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大氾濫!?魔物が攻めてきた!!
大氾濫前の静けさ、キィナは俺と手合わせをしたいらしい
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森での戦いから一晩明けた。大氾濫が近いとのことなので森の巣には戻らず、キィナ邸の庭に作って貰ってたグリ小屋に寝泊まりしていた俺、グリフォン。
目を覚ました俺に、近くを通り掛かったキィナの母親が気がつき、皿に乗せた山盛りの何かを持ってきた。
...見た目は大粒のドッグフードだな。匂いを嗅ぐと、なかなか旨そうな匂いがする。
鑑定してみると、どうやら魔物用の人工餌らしい。
〈魔物の餌(肉食用)〉
下級魔物の肉と魔石を練り込み、乾燥させた魔物用の比較的安価な餌。
しんなりと柔らかく、シニア魔物にもお勧めのタイプ。
本当に犬みたいな扱いだ、待望(?)のペット待遇である。
うん、中々旨い。ふやかしたジャーキーに近いかもしれない。
俺が飯を食い始めると、キィナの母親が俺を撫でながら語り始めた。
キィナの母親が魔物を飼っていたこと、それが高齢の茶色いグリフォンで、最近亡くなってしまった事、キィナも元々その老グリフォンに乗って学校で授業を受けていたこと。
その老グリフォンが亡くなって悲しんでいたキィナは、俺が来て元気になったこと。
あの子をよろしくね、と空になった皿を片付けるキィナの母親。
俺は、余程の事が無い限りはキィナから離れるつもりは無いので、頷き返しておいた。
朝飯の魔物フードを食ってからも、キィナがなかなか来ないので二度寝をしてると、昼くらいになってからキィナがやってきた。今まで寝てたらしい。
こんなに寝てて、学校は大丈夫なのかと思う方もいるだろう。
だが、元々冒険者稼業をさせるために休みの多くなっていた学校は、大氾濫が近いとされた今、安全の為に完全に休校となっているのだ。
そして大氾濫へ参加する気満々なキィナは、冒険者ギルドへ大氾濫の状況確認と、昨日の報酬を受取りに向かうことにしたらしい。
「いってらっしゃーい。」と意思を伝えつつ、羽でバイバイしながらダラけてみるも、乗せて飛ぶよう駄々をこねられた。
仕方ない、従魔としての勤めを果たすとするか。
キィナを乗せて羽ばたき、ギルドまで片道数分。俺達はギルドの前に着陸した。
ギルドの中に入ると、なにやら冒険者が集まっている。
そして、その冒険者達の前に、顎に髭を生やした筋肉質の髪が薄いおっさんが立っており、何かを説明しているようだ。
所々聞こえた話によると、魔物の軍勢が町近くの森に陣取っており、距離はあるものの、この町の南側が半円状に包囲されているらしい。それって結構ヤバそう。
そして今回の集まりで、戦いを志願する冒険者を募っているらしい。
それを聞いたキィナが、ナイスタイミングとか言ってる。
そして、おっさんが今回の参加者は、Cランク以上のみ、という話をし出して落ち込むキィナ。もしかしたらサボれるかもと、期待する俺。
そして、キィナを見つけたクール系な俺らを死地に送り込んだあの受付さんが、昨日の活躍でCランクに昇格と言う話を持ち出す。
跳び跳ねてめっちゃ喜ぶキィナ。だが試験が必要なはず、今回の依頼には間に合わない筈だ!と内心諦めない俺。
試験内容は、今回の大氾濫での活躍を見るとのこと。つまり実質、強制参加確定演出。
俺のサボり計画(無計画)は頓挫した。
とまぁ、下らない俺の内心の抵抗は置いておくとして、魔物が攻めてきたら城壁で防衛戦を行う計画らしい。
他にも、町の兵士がメインとなって国を守るために頑張るが、冒険者にも期待されているとのこと。
この国最強の緑騎士様とやらは、魔族による王族の暗殺を警戒するのと、北側から魔物が攻めてこないかを警戒する為に、城を離れられないこと。
最後に、他の国のギルドで誰かがこの国の援護をするように、と依頼を出してくれているとの情報が入り、援軍に期待できるとのこと。
キィナに「ところでさっきから話してる、あの髪薄顎髭筋肉のおっさん誰?偉い人?」と聞いたら、呼び方をめっちゃ笑われた。
あのおっさんはギルドマスターだった。
筋肉顎髭ハゲ予備軍なおっさんが、ギルドマスターだったという衝撃の事実を突きつけられ思考が鈍った俺だが、その後の話は冒険者でも危険なので極力町から出ないように、との話で締め括られていたらしい。
そして、俺は数日間食って寝ての自粛生活をする...つもりが、キィナにめちゃくちゃ手合わせをねだられて、めっちゃ戦った。
最初は庭でやってたのだが、芝を凄く荒らしてしまい、母上殿に仲良く叱られた。
その為、学校の中庭にある訓練所を借りて戦うことにした。
訓練所は、担任の冴えない先生に一声掛ければ、予約がない限り自由に使って構わないとのことだったので、ありがたく使わせて貰うことにした。
訓練所で向き合う俺とキィナ。
メタいことを言うと、今までも俺とキィナはちょこちょこ手合わせをしていたが、描写を省いていた。
今までは力の差がありすぎて、前足の爪先で俺がじゃれるのを、必死でキィナが受ける程度のものだったのだ。
だが、俺とのそんな手合わせでも、キィナは目に見えて成長し、やっと手合わせと呼べるくらいになったので是非とも見ていただきたい。
まずはキィナから攻めさせる。俺から攻めると、あっという間に終わる可能性が高いからだ。
キィナが槍で真っ直ぐ突いてくる、俺は嘴でそれを右に弾き、そのままの勢いで鳥の左前足の爪を振るう。
その爪は槍の持ち手部分で受け流された。
なので次は猫じゃらしを捕まえるような動きで、右前足の爪を上から振り下ろす。
今度は槍の持ち手を横にして受け止められた。
正直なところ鍔迫り合いならステータス差で押し潰せるが、それだと手合わせとしてはつまらない。
なので、力加減をして少しキィナを押し込み、「鍔迫り合いは不利ですよ」感を出すくらいにしておく。
するとキィナは上手く前足の力を受け流し、距離を詰めてきた。
それに対し俺は、翼を羽ばたかせ上体を馬が嘶くように上げて、その勢いで前足を振り下ろす...ように見せかけて、ライオンの後ろ足で蹴飛ばす。
不意を突かれたキィナは、なんとか槍で防ぐも俺の後ろ足の肉球に押され、3m位吹き飛ばされる。
空中で姿勢を整え、アクロバティックに着地したキィナが再び突っ込んでくる。
あの動き格好良いな、俺の体の構造だと真似できないのが残念だ。
突っ込んでくるキィナに〈眠羽〉を軽くばらまくと、上手く避けたり、槍で弾いたりして対応できている。
そして俺の前まで来たキィナと、再びぶつかり合う。
槍を爪で弾き、爪を避けられ、キィナの蹴りを羽で受け止め振り払ったり、キィナの投げてきた槍を前足でキャッチしたり、俺がその槍を前足で振り回してみたり、やっぱ持ち難くてすぐに奪い返されたり...なかなかに楽しいが大氾濫への余力を残すため、そろそろ終わりにしよう。
キィナの攻撃を斜め後ろに素早く飛んで回避する、そして俺は空中で一度止まり、風魔法による追い風を受けながら、キィナへ上空からの急突進をぶちかます。
地面に勢い良く突進をぶちかましたから、学校の訓練場に轟音と砂煙が舞い、周囲からはなにも見えなくなる。
そして砂煙が落ち着いた頃、そこいたのは地面にキィナを片方の前足で地面に押し付ける俺。
流石に戦うのが好きなキィナでも、ここまでやられたら降参する。
因みに、落下時の衝撃はキィナを押さえつけていない方の前足と両後ろ足で地面にぶつけているから、キィナへのダメージは殆どない。安心して欲しい。
手合わせを終えた俺らは、そのまま訓練場で休憩をしている。
休憩しながら訓練場で戦っている人もいるのでそれを眺める。
...お?第2王子が自分の召喚獣である白竜と戦おうとしてる。俺らに触発されたのかな?
あ、ダメだありゃ。真っ直ぐな性格なのか、全力でかかっておいでとか白竜に言って、即ぶっとばされてる。あの人、案外アホなのかもしれない。
そんな感じで休んだり手合わせしたり、他の人や従魔と戦ってみたりしてその日は過ごした。
そしてその日の夜、キィナの家にギルドから魔物の群れに動きがあり、明日頃に攻めてくるのではないか、との連絡が入った。
どうやら明日が大氾濫の始まり、らしい。
目を覚ました俺に、近くを通り掛かったキィナの母親が気がつき、皿に乗せた山盛りの何かを持ってきた。
...見た目は大粒のドッグフードだな。匂いを嗅ぐと、なかなか旨そうな匂いがする。
鑑定してみると、どうやら魔物用の人工餌らしい。
〈魔物の餌(肉食用)〉
下級魔物の肉と魔石を練り込み、乾燥させた魔物用の比較的安価な餌。
しんなりと柔らかく、シニア魔物にもお勧めのタイプ。
本当に犬みたいな扱いだ、待望(?)のペット待遇である。
うん、中々旨い。ふやかしたジャーキーに近いかもしれない。
俺が飯を食い始めると、キィナの母親が俺を撫でながら語り始めた。
キィナの母親が魔物を飼っていたこと、それが高齢の茶色いグリフォンで、最近亡くなってしまった事、キィナも元々その老グリフォンに乗って学校で授業を受けていたこと。
その老グリフォンが亡くなって悲しんでいたキィナは、俺が来て元気になったこと。
あの子をよろしくね、と空になった皿を片付けるキィナの母親。
俺は、余程の事が無い限りはキィナから離れるつもりは無いので、頷き返しておいた。
朝飯の魔物フードを食ってからも、キィナがなかなか来ないので二度寝をしてると、昼くらいになってからキィナがやってきた。今まで寝てたらしい。
こんなに寝てて、学校は大丈夫なのかと思う方もいるだろう。
だが、元々冒険者稼業をさせるために休みの多くなっていた学校は、大氾濫が近いとされた今、安全の為に完全に休校となっているのだ。
そして大氾濫へ参加する気満々なキィナは、冒険者ギルドへ大氾濫の状況確認と、昨日の報酬を受取りに向かうことにしたらしい。
「いってらっしゃーい。」と意思を伝えつつ、羽でバイバイしながらダラけてみるも、乗せて飛ぶよう駄々をこねられた。
仕方ない、従魔としての勤めを果たすとするか。
キィナを乗せて羽ばたき、ギルドまで片道数分。俺達はギルドの前に着陸した。
ギルドの中に入ると、なにやら冒険者が集まっている。
そして、その冒険者達の前に、顎に髭を生やした筋肉質の髪が薄いおっさんが立っており、何かを説明しているようだ。
所々聞こえた話によると、魔物の軍勢が町近くの森に陣取っており、距離はあるものの、この町の南側が半円状に包囲されているらしい。それって結構ヤバそう。
そして今回の集まりで、戦いを志願する冒険者を募っているらしい。
それを聞いたキィナが、ナイスタイミングとか言ってる。
そして、おっさんが今回の参加者は、Cランク以上のみ、という話をし出して落ち込むキィナ。もしかしたらサボれるかもと、期待する俺。
そして、キィナを見つけたクール系な俺らを死地に送り込んだあの受付さんが、昨日の活躍でCランクに昇格と言う話を持ち出す。
跳び跳ねてめっちゃ喜ぶキィナ。だが試験が必要なはず、今回の依頼には間に合わない筈だ!と内心諦めない俺。
試験内容は、今回の大氾濫での活躍を見るとのこと。つまり実質、強制参加確定演出。
俺のサボり計画(無計画)は頓挫した。
とまぁ、下らない俺の内心の抵抗は置いておくとして、魔物が攻めてきたら城壁で防衛戦を行う計画らしい。
他にも、町の兵士がメインとなって国を守るために頑張るが、冒険者にも期待されているとのこと。
この国最強の緑騎士様とやらは、魔族による王族の暗殺を警戒するのと、北側から魔物が攻めてこないかを警戒する為に、城を離れられないこと。
最後に、他の国のギルドで誰かがこの国の援護をするように、と依頼を出してくれているとの情報が入り、援軍に期待できるとのこと。
キィナに「ところでさっきから話してる、あの髪薄顎髭筋肉のおっさん誰?偉い人?」と聞いたら、呼び方をめっちゃ笑われた。
あのおっさんはギルドマスターだった。
筋肉顎髭ハゲ予備軍なおっさんが、ギルドマスターだったという衝撃の事実を突きつけられ思考が鈍った俺だが、その後の話は冒険者でも危険なので極力町から出ないように、との話で締め括られていたらしい。
そして、俺は数日間食って寝ての自粛生活をする...つもりが、キィナにめちゃくちゃ手合わせをねだられて、めっちゃ戦った。
最初は庭でやってたのだが、芝を凄く荒らしてしまい、母上殿に仲良く叱られた。
その為、学校の中庭にある訓練所を借りて戦うことにした。
訓練所は、担任の冴えない先生に一声掛ければ、予約がない限り自由に使って構わないとのことだったので、ありがたく使わせて貰うことにした。
訓練所で向き合う俺とキィナ。
メタいことを言うと、今までも俺とキィナはちょこちょこ手合わせをしていたが、描写を省いていた。
今までは力の差がありすぎて、前足の爪先で俺がじゃれるのを、必死でキィナが受ける程度のものだったのだ。
だが、俺とのそんな手合わせでも、キィナは目に見えて成長し、やっと手合わせと呼べるくらいになったので是非とも見ていただきたい。
まずはキィナから攻めさせる。俺から攻めると、あっという間に終わる可能性が高いからだ。
キィナが槍で真っ直ぐ突いてくる、俺は嘴でそれを右に弾き、そのままの勢いで鳥の左前足の爪を振るう。
その爪は槍の持ち手部分で受け流された。
なので次は猫じゃらしを捕まえるような動きで、右前足の爪を上から振り下ろす。
今度は槍の持ち手を横にして受け止められた。
正直なところ鍔迫り合いならステータス差で押し潰せるが、それだと手合わせとしてはつまらない。
なので、力加減をして少しキィナを押し込み、「鍔迫り合いは不利ですよ」感を出すくらいにしておく。
するとキィナは上手く前足の力を受け流し、距離を詰めてきた。
それに対し俺は、翼を羽ばたかせ上体を馬が嘶くように上げて、その勢いで前足を振り下ろす...ように見せかけて、ライオンの後ろ足で蹴飛ばす。
不意を突かれたキィナは、なんとか槍で防ぐも俺の後ろ足の肉球に押され、3m位吹き飛ばされる。
空中で姿勢を整え、アクロバティックに着地したキィナが再び突っ込んでくる。
あの動き格好良いな、俺の体の構造だと真似できないのが残念だ。
突っ込んでくるキィナに〈眠羽〉を軽くばらまくと、上手く避けたり、槍で弾いたりして対応できている。
そして俺の前まで来たキィナと、再びぶつかり合う。
槍を爪で弾き、爪を避けられ、キィナの蹴りを羽で受け止め振り払ったり、キィナの投げてきた槍を前足でキャッチしたり、俺がその槍を前足で振り回してみたり、やっぱ持ち難くてすぐに奪い返されたり...なかなかに楽しいが大氾濫への余力を残すため、そろそろ終わりにしよう。
キィナの攻撃を斜め後ろに素早く飛んで回避する、そして俺は空中で一度止まり、風魔法による追い風を受けながら、キィナへ上空からの急突進をぶちかます。
地面に勢い良く突進をぶちかましたから、学校の訓練場に轟音と砂煙が舞い、周囲からはなにも見えなくなる。
そして砂煙が落ち着いた頃、そこいたのは地面にキィナを片方の前足で地面に押し付ける俺。
流石に戦うのが好きなキィナでも、ここまでやられたら降参する。
因みに、落下時の衝撃はキィナを押さえつけていない方の前足と両後ろ足で地面にぶつけているから、キィナへのダメージは殆どない。安心して欲しい。
手合わせを終えた俺らは、そのまま訓練場で休憩をしている。
休憩しながら訓練場で戦っている人もいるのでそれを眺める。
...お?第2王子が自分の召喚獣である白竜と戦おうとしてる。俺らに触発されたのかな?
あ、ダメだありゃ。真っ直ぐな性格なのか、全力でかかっておいでとか白竜に言って、即ぶっとばされてる。あの人、案外アホなのかもしれない。
そんな感じで休んだり手合わせしたり、他の人や従魔と戦ってみたりしてその日は過ごした。
そしてその日の夜、キィナの家にギルドから魔物の群れに動きがあり、明日頃に攻めてくるのではないか、との連絡が入った。
どうやら明日が大氾濫の始まり、らしい。
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