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最終章 人族編
番外編 ルースとクレア2
しおりを挟む「お待たせ致しました。リオット侯爵子息様、お嬢様はお疲れですわ?お部屋まで運んで差し上げてくださいまし」
「へ!?」
「承知した」
スッと私を抱き上げたルース様はスタスタと廊下を歩いていく。
「クレア…………ごめん。でも、俺が好きになったのはお前だけだから」
「あ、あの、私は遊びだって分かってますし、だ、大丈夫ですから……お付き合いだって、気まぐれでしょう?お、怒ったりしてないです」
「へぇ~~~~まだそんな事思ってたの~~~」
「へ!?」
いきなり口調が元に戻ったルース様が上機嫌で部屋の扉をあける。
石のお城のホテルで一番いいお部屋だここ。絶対そう。
天蓋の付いた大きなベッドに、高級そうなソファー。ホテルの一室にしてはやけに広いし、何部屋も続いてる。
「一緒に風呂入る~~~?あ、今入って来たのか~~~マジいい匂い。どうせ後でぐちゃぐちゃのとろとろになるから一緒にはいろうねぇ」
「ひっ!る、ルース、さま?」
「あ~~~クレア初めてなの知ってるけど、俺どこまで優しくできるかなぁ」
はい?ルース様は何を言ってるの?
「クレア?俺クレアに惚れてるし、絶対手放さないよ?逃げてもいいけど、クレアの逃げ足じゃ俺からは逃げられないと思うなぁ~~~」
「ルースさ、ま?何を……?」
「俺こんな機会逃したくないし~~~」
ふわりとベッドに降ろされて、トンと肩を押される。
「クレア、信じられないなら、身体に覚えさせる」
「ひいっ!」
噛み付くみたいなキスが降ってくる。
魔法みたいに帯が解かれてスルスルと打掛が肩から外れていく。
「はぁ~~~マジ可愛い。俺の天女。優しくできない、ちょっと痛くするけど、いい~~?」
「へ!?だ、だめっ!!」
チリっと胸元に痛みが走ったと思ったらルース様が胸元にキスしてる!?
訳がわからないままワタワタしていると、ニッコリ笑ったルース様が上から私を見下ろしてる。
「恐ろしく可愛い。キスマークつけまくっていい~~~?いいよね~~~~~~俺のだし~」
「る、ルース様?ちょっと、さっきから何言ってるのか…………お、落ち着いて下さい!」
「ん?落ち着いてるよ?俺ドSなんだよねぇ。ごめんねクレア、逃げても泣いても俺、喜ぶだけだよ~~~」
「ひいっ!!!」
ルース様がいつもと違う!獲物を狙うお顔をしてる。
「俺のこと、怖い?」
「こわ……くは無いですけど……私、初めてで、どうすればいいのか……痛い、んですか?」
「まだ痛くしないよ~~~は~~~マジ可愛い、ゆっくりしようねぇ、孕むまで放さないから覚悟してね~~~」
どうしよう、ルース様の言ってることが半分も理解できない。
キョトンとしている私の頭を撫でてくれて、今度は優しいキスをしてくれる。
ルース様が好き。
遊ばれてもいいと思えるぐらいには。
「まーた余計な事考えてるでしょ~~~。クレアの親父さん攻略むずそうだけど、俺絶対クレアと結婚するからね~~~」
「け、結婚!?」
「そうだね~~~」
「はい!?無理です!!」
「無理じゃ無いよ~~~既成事実作るしねぇ」
やっぱりルース様が言ってる意味がよく分からない。
婚前交渉は別に禁止じゃないし、身体を繋げたからって結婚しなきゃいけない訳じゃ無い。
「言ったっしょ?逃さない。今回うまく行かなかったら侯爵邸に監禁する。あ~~~親父さんにボコられるかなぁ。俺のが強いし大丈夫かぁ」
???????
「ま、うまく行くよきっと~~~つむつむがくれた俺の人生で一度の大チャンスだろうねぇ~~~」
「るーす、さ、ま?」
「はぁ可愛い。俺の天女、俺のだ。誰にも渡さない。早く監禁したい。俺みたいなのに捕まって可哀想だねぇ~~~」
「ひいっ!!!!!!!」
◇◆◇
一ヶ月後、私は三つ子を妊娠し、ルース様の言っていた意味がやっと分かった。
女神アフネスの加護のある紬ちゃんの繋いでくれた縁に全力で乗っかったルース様が、妊娠するだろうと分かって私を抱いたのだ。
お父様もお母様も三つ子妊娠に泣いて喜び、侯爵家のご家族も両手をあげて私を歓迎してくれた。
三つ子なんて夢みたい。
国からも表彰される。こんな片翼だった冴えない私が。
紬ちゃんは凄い。幸せと愛情を振りまいて倍増させていく。
自分で分かる。三人とも男の子。
ルース様に似て魔力量の多い強い子。
冴えない私に特大の幸せを落としてくれた紬ちゃんは、自分の力のおかげなのが分かっていないのか泣いて喜んでくれた。
廃れていく貴族が多い中、我が男爵家もリオット侯爵家にも後継ができる。凄い事だ。
何よりお父様がルース様との結婚を許して下さった。
ルース様の作戦勝ちとでもいうのかな。
過保護なルース様によってシェルターの一番いいお部屋に入ることが決まっているそうだ。侯爵家、すごい。
お産には、聖女の紬ちゃんも控えてくれると言っていた。至れり尽くせり過ぎて怖いくらい。
紬ちゃんの双子と同じ歳で産まれてくる我が子は王族の側近になるのだろう。
私達にどこまで幸せをくれるんだろう。
「クレア、寝てなきゃだめでしょ~~~鎖でベッドに繋ぐよ~~~?」
やっぱりよく分からないことを言うルース様はどんどん私に過保護になっていく。
ちょっと照れくさいけれど、嬉しい。
--------------end------------------------
最後までありがとうございました。
番外編追加致しました。
引き続き暇つぶしにどうぞ!
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