上司との関係か。彼女もストレスが多いのか気分の乱高下が激しく、質問をしたときに笑顔で応えてくれることもあれば、冷たく切り捨てられることもある。
そのうち、上司に声をかけるだけのことが心底辛くなり、一人で自己完結をして進めた仕事でミスをしてしまうことが増えた。
このままでは良くないことは分かっていた。ではどうするのか、辞めるのか、笹花は考えたくもなかった。
せっかくの景色なのに、笹花の体は休日も仕事に満たされている。目を閉ざしてため息をついていると、畳を歩いてくる音が聞こえた。
「笹花ちゃん、お待たせ」
目を開くと、赤いおぼんが笹花の前に置かれた。乗せられているのは、一口では食べられないほど大玉の白玉6個が入った皿、黒蜜の入った器、木製のフォーク、焼き物のカップに入れられたコーヒー。
窓から差し込む光を艶々と照り返す白玉をみると、なぜかホッとした。
きな粉や餡などトッピングもあるが、笹花は真っ白な白玉が好きでいつもそのまま頼んでいた。
フォークを取って白玉に刺すと、まずはそのまま食べる。大玉にも関わらず、粉っぽさもなく中までもっちりとしてほのかに甘い。
先程まで意識していなかった川のせせらぎが、急に耳へ流れ込んできた。
コーヒーを一口飲んで、次は黒蜜を回しかけて食べる
。
白玉はあっという間になくなって、笹花は満ち足りた気持ちで残りのコーヒーを堪能していた。
「笹花ちゃん」
声を掛けられ振り向くと、にこりと笑ったおばさんが自らのコーヒーを持ってきていた。
「となり、いい?」
「はい、ぜひ」
おばさんは「はぁー休憩休憩」ととなりに腰をおろした。
それから二人で他愛ない雑談をする。笹花は久しぶりの会話の中で、かつてならすらすらと答えられていた趣味の話で言葉につまずくことに気づいた。
笹花が輝いていると思っていた休日の思い出は、笹花の中に残っていなかった。
知らず小さな息を吐いた笹花に、おばさんは笑いかけた。
「来た時より、だいぶ顔つきがよくなったわ」
何気なく言って、コーヒーを一口のんだ。
笹花は虚をつかれたように目を瞬かせた。
「私、どんな顔してました?」
「んー、なんていうかな、険のあるというか、思い詰めているというか。とにかく悪い気が取り巻いてるように見えたわ」
笹花は思わず頬に手を当てた。そしてぽろっと言葉にした。
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個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
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専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
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この物語はフィクションです。
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